体にとって必要な栄養素をたっぷり含んだ野菜は、私たちの食生活になくてはならない。しかし近年は、大型台風や豪雨被害、猛暑や暖冬など様々な異常気象により野菜の収穫量が減って高騰することもしばしば。そうなると、なかなか手が出なかったりするものだ。
そんな「気候変動による野菜高騰」に関する意識調査がこのほど、株式会社Heart Fullにより、20代~60代の男女500名を対象にして実施された。
野菜を選ぶ基準は「新鮮さ」と「値段」が1位2位を独占!
野菜は日々の食事に欠かせないものだ。野菜を買う際に重要視していることに関する設問では「新鮮さ(34.4%)」、「値段(33.2%)」が1位と2位を占める結果になった。
味や安全性を左右する「新鮮さ」は野菜を購入する上でとても大切な要因。また、小まめに買う必要があることに加え、昨今は気候変動による野菜高騰が起こることも少なくないため、野菜の「値段」への関心も高くなっていると考えられる。3位には「献立で必要かどうか(10.0%)」、4位には「安全性(9.8%)」が続いた。
年代別に結果を見てみると、重視する項目に差があることがわかった。「おいしさ」を選択した割合は、20代は14.2%、30代は5.8%、40代は2.5%、50代は7.5%、60代は2.5%と、他の年代に比べて20代が「おいしさ」を特に重視する傾向にあるようだ。
白菜(1/4)とその他定番の冬野菜は何円から高いと感じるのか?
今年は長梅雨や猛暑の影響で、葉物を中心に野菜の値段が一時的に高騰した。価格高騰のニュースを耳にすることがあると思うが、具体的にいくらからが「高い」のだろうか?
今回の調査では、白菜やほうれん草といった冬野菜8種を対象に、「高い」と感じる金額を質問した。
それぞれの平均値は白菜(1/4)¥189.96、ほうれん草(1袋)¥189.09、ネギ(1本)¥138.02、大根(1本)¥195.20、人参(1本)¥102.25、水菜(1袋)¥155.07、エノキ(1パック)¥146.02、しいたけ(1パック)¥199.75という結果となった。
年代別に結果を見てみると、「高い」と感じる金額が、年代が上なほど下がっていく傾向が見受けられた。例えばネギの場合、20代が高いと感じる金額は¥168.2、30代は¥148.0、40代が¥142.3、50代は¥122.9、60代は¥108.7という回答をしており、20代と60代では¥59.5もの差があった。
これに加えて野菜を購入する頻度を調査したところ60代に比べて20代の方が買い物に行く頻度が高いため、世代によって野菜の価格のイメージが違うことが考えられる。
高くても食べたい冬野菜1位は白菜!
値段が高くても食べたい冬野菜の1位は白菜(41.4%)となった。鍋料理に使われるだけでなく、漬物やサラダなど幅広く活用できる白菜は冬野菜の定番と言っても過言ではない。
続く2位にはネギ(27.9%)が選ばれた。3位は2位のネギと1.2%の僅差で大根がランクイン。その後4位しいたけ(18.6%)、5位エノキ(14.6%)、6位ほうれん草(14.5%)、7位人参(11.1%)、8位に水菜(5.6%)が続いた。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を導入する企業が増え、太陽光を浴びる機会が大幅に減少した人も多いはず。この結果、1日に必要なビタミンDが作られず、医療の専門家からは健康に悪影響が出るのではないかという懸念の声が挙がっている。
キノコ類にはビタミンDが含まれており、外出ができなくても食べることによって補うことが可能だ。普段の食卓でおいしく必要な栄養素を取り入れてみてはいかがだろうか。
※Heart Full調べ
<調査概要>
調査対象:20代~60代の全国の男女602人
集計方法:インターネット調査
調査期間:2020年11月4日~11月6日
※調査結果の数値は、小数点第2位以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差が出る場合がある。
出典元:株式会社Heart Full
構成/こじへい