『名探偵コナン』やアガサ・クリスティーのポアロシリーズが好きな人にオススメ!
年末年始の長期休暇にピッタリな、華やかミステリー・コメディーをNetflixから紹介する。
2020年6月よりNetflixで独占配信されている映画『マーダー・ミステリー』は、地中海のセレブな船上パーティーで起こった殺人事件を、ジェニファー・アニストン&アダム・サンドラー演じるごく普通のアメリカ人夫婦が解決する。
ふたりは、2011年のラブコメディ『ウソツキは結婚のはじまり』でも共演。
本作は、いわゆる“クローズド・サークル(寝台列車・雪山・孤島などの閉ざされた空間を舞台とするミステリー)”と言われるジャンルだ。
あらすじ
慎ましいながら幸せな生活を送る、仲良し夫婦のオードリー(ジェニファー・アニストン)とニック(アダム・サンドラー)。
結婚15年目にして念願のヨーロッパ新婚旅行に行くことになったふたりは、行きの飛行機の中でダンディなイギリス人貴族チャールズ・キャヴェンディッシュと意気投合。
チャールズには若くて美しい婚約者がいたのだが、彼女はチャールズの高齢の叔父で億万長者のマルコムと結婚してしまったという。
チャールズは、地中海の船上で開かれるマルコムと元婚約者の結婚パーティーに出席してブチ壊すために飛行機で移動していたのだ。
チャールズに招待されてマルコムの結婚パーティーに飛び入り参加したオードリー&ニックは、セレブな雰囲気に大はしゃぎ。
しかし冒頭のスピーチで、マルコムは「全財産を若妻に相続させる」と宣言。マルコムが遺言書にサインしようとした瞬間照明が消え、再び部屋が明るくなった時にはマルコムは宝剣で喉元を刺され即死していた。
見どころ
殺人事件といっても重苦しさはあまりなく、お洒落でユーモアたっぷりの軽快なストーリー。ヨーロッパの美しい景色も楽しめる。
アガサ・クリスティーの名作『ナイルに死す』『オリエント急行殺人事件』の雰囲気にも通じるところがあると思う。
美容師として働くオードリーの趣味は、推理小説を読むこと。警察官(巡査)のニックは刑事への昇進試験に3回も落ちたが、オードリーには隠している。
貴族、トップ女優、F1レーサー、マハラジャ、軍人など錚々たる顔ぶれに囲まれてソワソワしまくっていたふたりだが、推理オタクの知識と警察官の現場経験を活かして、協力しながら事件を解決へと導く。
インターポール(国際刑事警察機構)のエリート刑事ドラクロワ警部補に犯人と疑われながらも、熟年夫婦ならではの阿吽の呼吸でピンチを乗り切る主人公たち。
昨今はどこもかしこも不倫スキャンダルばかりなので、オードリー&ニックの明るいオシドリ夫婦ぶりには、ほっこりさせられるだろう。
Netflix映画『マーダー・ミステリー』
独占配信中
文/吉野潤子