メルカリと日本郵便が連携して提供する、簡単でお得な発送サービス『ゆうゆうメルカリ便』。このサービスに新たに新サービス『ゆうパケットポスト』が登場。年末の大掃除で出てきた不用品を『メルカリ』で販売する時に、知っておくと便利なサービスだ。
ポストにそのまま投函できるのが便利。
小さめの荷物を非対面で手軽に送れる『ゆうパケットポスト』
フリマアプリなどによって個人間取引が拡大し、荷物の発送個数が増加。『メルカリ』では2020年6月期の国内流通取引総額が6259億円となり、昨年の2019年6月期と比べて27.7%増。2018年6月期からでは80.5%増と、ここ数年で大きく伸びている。
そんな増加する荷物と、コロナ禍の新しい生活様式に対応したサービスとして2020年11月4日から始まったのが『ゆうパケットポスト』だ。これは『メルカリ』で取り引きされた商品を専用箱に入れ、郵便ポストに投函するだけで発送できるというもの。箱の表面に貼られているQRコードを『メルカリ』アプリで読み込むことで、住所や宛名などの情報が連携されるので、配送伝票の貼り付けや宛名書きが不要。
しかも発送は全国約15万か所に設置された郵便ポストに投函するだけ。郵便局の窓口に並んだり、郵便局員とやり取りすることなく非対面で発送できるので、コロナ禍の今にぴったりのサービスと言える。配送サービス利用料の200円(税込)も『メルカリ』の販売利益から自動的に差し引かれるので、改めて支払いをする必要がない。
専用箱のサイズは縦32.7㎝×横22.8㎝×高さ3㎝で、重さは2kgまで。郵便局やローソン、セリアの店舗(一部除く)のほか、『メルカリ』アプリ内の『メルカリストア』で購入できる。
専用箱は郵便局やローソン、セリエなどで購入できる。
しかも2021年4月30日までの利用なら、『メルカリ』でその都度20ポイントがもらえるので、実質180円で送付できてリーズナブル。アクセサリーや書籍、薄手の衣類など、高さ3cmまでに収まるアイテムなら『ゆうパケットポスト』を利用するのがお得だ。
様々なサービスが用意されている『ゆうゆうメルカリ便』
『ゆうゆうメルカリ便』のサービスは2017年6月からスタート。2019年10月には小型や中型の荷物に対応した『ゆうパケットプラス』のサービスも始まり、送るもののサイズによって複数のサービスが用意されている。
『ゆうゆうメルカリ便』のサービス概要
サービス名 | 料金 | 専用箱 | サイズ | 重さ |
ゆうパケットポスト | 200円 | 必要 | 縦32.7×横22.8×高さ3㎝ | 2kg以内 |
ゆうパケット | 200円 | 不要 | 3辺合計60㎝以内、長辺34cm以内、高さ3cm以内 | 1kg以内 |
ゆうパケットプラス | 375円 | 必要 | 縦17×横24×高さ7cm | 2kg以内 |
ゆうパック60サイズ | 700円 | 不要 | 3辺合計60㎝ | 25kgまで |
ゆうパック80サイズ | 800円 | 不要 | 3辺合計80㎝ | 25kgまで |
ゆうパック 100サイズ | 1000円 | 不要 | 3辺合計100㎝ | 25kgまで |
『ゆうゆうメルカリ便』は発送先が遠方であっても、全国一律料金で発送できるところがお得。配送用のQRコードを生成して発送するので、宛名書きが不要なだけでなく、出品者や購入者が互いの住所や名前を教えなくても、匿名で取り引きができるところも安心だ。配送状況は『メルカリ』アプリの取り引き画面から簡単に確認できる。
『ゆうゆうメルカリ便』では、郵便局やコンビニ、日本郵便の荷物受け取り用のロッカー「はこぽす」に配送することもできる。テレワークが増えたとはいえ、普通に出勤している人も多い中、郵便局やコンビニなどで受け取れるのは、購入者にも優しい配送方法だと言えるだろう。
これまでは郵便局の窓口やコンビニの店頭でQRコード付きのラベルを印字して、荷物に貼る作業が必要だったが、『ゆうパケットポスト』では専用箱のQRコードを読み取るだけで宛先が登録できるので、後はポストに投函するだけと、発送がより手軽になった。
日本郵便とメルカリでは、この新サービス『ゆうパケットポスト』の取り扱い個数を、1年間に1000万個を目標にサービスを展開中。『メルカリ』をよく利用する人なら、ぜひ覚えておきたいサービスだ。
11月4日行なわれた『ゆうパケットポスト』の発表会に登壇した日本郵便 取締役副社長 兼 執行役人副社長 諫山 親氏(左)とメルカリ 上級執行役員 メルカリJAPANCEO 田面木宏尚氏(右)。
ゆうパケットポスト
https://www.post.japanpost.jp/service/yu_packetpost/
取材・文/綿谷禎子