今、血液の在庫量が不足している。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、献血イベントの中止や延期となったことに加え、外出の自粛によって献血協力者が減ったことが原因だ。東京都内では、4月から11月までの間で献血をした人が、去年と比べて約29,000人減少したそうだ。
今回は日本トレンドリサーチが1,400名を対象にした「献血」についてアンケート結果を紹介したい。
献血が可能な人の63.9%が、行こうと「思わない」
まずは、日本赤十字社が公開している、“献血をご遠慮いただく方の条件”の項目に当てはまるものを選んでもらった。
「当てはまるものがない」と回答した方は49.4%だったが、それ以外の50%以上の方は、何らかの条件が当てはまるようだ。「当てはまるものがない」と回答した、49.4%(582人)の方に、献血に行こうと思うか聞いた。
38.0%の方が、献血に行こうと「思う」と回答した。その一方で、63.9%の方は行こうと「思わない」と回答する結果となった。
それぞれの回答理由を聞いているので、一部を紹介しよう。
献血に行こうと「思う」回答理由
・非常事態宣言時には控えていたが、日本赤十字社より依頼のメール(献血は「不要不急の外出には当たらない」とあり、血液が足りない、との説明があった)があり、少しでも協力しようと思ったから。(50代・女性)
・血液が不足し逼迫している状況だから。(60代・男性)
・困った時はお互い様。自分も輸血してもらう時が来るかもしれないので、血液を必要としている人がいるなら力になりたいと思った。(40代・女性)
・自分にできることで、誰かの役に立つのであれば、進んで行いたい。(40代・男性)
献血に行こうと「思わない」回答理由
・献血に行くとコロナに感染する可能性が高くなる為。行くならもっと違う状態の時に行きたい。(50代・男性)
・献血する所が遠くにしかなく、あまり今遠出したくないから。(40代・女性)
・献血の会場自体が3密だから。(50代・男性)
・もともと血が薄く、献血を希望しても断られたことがある。(50代・女性)
調査期間:2020年11月9日~11月12日
集計対象人数:1,179名
集計対象:16~69歳の男女
構成/ino.