日本の証券取引所に上場する株式には、それぞれ4桁の数字が割り振られています。この数字の割り当てには基本的なルールがあります。
証券コードとは?
日本証券取引所に上場する株式には、以下のように4桁の数字が割り当てられています。
■トヨタ自動車(銘柄コード:7203)
■パナソニック(6752)
■JR東海(9022)
■三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)
■日本航空(9201)
上記4桁の数字は7203をななせん・・・ではなく、ななにーまる(またはぜろ)さんというように読みます。
上記のような銘柄コードは、検索するときに便利に使えます。
YAHOO!ファイナンス、株アプリ、トレーディングツールなどで株価を見るときに銘柄検索をするとき、検索したい企業名が漢字かカタカナか、企業名が曖昧だと、検索結果が正しく出てこないこともありますが、銘柄コードを入力すれば確実に検索したかった企業を見つけることができます。
また、数字を覚えるのが得意であれば、一々探すより数字を入力すれば即時に株価を知ることができます。
銘柄コードは企業だけでなく、上場しているETFにも付されています。普通株ではなく、議決権がない代わりに優先的に配当が受けられるなどの優先株式には5桁の数字になっています(例:伊藤園 第1種 優先 銘柄コード:25935)。
ちなみに、米国株式は以下のように、数字ではなくティッカーシンボルという1~5文字のアルファベットが割り当てられています。企業名の英語表記に由来していることがほとんどであるため、覚えやすくなっています。
特に英語に慣れていない方は、英語綴りが違うと検索できなかったり、カタカナ表記が少し違うと見つからなかったりすることもあるため、テッカーコードで検索すると確実です。
■テスラ(ティッカーシンボル:TSLA)
■アマゾン ドットコム(AMZN)
■アップル(AAPL)
銘柄コードの数字にルールはがある?
米国株のティッカーシンボルは企業名由来となっています。
日本株の銘柄コードにも、ただ数字を割り当てられるわけではなく、一定のルールのもとに数字が割り当てられています。
<銘柄コードのルール>
・上二桁は業種を表す
・下二桁01は老舗企業が多い
・新規上場株は業種の番号が不足していたら関係ない番号が付される
<銘柄コード別業種一覧と01番銘柄>
銘柄コードの二桁を見るとどの業種に属しているか分かります。
そのため、四季報など銘柄コード順に並んでいる株式一覧の本で見ると、ぱらぱらページをめくれば同業種で株価や業績を見比べることができたり、企業名を知らなくても気になる業種の中から買いたい銘柄を見つけ出すことができたりします。
また、下二桁が01番となっている株式は、その業種の老舗企業となります。
01番でない企業の方が現在大型の優良株になっていることもあるため、一概に01番を買えば安心とはいえませんが、業種の老舗企業はどれか知ることで株式購入の参考にできるでしょう。
銘柄コードについて知れば株式が身近になる!
銘柄コードの他にも、世界共通のISINコードとして12桁の数字もあります。上二桁は日本を意味するJPがつきます。このISINコードはあまり使うことはありません。
銘柄コードはただの数字の羅列ではなく、意味のある数字だと分かれば、数字も覚えやすく、その業種の同業他社も見比べやすくなるでしょう。
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フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。