2000年代の終わり頃から、『逆チョコ』という風習が流行り始めています。バレンタインは、一概に女性から男性に贈り物をする日ではなくなっているのです。逆チョコの意味や渡し方、逆チョコのプレゼントにおすすめのアイテムを紹介します。
バレンタインの逆チョコとは?
日本でバレンタインの風習が始まったのは、1970年代頃のことと言われており、実は歴史的に見てそれほど古いものではありません。
『逆チョコ』の文化はさらに新しく、2000年代の終わり頃から始まったとされています。比較的新しいため、逆チョコを知らないという人もいるかもしれません。
逆チョコとはどのようなイベントなのでしょうか。
男性からチョコレートを贈ること
バレンタインといえば、女性から男性にチョコを贈る、というのが日本では一般的に持たれているイメージではないでしょうか。あるいは女性から女性という場合も含め、女性がチョコやクッキーを知り合いや異性にプレゼントする、というのが通例です。
逆チョコとは、男性側から女性にチョコレートを贈ることです。甘い物が好きな女性に、チョコレートを贈って喜んでもらいましょう。
海外では男性から贈るのが一般的
海外では逆チョコの文化はあまり浸透していません。というのも、海外では男性から贈り物をするのが一般的だからです。
実は、チョコレートを贈るという風習も日本独特のもので、海外では赤いバラの花や、愛の言葉がこめられたメッセージカードを贈ります。そのためフランスやイタリアでは、バレンタインが近づくとバラの花が花屋さんから一斉に消える、などということもあるそうです。
この場合も、花やメッセージカードを男性から女性に贈ります。あるいは、男性が女性を1日エスコートする、ということをします。
『女性が男性に何かを贈る日』というイメージも、日本独自のものと言えるでしょう。
逆チョコを渡すのはアリ?
日本では男性から女性にチョコを渡すという行為が浸透していないため、「逆チョコは女性の好感を得られないのではないか」と思っている男性もいるのではないでしょうか。
逆チョコがアリかどうか、女性側の視点に立って考えてみましょう。
女性の多くは逆チョコに好意的
女性には甘い物が好きな人も多く、チョコレートをもらって嬉しいという人もたくさんいます。特に、好意を抱いている男性からのプレゼントは、いつもらっても嬉しいものです。
特にバレンタインデーでは、男性から贈り物をもらえると思っていないため、サプライズ感により一層喜んでくれる女性もいるでしょう。
逆チョコを渡すことで「バレンタインデーなのになんで?」と思う女性は少ないようです。多くの女性は逆チョコに対して好意的に捉えているので、意中の相手に気持ちを伝えるため、逆チョコを利用してみてはどうでしょうか。
好きな人以外からは困る場合も
男性側から女性にバレンタインデーにチョコを渡すということは、特別感のある行為です。恋人や夫、意中の相手など特別な相手からもらう逆チョコは嬉しく思う女性が多い一方で、もらって困るという意見もあります。
よく知らない男性や、あまり親しくない男性からチョコを渡されると、女性は「下心があるかも」と勘ぐってしまうかもしれません。義理なのか本命なのか、リアクションにも困ります。
彼氏がいる女性が逆チョコをもらった場合、彼氏になんて説明すればよいかわからないから困ってしまう、ということもありそうです。
ホワイトデーにお返しをするべきか、困ってしまう女性もいるでしょう。逆チョコを贈るのは、特別な女性に限った方がよいかもしれません。
逆チョコの渡し方
逆チョコを渡すとき、どんな渡し方をすれば女性は喜んでくれるでしょうか。スムーズに渡す方法や、女性に喜ばれるポイントを解説します。
事前に匂わせておく
突然チョコを渡すことでサプライズ感が出せるというのは、ポジティブに働くこともありますが、女性によっては突然のイベントに対応しきれず、焦ってしまうかもしれません。特に、まだお付き合いもしていない女性に対しては、一度立ち止まって考える必要があります。
チョコを渡すならまだしも、ディナーを予約する、高級なプレゼントを贈るとなると、かえって困らせてしまう可能性が高いです。サプライズでいきなりディナーに誘われても、そもそも別の予定を入れている場合もありますし、あまりに高級な物を贈られるとお返しに困ってしまいます。
バレンタインにチョコをもらったらどう思うか、事前にそれとなく聞いてみるなど、相手にもある程度心の準備をする機会を設ける方がよいでしょう。
渡すのは2人きりのときに
日本では、逆チョコの文化はまだまだ浸透しているとは言いにくいです。
そのため、大勢の人がいる前でオープンに渡すと冷やかされる可能性もありますし、相手も戸惑ってしまいます。何より、返事をしにくい雰囲気になってしまっては本末転倒です。
渡すのは2人きりのときを見計らいましょう。バレンタインデーに食事に誘ったり、予定を聞かれたりすれば、女性側も察してくれるはずです。
そうして2人きりになったところでプレゼントを渡すことで、相手に恥をかかせず、返事もしてもらいやすくなります。
渡した後の付き合い方が大切
逆チョコを渡した後のコミュニケーションも、大切なポイントです。
逆チョコを渡された女性は、「お返しはどうしよう」「告白だと悟ったのならなんて返事をしよう」などと悩みます。男性にとっては、お礼の言葉などが返ってきた後にどのように接していくのかが、アプローチをかける勝負どころです。
前提として、「贈り物の選定と渡し方」をしっかりと考え、相手を喜ばせてリアクションがもらえるようにすることが必須ですが、その後は異性として意識してもらえるように振る舞いましょう。
女性へ贈るチョコレートの選び方
逆チョコを贈る場合、女性が喜んでくれるチョコを選ぶことが大切です。とはいえ、チョコを選ぶことにあまり慣れておらず、どうやって選んだらよいかわからないという男性も多いでしょう。
そうした人のために、女性へ贈るチョコ選びのポイントを解説します。
好みに合った物を選ぶ
チョコといっても、さまざまな種類のフレーバーがあります。かなり甘めのホワイトチョコや、ビター成分の多いダークチョコ、その他にお酒などを使っている場合もあり、また女性側にも好みのチョコや苦手なチョコがあります。
女性が苦手なフレーバーのチョコを渡しても、喜んでもらうことはできないでしょう。相手の好みに合ったチョコを選ぶことが、チョコ選びにおいてはかなり重要です。
事前に本人や親しい人から好みを聞いておき、相手の好みのフレーバーから選ぶようにしましょう。
インスタ映えするチョコもおすすめ
凝ったデザインのチョコも数多く売られています。男性視点からの好みと、女性視点からの好みは違うことがあります。
そこで男性としては、自分の好みでチョコを選ぶより、インスタ映え(写真映り)を意識したチョコを選んでみるのもよいでしょう。自分が好きかどうかより、女性が好みそうかどうか、インスタ映えするかという視点からチョコを選んでみてください。
相手を思う気持ちが大切
何よりも、相手を思う気持ちが重要です。自分の一方的な好みや考えの押しつけで、チョコを選ぶのは避けましょう。
例えば相手がダイエット中だったら、カロリーの高いチョコは厳禁です。脂肪やカロリーを抑えた物の方が喜ばれます。
相手の好きな動物やテーマをかたどったチョコや、メッセージカードを一緒に贈る、食べやすいサイズの物を贈るなど、相手が笑顔になってくれるにはどうすればよいのかを考えて選ぶことが大切です。