新型コロナウイルスの感染拡大により、依然として先行きの見えない状況が続く。一人で抱える不安は大きいかもしれないが、パートナーや家族がいる人は手を取り合って乗り越えることもできるはず。
そんなコロナ禍における「家族と安心」に関する意識調査がこのほど、ソニー損害保険の安心をあらゆる角度から切り取り発信するプロジェクト「安心ってなんだ研究所」により、全国の配偶者・子どもと同居している20~49歳の男女300名を対象にして実施された。
コロナ禍での家族の存在は安心につながる!?
■新型コロナウイルス流行前と比べて、家族がいることが自身の“安心”につながっている人は7割以上
「新型コロナウイルス流行前と比べて、家族がいることが自身の“安心”につながっていると思いますか」という設問について、全体では「そう思う(とてもそう思う・ややそう思うの合計)」との回答が「72.8%」と、7割以上の家庭で家族がいることが自身の安心につながっているという結果となった。
その理由については「家族がいることで、気持ちが明るくなる。」「新型コロナウイルスの不安と脅威によって家族の大切さを改めて感じた。」など、コロナ禍にて家族の存在が安心につながっていると改めて意識したという声が多かった。
■コロナ禍以降、外出自粛によって家族との絆が深まった人は約6割
「コロナ禍以降、外出自粛によって自宅で過ごす時間が増えたことで、家族との絆が深まったと思いますか」という設問について、全体では「そう思う(とてもそう思う・ややそう思うの合計)」との回答が「60.6%」となり、6割以上の人がコロナ禍における家族との時間を通じて、家族の絆が深まったと回答した。
コロナ禍での夫婦間の意識にギャップ⁉
■妻は家庭内でもソーシャルディスタンス!?「一緒にいたい夫」と、「一人の時間を作りたい妻」に夫婦の距離感のギャップが判明
コロナ禍以降の「夫婦の距離感」についての設問では、全体では「一定時間は離れていたい(45.4%)」が最も多く、「常に一緒にいたい(9.7%)」「できる限り一緒にいたい(34.2%)」との回答の合計は「43.9%」との結果となり、家庭によって夫婦の距離感についての意見がわかれた。
夫は「一緒にいたい(常に一緒にいたい・できる限り一緒にいたいの合計)」との回答が「56.2%」と一緒にいたい人が過半数を占めたが、妻は「一定時間は離れていたい(53.0%)」が過半数となった。
その理由について、夫は「いろいろと共有したい(30代男性)」「一緒の方が安心する(40代男性)」という声がある一方で、妻は「1人の楽な時間が欲しい(20代女性)」「ずっとはお互いに息が詰まるから(40代女性)」という声があり、「一緒にいたい」“夫”と「1人の時間を作りたい」“妻”にギャップが見られる結果となった。
■コロナ禍の夫と妻のライフスタイルに関する意識にもギャップがあった!
「新型コロナウイルス流行前と比べて、夫婦間でコミュニケーションをとる時間」についての設問では、「増えた(とても増えた・やや増えたの合計)(49.4%)」「変化なし(49.0%)」「減った(1.5%)」と、約2人に1人が増加と回答している。
「コミュニケーションをとる時間が増えた人の一日あたりの増加時間」について、午前の時間帯では「15分未満」と回答した人が最も多く、午後の時間帯では「30分以上~1時間未満」と回答した人が最も多い結果となった。
「コロナ禍以降、健康に関する自身の“新たな習慣”」について、全体としては「外出時のマスク着用(65.9%)」「こまめな手洗い(61.1%)」「アルコール消毒(53.5%)」との回答が多かった。
一方夫婦で差が見られたポイントとしては、夫の場合、若年層の夫ほど新たにアクティブな健康習慣に取組み始めた人が多く、特に20代~30代の夫に「ランニング」や「筋トレ」の割合が多い結果となった。
また、妻の場合、年齢が上がるほど食習慣における健康意識が高まっており、特に40代の妻は「健康的な食生活(42.0%)」の割合が高く、コロナ禍以降、食事から健康を意識する方が増える結果となった。
「コロナ禍以降、家族皆が前向きでいるために心がけていること(家族の楽しみ)」について、約3人に1人が「ある(34.6%)」と回答し、具体的な楽しみに関しては、「一緒に食事をとること(62.0%)」「一緒にテレビ・動画コンテンツを見ること(60.5%)」「一緒に運動をすること(31.1%)」が多く挙げられた。
また一方で、夫婦での差も見られ、「一緒に運動をすること」については妻(20.0%)より夫(41.8%)の方が2倍以上高いという結果となり、家族内での楽しみ方に夫婦で意識の差が見られた。
コロナ禍での夫婦間に必要な共通価値感とは!?
■家庭における「子育て」が夫婦共通の安心のキーワードに!
「コロナ禍以降、価値観の合う人がそばにいてくれること(=家族・夫婦でいること)が安心につながっていると感じるか」という設問について、「感じる(とても感じる・やや感じるの合計)」との回答が「65.4%」と、回答者の6割以上が安心につながっていると回答した。
「どの価値観が一致していることが、最も家族(夫婦)でいることの安心につながるか」という設問について、3位は「家事(16.6%)」、2位は「健康・食生活(23.9%)」、1位は「子育て(45.4%)」と、夫婦間では“子育て”の価値観の一致を最も重視する結果となった。
複数回答において、夫は「家事(76.5%)」、妻は「健康・食生活(74.5%)」の割合がトップとなり、夫は妻に家事における価値観の一致を求め、妻は夫に健康や食生活に対する価値観の一致を求める傾向にあった。
■若い世代ほど夫や妻への家事・育児に満足する人が増加!
コロナ禍前とコロナ禍以降を比較した「夫や妻の家事への満足度」について、全体では「変化なし(71.7%)」との回答が多いものの、「増加(23.6%)」との回答は2割以上と、満足度が向上した夫婦も見られた。
また夫婦の年代別では、妻の場合は「増加(29.6%)」との回答が約3割と、妻の方が夫への家事満足度評価に向上が見られた。夫の場合は「増加(16.9%)」が相対的には低いものの、20代の夫から妻に対する評価では「増加(48.0%)」となり、約2人に1人が妻の家事に対する満足度が向上し、若い世代の夫ほどコロナ禍での妻の家事への頑張りを評価している結果となった。
コロナ禍前とコロナ禍以降を比較した「夫や妻の育児への満足度」についても、全体では「変化なし(74.4%)」との回答が多いものの、「増加(20.5%)」との回答は2割と、満足度が向上した夫婦も見られた。
また一方で、夫婦の年代別では増加と回答した割合が20代妻は「34.0%」、30代妻は「38.0%」、20代夫は「36.0%」と、約3人に1人が夫や妻の育児への満足度評価が上がっており、若い世代ほどお互いの育児への満足度が向上する結果となった。
<調査概要>
調査名:家族と安心に関する調査
調査期間:2020年6月13日~2020年6月15日
性別:男女年齢:20~49歳地域:全国その他条件:現在結婚している・配偶者と子どもと同居している調査対象者数:300名
※平成31年総務省統計局の人口構成比データをベースにウェイトバック
出典元:ソニー損保の「安心ってなんだ?研究所」
ソニー損保の公式サイト: https://www.sonysonpo.co.jp/
ソニー損保の「安心ってなんだ?研究所」: https://www.sonysonpo.co.jp/anshinken/
構成/こじへい