18mの実物大ガンダムが動く!横浜・山下ふ頭に期間限定オープンした「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の見どころ
2020.12.06■連載/阿部純子のトレンド探検隊
実物大ガンダム立像から10年余り、ついにガンダムが動く!
お台場の潮風公園に実物大ガンダム立像が建ったのは2009年。それから10年余り経ち、ガンダムがとうとう動いた。12月19日~2022年3月31日まで期間限定で、横浜・山下ふ頭にオープンする「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」にて、18mの実物大の動くガンダムがお目見えする。
オープンに先立ち内覧会が開催され、プロジェクトに携わった、テクニカルディレクター・石井啓範氏、システムディレクター・吉崎航氏、クリエイティブディレクター・川原正毅氏が、プロジェクトへの想いや見どころを語った。
「技術開発全般の取りまとめとガンダム内部のメカ設計を担当。10年前の潮風公園のガンダム立像を見たときに、そのリアルさと迫力に圧倒された想いがあり、今回の動くガンダムのプロジェクトに参加するにあたって、その時に感じたリアルさを一歩でも前に進めることを目標にやってきた。動くガンダムを正面からできるだけ近づいて見ていただき、18mのガンダムが動くリアルさや迫力を感じてもらいたい」(石井氏)
「ガンダムが動くための仕組み作りを担当。今回は動きが非常に重要な要素だが、いかに18mの巨体をなめらかに動かすかに注力した。動きを間近に見ることができるガンダムドックタワーからの動くガンダムもぜひ見て欲しい」(吉崎氏)
「ガンダムのデザインと演出全般を担当。2009年の潮風公園のガンダム立像も担当させてもらったが、その時に多くの方々からいずれはガンダムを動かして欲しいとお声をいただいた。今は10年分の宿題をやっと叶えられたという気持ち。できるだけ正面からガンダムの足元にかぶりつきで見上げて欲しい。さらに、向って右側からガンダムドックタワーとガンダムの関係性を確認しながら見るのもおすすめ」(川原氏)
限定商品やオリジナルグッズを扱うショップやカフェも
○GUNDAM-DOCK TOWER
15~18mの高さから動くガンダムを間近で見ることができる特別観覧スペース(観覧券が別途必要)。微妙な動きを再現する腰部、全体の機構、デカールなどのディティールが楽しめる。タワー内のエレベーターにも注目。
○GUNDAM-LAB
動くガンダムをなぜ作ったか、どうやって作ったかといった企画開発のプロセス、設計、構造などをパネルや映像で紹介。リアルタイムのガンダム稼働情報が表示されるARウィンドウ、動くガンダムをコンピュータ上で動かすシミュレーター、まるでコックピットに乗り込んだかのような体験ができるVR ドーム「GUNDAM Pilot View SoftBank 5G EXPERIENCE」など動くガンダムが体験できるコーナーも充実。
○THE GUNDAM BASE YOKOHAMA Satellite
GUNDAM FACTORY YOKOHAMA公式ショップ。オリジナルガンプラを中心に、横浜とのコラボ商品、オフィシャルブックなどを販売。横浜銘菓「ありあけ横濱ハーバー」の人気ナンバー1ダブルマロンとのコラボ「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA×横濱ハーバー ダブルマロン5個入」(1200円・税込以下同)、同「ミルキーマロン(ヘッド型)5個入」(860円)、横浜元町の老舗バッグブランド「キタムラ」とのコラボで「キーホルダー(ハロ)」(5300円)、「キーホルダー(デカール)」(5000円)、「名刺入れ」(1万1000円)など。
○GUNDAM Café YOKOHAMA Satellite
横浜ならではのご当地メニュー、オリジナルメニュー扱う期間限定のカフェ。大正12年創業の尾島商店の人気ハンバーガーをアレンジした「GUNDAM FACTORY YOKOHAMAチーズバーガー」(1430円)、ホテルニューグランドのサリー・ワイル初代総料理長が作った伝統の「チキンカレー」(1320円)と、アメリカ人将校夫人のために考案された「プリン・ア・ラ・モード」(1210円)、明治27年創業の横浜中華街の老舗・江戸清の中華まんをアレンジした「ハロあんまん」「エビチリまん」(各550円)、横浜元町生まれのベーカリー・ポンパドウルで人気のカップ入りパン「カップDEウィンナー」(550円)、GUNDAM FACTORY YOKOHAMAオリジナルの「ハロポップコーンケース」(グリーン・ピンク各2640円)、「キッズ弁当」(1100円)。
2階にあるGUNDAM Caféのテラスは正面に動くガンダムが臨める絶景ポイント。飲み物を片手にガンダムを見学するのもオツ。「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA オリジナルクリアボトル付きドリンク」(1320円)は2種類のボトルデザインから、ドリンクは横濱レッドベリーソーダ、横濱ブルーベリーソーダ、横濱イエローレモネードから好きなものを選べる。「カフェ・ラテ」「アイスカフェ・ラテ」(各990円)は、好きなラテアートをチョイスできる。
【AJの読み】足元でかぶりつきの見学がおすすめ
動くパーツである関節自由度はハンドを除く24か所。どこまでポージングができるのだろうと期待していたが、実際は「まあ、これぐらいなんだろうな」という印象だった(※注・内覧会の演出はオープン時とは一部異なる特別仕様)。
とはいえ、高さ18m、質量25tの実物大ガンダムが一歩を踏み出し、天に向かって両腕を広げた瞬間、周囲から歓声が上がった。ディレクターの方々もおすすめしていたように、大きさと迫力を味わいたいのなら、足元からのかぶりつきがおすすめ。自分に向かってガンダムが巨体を踏み出す姿は迫力満点だ。
海に面した山下ふ頭のロケーションも最高で、青空の下でも夜景でも楽しめそうだ。入場料は13歳以上の大人料金が1650円、GUNDAM-DOCK TOWER観覧料は3300円。(チケット購入、詳細は公式サイトを参照)。コロナ対策から入場は2時間ごとの時間指定で、前売りは10月から発売しておりすでに売切れの時間帯もあるとのこと。いち早く雄姿を拝みたいという方は早めの予約を。
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文/阿部純子