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2020年のコスパNo.1モデル!?ロングドライブでわかったスバル「レヴォーグ」が評価される理由

2020.11.22

2020年、国産新型車の超目玉の1台が、スバル・レヴォーグだろう。これまでテストコースやサーキットでの試乗会が行われてきたが、いよいよ公道を走る機会を得た。それも東京・恵比寿から軽井沢・鬼押し出しに至る約200kmの行程で、GT-H EX、STIスポーツEXの2台のステアリングを握り、一般道、高速道路、ワインディングロードを走破できることができた。

ここでは新型レヴォーグのパッケージ、大きく進化したアイサイトXを含む先進安全運転支援機能やステーションワゴンならではの使い勝手面について報告したい。

まず、簡単に新型レヴォーグをおさらいしておくと、ボディサイズは全長4755×全幅1795×全高1500mm。ホイールベース2670mm。つまり、全長とホイールベースが延長されたほかは、先代と同数値。とくに全幅を1800mm以下に抑えたことは、日本の道での扱いやすさに直結。全高1500mmは立体駐車場への入庫容易性につながり、まさに日本でのジャストサイズのスポーツワゴンになっている。

ホイールベース+25mmは、すべて後席のニースペースにあてられ、よりゆったりと座れる後席居住空間を実現している。

パワーユニットは先代の1.6L、2Lに対して、水平対向1.8L直噴ターボ1本となった。スペックは177ps、30.6kg-m。最高出力よりも最大トルクの増大が目玉であり、より実燃費近いWLTCモード燃費は主要グレードで13.6km/Lである。

コクピットは12.3インチのフル液晶メーターと11・6インチの縦型ディスプレーが基本のデジタルコクピットだ。

そして、大きなハイライトとして話題になっているのが、「ぶつからないクルマ」アイサイトを進化させたアイサイトXの新採用だ。ステレオカメラの性能を大きく向上させるとともに、後方左右の側方レーダー、前方左右の前側方レーダーを追加。他車、歩行者、自転車にも対応。見通しの悪い交差点、駐車場からの出庫などで頭を出した時、横ほうからのクルマや自転車も認識する。電動ブースターによるブレーキまでかかる仕組みである。また、ステアリング回避機能、車線変更中止機能なども加わる。

さらに注目すべきは、GPS、天頂衛星を受信することで可能になる3D高精度地図データによって、自動車線変更、カーブ&料金所前での自動減速なども実現。高速道路での渋滞時には50km/h以下でハンズオフ走行&発進アシストまで可能にしているのだからすごい。将来の自動運転にまた一歩、近づいたことになる。

DCM=車載専用通信機を装備しているため、「スバルつながる安心パッケージ」として、緊急時、あおり運転被害時に有効なヘルプネット、SOSコールや車両のトラブル時に助かるスバルiコール(安心ホットライン)も用意。まさに、運転初心者からベテランドライバー、シニアドライバーまでをフォローする、絶大なる安心にも包まれた先進車と言っていい。※「以上のスバルつながる安心パッケージ」の利用料は新車時から5年間無料。以降、年間5500円(消費税10%の場合)。

新型レヴォーグは後席の居住性も向上。ホイールベースの先代比+25mmをそのままニースペースにあてたことはすでに報告済だが、身長172cmの筆者のドライビングポジション背後でのニースペースは先代の175mmに対して200mmと、かなりゆったり座れるようになっている。また、シートの座面長も18mm長くなり、着座面裏面のウレタン厚を6mmUP。同時に、フロアからシートまでの高さ=ヒール段差を新旧型実測で25mmほど高め、より椅子感覚の自然な着座姿勢が取れるようになったことも褒められる。ついにレガシイのような後席エアコン吹き出し口を完備したことも含め、一段と快適かつリラックスできる後席居住空間を得たことになる(フロアにセンタートンネルがあるため2名乗車推奨)。

もちろん、レヴォーグはステーションワゴンであり、ラゲッジスペースの使い勝手も気になるところだが、フロア奥行き1070mm以外はすべて拡大。先代比+10LのVDA容量492Lを確保し、ゴルフバック4セット、4人分のアウトドアグッズを、後方視界を確保した上で積み込むことができるという。

さらに床下には69Lものサブトランクを備え(機内満ち込みキャリーバッグがすっぽり入る)、リヤエンブレムに手やひじをかざすだけでバックドアが開く新開発パワーリヤゲートは、両手に荷物を持っているとき、両手にペットをひいているときなど、もう身に染みる便利さである。

後席格納によって完全にフラットになるラゲッジスペースの拡大性(新型はフロア奥行き約1640mm。後席背面までなら約2000mm)は、先代も文句なしだったが、新型はさらに機能的になっている。そう、後席背もたれが6:4分割から4:2:4分割となり、センターの2部分のみ倒し、アームレストとして活用できるとともに、センタースルー機能でスキー板のような長尺物を車内側に積み込め、また大型犬などペットをラゲッジルームに乗せなくてはならない場合でも、エアコンの風が届きやすく、また後席の飼い主とのアイコンタクトが容易になり、お互い安心してレヴォーグのドライブを楽しむことができるというわけだ。

新型レヴォーグの進化、新しさはそれだけにとどまらない。例えば、STIスポーツの11.6インチセンターインフォメーションディスプレー搭載車なら、コンフォート、ノーマル、スポーツ、スポーツ+、インディビジュアルの5つのドライブモード(パワーユニット、ステアリング、サスペンション、AWD、アイサイト、エアコンの調整可)を好みに合わせてセッティングできるだけでなく、インディビジュアルモードでは5人分の個別のドライブモードセッティング、エアコンの調整を記憶、パーソナライズ可能で、なんと顔認識!!で呼び出せるのである(ドライブモードセレクトなしのグレードではエアコンのみ可能)。

実際にアイサイトXを含む新型レヴォーグの機能をすべて使いこなせるようになるには、まるでパソコンやスマホの取扱説明書とにらめっこするような準備、理解が必要だが、すべてを扱えるようになった暁には、素晴らしく便利で安全、快適な、自分好みのパーソナルなレヴォーグになっているに違いない。

つまり、新型レヴォーグの魅力を、機能を最大限に得るためには、アイサイトX搭載グレード、11.6インチセンターインフォメーションディスプレー装着グレードかベスト、ということであり、非装着車との価格差を大きく縮める先進性、満足度がそこにある、ということだ。

先行予約では、グレード別予約率で、STIスポーツEXが54%、GT-H EXが31%で(STIスポーツ2グレード計で57%)、アイサイトX選択率は93%に達するという。なお、新型レヴォーグGT-H EX、STIスポーツEXの試乗インプレッションについては、別途、お届けしたい。

スバル・レヴォーグ
https://www.subaru.jp/levorg/levorg/

文/青山尚暉

モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車専門誌の編集を経て、現在、モータージャーナリスト、愛犬との快適安心なカーライフを提案するドッグライフプロデューサーのふたつの肩書を持つ。小学館PETomorrowでも「わんこと行くクルマ旅」を連載中。最新刊に「愛犬と乗るクルマ」がある。

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