年々右肩上がりを続けている、国内のスマホゲーム市場。矢野経済研究所の調べによると、2020年における市場規模は、対前年比で500億円以上の成長が見込まれている。このようにスマホゲーム市場が堅調に推移する一方、改めて注目を集めているのが、1980年代や1990年代に生まれた昔ながらのゲームだ。
特にここ数年は懐古ブームが顕著で、家庭用ゲーム機の名作をミニチュアサイズにした〝ファミコン〟や〝プレステ〟が大ヒット。その後も各社から同様の新製品が発売され〝ミニチュアレトロゲーム機〟というジャンルがすっかり確立されたといえる。ここに紹介する「携帯レトロゲーム機」は、そんな流れを汲む新製品だ。
いずれも往年の人気ゲームを小さな本体に収めたもの。任天堂をはじめとする様々なメーカーからのリリースが続いていて、大きなムーブメントになっているのだ。
プレーできるのは「スーパーマリオブラザーズ」「パックマン」「テトリス」など名作で、平成生まれでも聞き覚えがあるはず。どれも再現度が高く、1980~1990年代に青春を過ごした中年世代なら、懐かしさのあまりに悶絶してしまうかもしれない。最近のゲームのような派手な演出は望めないものの、どれも個性的。一度プレーを開始すると、ついつい没頭してしまうものばかり。スマホゲームがプレーされることの多い、自宅の静養中や外出先のスキマ時間に遊ぶのにはピッタリだ。
ポケットに軽く忍ばせて、電源オンですぐに遊べるこれらの携帯レトロゲーム機は、スマホゲームが主流の時代に、一石を投じる存在といえるだろう。
思い立ったら〝無限1UP〟!
任天堂『ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ』
4980円
1980年発売の『ゲーム&ウオッチ』が、懐かしい3本のゲームを遊べる〝マリオバージョン〟として登場。フルカラー液晶を備え、時計としても使える。W112×H67×D12.5mm、約68g。2021年3月までの期間限定生産。
〝スピンダッシュ〟で爽快突破!
セガ『ゲームギアミクロ』
各4980円
1990年に登場したセガ唯一の携帯ゲーム機が超ミクロサイズで復活。色ごとに収録ゲームが異なる。4色をセット購入すると拡大鏡の〝ビッグウィンドーミクロ〟が付く。W80×H43×D20mm。
【 Check!】操作感 ★★★★☆ 熱中度 ★★★★★ 携帯性 ★★★★★
■ 4つのゲームが遊べる!
驚きなのは、ゲームを4つも内蔵していること。操作性の良さは想像以上でアクションゲームの「ソニック」は手に汗を握るほど。名作RPG「女神転生外伝」も遊べる。約1インチ画面の小さな文字は気合いで読もう!