ワイヤレス充電器や充電コード、保護フィルムなど、スマートフォンの周辺機器を多く販売している「Belkin」から、2020年10月23日に「SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカー」が発売となりました。
スピーカーのイメージがそんなに強くないメーカーではありますが、こだわられた音質に加え、スマートフォンをワイヤレス充電する機能やGoogle Homeと連携してIoT家電の操作ができるなど、興味深い製品となっています。
実機を試せたので、詳細レビューをお届けしていきましょう。
SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカー実機レビュー
それでは、SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカーを実際に数日間使用して分かった、音質や操作性について紹介していきたいと思います。
円柱を斜めにカットしたようなデザインでスマホ充電器に!
まずは見た目について。本製品は円柱の上のほうを斜めにカットしたようなデザインで、側面にスピーカーが内蔵されている形になっています。上部は平たいパネルが斜めに取り付けられていて、ここにスマートフォンを設置することで、最大10Wでのワイヤレス充電が可能となっています。
しっかりと充電できているかは、パネルの右側にあるライトの点滅で確認できるようになっています。ワイヤレス充電は、少しポイントがずれているとうまく給電できない場合もあるので、目視できるのは嬉しいポイントですね。
本体サイズは奥行き162.0㎜×幅162.0㎜×高さ168.5㎜で、大きすぎるサイズ感ではないので、スマートフォンを設置しても景観を損ねることはなく、むしろリビングやオフィスに設置しても、インテリアの1つとして違和感のないデザインになっています。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色展開です。
Googleアシスタント対応で家電の操作も可能!
本製品の大きな特徴の1つが、Googleアシスタントに対応している点です。つまり、「OK Google.」の掛け声で天気予報や最新のニュースが確認できる機能が搭載されています。
※左がSOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカー、右はGoogle Nest Audio
また、スマートスピーカーをIoT家電やスマートリモコンといった製品と接続すれば、家電の操作もできるようになります。電気をつける、テレビの音量を上げるといった操作が声で行えるので、かなり便利です。実際筆者も、最近スマートスピーカーを購入して自宅で使用していますが、リモコンに触る機会は格段に減りました。
天板パネルの前面には、タッチ操作が可能なボタンも複数設置されています。一番左のBluetoothボタンを押せばワンタップでペアリングモードになり、一番右のマイクのボタンは本機のマイクをミュートにすることができます。
立体的でパワフルな音を届けられる!?
ワイヤレス充電やGoogleアシスタントに対応しているのは嬉しいポイントですが、本製品が“スピーカー”である以上、音質はやはり重要なポイントです。
SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカーは、フランスのオーディオメーカーである「Devialet(ディビアレ)社」の音響技術を搭載しています。本体周囲の正面に35㎜のフルレンジドライバー1つと、左右に70㎜のウーファードライバー2つを搭載し、音質にもこだわりました。
音質は、低音域・中音域・高音域それぞれを強調したパワフルな印象となっています。バランスよく全体を響かせるというよりは、各パートの音を大迫力に響かせている印象で、特に2つのウーファーによってもたらせる低音域の響き方はかなり強いです。
正面・左右にドライバーを配置し、広い範囲に音が鳴る構造となっているので、全身を包み込むような高音、体の芯まで響くような低音を出せるのが特徴です。音楽を聴くだけでなく、複数人で映画を鑑賞するといった使い方でも活躍できるでしょう。
音質や操作性にもこだわられたスマートスピーカーが約4万5000円!
本製品はオープン価格となっていますが、編集部調べで約4万5000円程度となっています。スピーカーとして音質だけでなく、Googleアシスタントを利用した声での操作や、スマートフォンのワイヤレス充電に対応するなど、なにかと使い勝手の良い製品となっているので、一度試してみてはいかがでしょうか。
【参照】Belkin公式HP
取材・文/佐藤文彦