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2023年の旧正月はいつ?国によって異なる過ごし方と祝い方

2023.01.06

旧暦では、現在の暦の1月1日に当たる日は正月ではありませんでした。2023年の旧正月に当たる日や、日本以外の国におけるお正月の過ごし方を紹介します。日本が旧正月を祝わなくなった理由についても、あわせて見ていきましょう。

そもそも旧正月とは?

新年を迎えてしばらく経ったあたりで、中国やベトナム、韓国などのアジア地域の国が「春節を迎えた」というニュースを目にします。これらの国にとって、春節とはお正月のことを指します。

日本では旧正月に馴染みはありませんが、アジアでは一般的なので、覚えておいて損はないでしょう。旧正月をよく知らないという人向けに、旧正月の時期や意味について解説します。

旧暦のお正月を指す

旧正月とは、読んで字のごとく「旧暦のお正月」を指しています。

旧暦というのは、中国の『太陰太陽暦』に基づいた暦のことで、月の満ち欠けを基準としていました。現在の『太陽暦(グレゴリオ暦)』は、公転周期を基準にして暦が作られています。

この違いから、現在のお正月と旧暦のお正月は、時期が違っているのです。

参考:閏年と旧暦について – 国立天文台暦計算室

2023年は1月22日

月の満ち欠けを基準にする旧暦では、1年はおよそ354日とされます。そのため、約3年に1度『閏月(うるうづき)』を設けて、季節と月のズレを修正する必要がありました。

そのため、年によってお正月の時期がだいぶずれていたのです。

2023年の旧正月は1月22日です。下記の一覧表は‎各年の中国旧正月(春節)の日付です。アジア地域では、この日を春節として、親戚や家族でお祝いをします。

各地で異なる旧正月の過ごし方

(出典) pexels.com

日本のお正月は、お参りに行ったりおせち料理を食べたりするなどの過ごし方をしますが、お正月の過ごし方は国によって異なります。

アジアの国々では、どのように旧正月を過ごすのでしょうか。

中国の場合

中国では、お正月前の9日間に、家の中を隅々まで掃除するところから始まります。部屋の隅から中央に向かって掃除をし、裏口から悪いものを捨てるのです。そして元旦になると、新たな幸運を掃き出してしまわないよう、掃除用具には触ってはいけないとされています。

また、爆竹を鳴らすというしきたりもあります。爆竹の音と煙で、『年(ニエン)』という怪物を怖がらせ、家に近づけないようにするためです。正月の振る舞いは1年にわたり影響を及ぼすと言われており、なるべく怒らないよう、穏やかに過ごします。

お正月ならではの食べ物もあります。地域によって違いがあり、北部では餃子、東部では餅が食卓に並びます。都市へ出ている家族も帰省し、一家で団らんするのがオーソドックスな過ごし方です。

韓国の場合

韓国では、旧正月を「ソルラル」と呼び、基本的には家族で集まって過ごします。家族や近所の人同士で挨拶(セベ)を行ったり、贈り物を贈ったりします。

お年玉のことは、「セベットン」と呼びます。また旧正月には、神様や先祖を祭る『茶礼(チャレ)』を開きます。茶礼を済ませた後は、先祖のお墓にお参りをするのが一般的です。

旧正月に好まれる食べ物には、うるち米で作った餅と、野菜を煮たスープの「トックッ」や、細長い餅を薄く切った「カレトッ」などが振る舞われます。

ソルラルは年中行事の中でも、韓国人にとって特に大切なものの一つとされています。

ベトナムの場合

ベトナムの旧正月は『テト』といい、他の国の例に漏れず、家族と過ごすのが一般的です。年が明けると、日本と同じようにお寺に参拝したり、集まった親戚で食事をしたりします。

ベトナムのお正月で大切なのは花です。ベトナムでは、お正月に花やミカンの木を飾る風習があります。

また、お正月ならではの定番料理もあります。「バインチュン」というベトナム風のちまきや、ゆでた鶏肉などを食べます。

お正月の期間中は、ほとんどそれらを食べて過ごします。

日本が旧正月を祝わない理由

(出典) photo-ac.com

他のアジア圏の地域では、旧正月に合わせてお祝いをするのが一般的です。ではなぜ、同じアジア地域であるにもかかわらず日本はこの例に当てはまらないのでしょうか。

その理由について解説します。

グレゴリオ暦の導入が影響

諸説ありますが、グレゴリオ暦の導入がきっかけになったという説があります。日本でのグレゴリオ暦の導入は1873年で、他のアジア地域に比べて比較的早かったのです。

日本は明治時代であり、西洋化を積極的に取り入れていた時期だったという時代背景がありました。そのため、中国の影響から抜け出し、西洋文明に寄っていったのがきっかけとも言われています。

現在も一部には祝っている地域も

現在でも、沖縄や南西諸島では、旧正月の祭りが残っています。

沖縄では正月を「ソーグヮチ」と呼び、親戚で集まり、沖縄そばや豚肉料理を食べます。初詣にも、家族そろって参拝に向かいます。

その他の地域でも旧正月を祝う行事は残っています。粟国島には、大みそかに各家庭に塩を売って踊りをささげる「マースヤー」という行事が残っていますし、久高島では1年の健康祈願を行う「シャクトゥイ」という祈祷が行われます。

糸満市にある糸満漁港では、停泊している漁船に大漁旗が掲げられて、新年の豊漁を祈願します。

構成/編集部

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