かつては日本国内に30社以上あったスキー板のメーカーも、ブームの落ち込みによってかなり姿を消してしまった。しかし、スキーの本場であるヨーロッパのメーカーは、まだまだ健在。数年使ったスキー板の世代交代に悩んでいる人からこれからスキーを始めるのにどの板が良いか悩んでいる初心者まで、この記事を参考に自分に合った製品を選んでみよう。
【目次】
・ヨーロッパを代表するスキー板メーカー ロシニョールならこのモデル
・ロシニョールとファンを2分するサロモンのおすすめモデル3選
ヨーロッパを代表するスキー板メーカー ロシニョールならこのモデル
1907年にフランスで創業した、スキー板の老舗メーカーがロシニョール。スキーブーツのトップメーカー、Lange(ラング)やビンディングのLook(ルック)もロシニョール傘下だ。1998年の長野冬季オリンピック・スキージャンプで、金メダルを獲った原田選手と岡部選手もロシニョールの板を使っていた。
ロシニョール REACT 4 SPORT CA (XPRESS)
「REACT 4 SPORT CA」は、中級レベルのスキーヤーに向けた2020年のモデルだ。トップ部の凹凸がターン開始時に雪面にコンタクトする、ロシニョール独自のフレックスチップテクノロジーを搭載。流れるようなカービングターンを可能にしている。
出典 公式サイト|ロシニョール REACT 4 SPORT CA (XPRESS)
ロシニョール NOVA 2 (XPRESS)
「NOVA2」は、初心者の女性用にデザインされたスキー板だ。ロッカー構造がターン導入をやりやすくしてくれ、コース取りになれていない初心者でもスムーズにカーブを描ける。デザインもスッキリしていて、センスの良さを感じるモデルだ。
出典 公式サイト|ロシニョール NOVA 2 (XPRESS)
ロシニョール Super 7 HD
外見も性能も、一言で言えば「硬派」。本モデルはエキスパート向けのスキー板で、オールマウンテンスキー(バックカントリースキー)と呼ばれる。これは、ゲレンデ内の整地されていない場所や、ゲレンデ外のバックカントリーと言われるところを滑ったりするためのスキーだ。ビンディングがセットになっていないので、好みのビンディングを選べる。
ロシニョールとファンを2分するサロモンのおすすめモデル3選
1947年に、ロシニョールと同じフランスで創業したサロモン。ファンのあいだでは、ロシニョールと人気を2分するスキーメーカーだ。ヨーロッパや、本拠地であるフランスでは競技でもよく使われており、2014年のソチ冬季オリンピックでは多くの選手がサロモンを選んだ。
サロモン S/RACE RUSH SL + X12 TL
競技に強いサロモンらしい、ショートターン系ハイスピードモデルだ。サロモン独自のEdge Amplifier技術を採用しており、ハードバーンや圧雪でも確実にエッジをとらえられる。
サロモン S/FORCE7+L10GW
どのような場面でも確実なエッジグリップを発揮する、セミサイドウォールを採用。さまざまな雪質で安定感のあるカービングターンを約束してくれる。ハイスピードを好む中級者向けモデルだ。
サロモン X-MAX SX + MERCURY11
X-MAX SXの特徴は、軽量であること。板の軽さはレスポンスの良さと安定性、軽快なターンなどを実現してくれる。さらに、長時間滑っても疲れにくいというメリットもある。初心者から中級者、女性にもおすすめのモデルだ。
「R」と「S」だけじゃない! 上級者が選ぶスキー板 3選
スキー板のトップ2といえばロシニョールとサロモンだが、ヨーロッパはもちろん、アメリカにも有名なスキーメーカーはある。他人があまり持っていない、めずらしいスキー板を使いたいなら、こんなメーカーも視野に入れてみよう。
アトミック REDSTER MI + L 10 GW
アトミックは、1955年にオーストリアで創業されたスキーメーカー。現在はサロモンと同じ、アメアスポーツの傘下だ。REDSTARシリーズは日本の基礎スキーヤーのために開発されたモデルで、スキーセンター部が薄くターンしやすいのが特徴。
K2 Disruption 82 Ti MXCell 12 TCX
K2は、1962年にアメリカで創業されたスキーメーカーだ。板にプリントされた「K2」の文字は上級者の証で、スキーブームのときはあこがれの的だった。Disruptionシリーズは中心モデルであったCHARGERシリーズの後継で、上級者向けのハイグレードモデルだ。
出典 公式サイト|K2 Disruption 82 Ti MXCell 12 TCX
フィッシャー RC Fire SLR Pro + RS9
1924年にオーストリアで創業された老舗スキーメーカー、フィッシャー。日本のスキージャンプ界でレジェンドと呼ばれた、葛西紀明選手が愛用したことでも有名だ。本製品は、そんなフィッシャーの初級者から中級者に向けた2020年モデルだ。
初心者にも嬉しい!お得に入手可能なおすすめのスキー板3選
スキー板は歴史も古く、新しいテクノロジーはなかなか登場してこないのが現状だ。はっきり言うと、最新モデルかそうでないか、1?2年の違いではなかなか見分けがつきにくい。それだけに、コスパを重視するなら旧モデルを手に入れるのも一つの手だ。
アトミック PERFORMER XT FIBRE+E LITHUM10
アトミックの2016-2017シーズンに発売された初心者・中級者向けモデルだ。スキーの中央部に「ベンデックス」と呼ぶへこみがあり、少ない力で容易にターンできる。
OGASAKA(小賀坂) TC-JL +SX10
OGASAKA(小賀坂スキー製作所)は、昭和33年(1958年)に創業された日本の老舗スキーメーカーだ。日本に残っている数少ない板のメーカーで、本製品は2018-2019シーズンのジュニア向けモデル。
ヘッド Supershape i.Rally
テニスラケットで有名なHEAD(ヘッド)は、かつてスキー板専業メーカーだった。1950年にアメリカで創業したヘッドは、現在も高品質なスキー板を販売している。本製品は、2017年に発売された中・上級者モデルだ。
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文/ねこリセット