年齢とともに気になる肌の乾燥や、乾燥によって引き起こされる様々な肌悩み。年を重ねるごとに、もうケアのしようがないと落ち込む人もいるだろうが、そんなに気を落とすこともないのかもしれない。
ポーラは、20代から90代までの肌について、昨年リニューアルしたポーラのパーソナライズドサービスブランド・APEX(アペックス)の肌分析データ・アンケート項目をもとに調査。その結果、下記のことが示された。
1)肌のうるおい(水分量)は年齢とあまり関連がないこと
2)70代以上の人の肌は、他の年代に比べ、最もうるおいスコアの高い肌であること
70代以上の人はアンケート項目においても、他の年代より、睡眠不足、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒、肩や首のこり、PC・スマホ使用などの項目に当てはまる人の割合が小さく、「目立った不調がない」と回答する人の割合が大きかったことから、他の年代に比べて体調・ライフスタイルともに良好であることが示された。
このことから、70代の人は、他の年代よりも自律神経のバランスが崩れている人の割合が小さいことが推察される。
自律神経が乱れると、肌に十分な酸素や栄養がいきわたらず、肌の健やかさが失われることにもつながる。
今回の調査で、70代以上の人のうるおいスコアが高かった理由の一つとして、自律神経のバランスが崩れていないことが考えられる。
一方で70代以上の人は、「紫外線によくあたる」と回答した人の割合がほかの年代に比べて大きいことがわかった。アクティブに活動することは、健康的なライフスタイルを送る上では非常に良いことなので、帽子や日焼け止めなどの対策も心がけていただき、今後もより健やかな肌を保つようにケアすることが大切だ。
■各項目 年代別のスコア4・5の人の割合
①うるおい
肌のうるおい(水分量)の調査結果で、スコア4、5の人の割合は70代以上の人が最も大きいことがわかった。
1:悪い~5:良い
■各項目 年代別回答数の割合
②ストレス
「ストレスが多い」と回答した人の割合は、70代以上の人が最も小さいことがわかかった。
③運動不足
「運動不足」と回答した人の割合は、70代以上の人が最も小さいことがわかった。
④肩・首のこり
「肩や首がこりやすい」と回答した人の割合は、70代以上の人が最も小さいことがわかった。70代以上で「PC・スマホをよく使う」と回答した人の割合が最も小さいという結果もあるため肩・首のこりと関連があると考えられる。
⑤紫外線
「紫外線によくあたる」と回答した人の割合は、70代以上の人が最も大きいことがわかった。
<調査概要>
調査期間:2019年8月1日~2020年7月31日
調査対象の肌分析件数:168,878件
調査方法:アペックスの肌分析において、20歳から99歳までの人の肌を10歳刻みの年代別に分け、
肌スコア1:悪い ~ 5:良いの5段階のスコア分布に有意な差があるかどうかをχ2検定で調査した。
(p<0.05を有意とした)。また、カウンセリング時のアンケート回答も年代別で比較し、回答率に有意な差があるかどうかを調査。尚、70代以上は1つのグループとしている。
【アペックス カウンセリング アンケート項目】
ライフスタイル:ストレスが多い/睡眠不足/バランスの悪い、または不規則な食事/紫外線によくあたる/冷暖房によくあたる/喫煙/お酒をよく飲む/運動不足/PC、スマホをよく使う/特にない
コンディション:朝すっきり起きられない/寝つきが悪い、眠りが浅い/イライラすることがある/貧血気味/生理不調がある/冷えを感じやすい/肩や首がこりやすい/顔や足がむくみやすい/特にない
出典元:株式会社ポーラ
構成/こじへい