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ヤフオクで「欲しい商品に入札していたのに取り消された」、もしくは「出品していた商品の入札者から入札取り消しを依頼された」という経験はないだろうか。実は、この「入札取り消し」にはさまざまなパターンが存在する。
そこで本記事では、ヤフオクユーザーが覚えておきたい「入札取り消し」ついて解説する。出品者、入札者それぞれのペナルティの有無なども確認し、安心してヤフオクを利用できるようにしよう。
ヤフオクで入札取り消しになる理由
ヤフオクで、入札を取り消さなければならないような場面とはどのような状況だろうか。まずは、よくある入札取り消しのパターンを紹介する。
入札者側からの取り消し
入札者からの取り消し依頼で最も多いのが「間違って入札した」というケース。型番や送料などをよく確認せず入札してしまい、「思っていた内容と違った」というものだ。また、同じ商品で条件の良い(安いものなど)を見つけた場合や、そもそも「購買意欲がなくなった」という場合にも、入札取り消しされることがある。
“入札する”ということは、“購入意思を示す”ということ。出品者へも迷惑がかかるため、入札者は「入札したからには購入する前提だ」ということを強く意識しよう。
新規ユーザーも注意!出品者側から入札取り消しされた場合
まれに、購入意思がないのに高価な入札をして落札金額を吊り上げ、他の人の購買意欲を失わせたり、オークションを妨害したりする行為が見られる。出品者に”嫌がらせ行為”と判断されると、入札が取り消されることがある。
また、出品者は現在の入札者の評価を確認できるため、あまりにも入札者の評価が悪いときには取引に不安を感じてしまい、入札を取り消すこともあるようだ。新規ユーザーの場合、「評価0」であるため決して”評価が悪い”わけではないのだが、「ヤフオクの取引に慣れていない」と判断され、入札取り消しされるケースがあることも覚えておきたい。
入札取り消しの方法
実は、ヤフオクでは入札者から入札を取り消しの操作はできない(=出品者のみができる手続き)。つまり、入札者が取り消しを希望する場合は、「出品者への質問」を利用して出品者へ入札の取り消しを依頼し、出品者の善意によって対応してもらうしかない。
また、一度入札を取り消されると同じ商品への再入札はできなくなり、出品者によってはそのまま取り消しを依頼してきた人を「ブラックリスト」に登録することもある。一度ブラックリストに追加されてしまうと、その出品者のすべての商品への入札ができなくなるため、取り消しの依頼は慎重に行おう。
入札取り消しの手順
出品者側が入札取り消しを行う手順は以下の通り。
1.マイ・オークションの「出品中」で出品したオークションの一覧を表示し、取り消したい入札がある商品名を選択する。
2.商品ページが表示される。「オークションの管理」欄で、「入札の取り消し」を選択。
3.入札者の一覧が表示されるたら、取り消したい入札者の横に表示されている「取り消し」を押す。
4.入札の取り消しの確認ページが表示される。
5.「入札を取り消す」を押すと、入札が取り消される。
4の段階で、「この入札者をブラックリストに登録する」にチェックを入れると、取り消しと同時に入札者と「同一人物が使っていると推測されるYahoo! JAPAN ID」をブラックリストに登録できる。なお、ブラックリストに登録したことは相手には通知されない。
なお、落札される前に出品を取り消したい場合には、異なる手順で作業を行う。やむを得ず出品できなくなった時は、落札される前に取消作業を行うのも手だ。そうすることで、いらぬトラブルを防ぐことができるだろう。
ヤフオクを利用中に「出品していたけど事情が変わって取り消したい」と思ったことはないだろうか。そのような場合は、「出品取り消し」を行わなくてはならない。また、出品...
手数料やペナルティは?
出品者側は、入札の取り消しだけでペナルティを受けることはないが、取り消された入札者は、同じオークションには再入札できなくなる。
入札取り消しの依頼を受け入れてもらえないときは
入札者から入札取り消しを依頼しても、実際に取り消すかどうかは出品者の判断に任される。先述した通り、出品者の善意次第だ。ここでは、入札取り消しに応じてもらえない時の理由と対処法について紹介する。
出品者が入札取り消し依頼を拒否するのはなぜ?
オークション開催中であれば、入札の取り消しをしても出品者・入札者双方に悪い評価がつくことはない。つまり、出品者からすれば、入札者の自分勝手な理由で入札を取り消したいと依頼されても、その相手にマイナス評価をつけることができないのだ。
反対に、オークションが終了するまで取り消しをせずに、取引が始まった時点で「落札者都合の取り消し」にすれば、落札者にマイナス評価がつけられるというわけだ。そのため、繰り返しになるが、入札取り消しはあくまでも「出品者の善意」に委ねられている。
簡単に「やっぱりやめた」がまかり通ってしまうと、オークション方式自体が成り立たなくなってしまうため、どんな事情であれ、「一度入札した以上は最後まで取引するのがマナーである」ということは理解しておこう。
対処法
とはいえ、本当に間違って入札してしまい、欲しくもないものを買わされるのは避けたいところ。まずは、出品者に入札取り消しをしてもらえるよう、丁寧にお願いしよう。
入札が取り消されないまま「落札者」となった場合、落札者自身で支払いの操作を行わなければ、代金が勝手に支払われることはないのでその点は安心してほしい。ただし、その場合でも悪い評価がついてしまうのは避けられない。
また、「入札の金額を間違えて入力してしまったのでキャンセルをしたい」という場合は、金額を再設定して入札することで対処しよう。
オークション終了後に取り消ししても違反にならない?やり方は?
オークション終了後は、「入札者」から「落札者」となるため、入札の取り消し自体ができなくなる。オークション終了後の取り消し手続きも落札者側からは行えず、出品者側から「落札者削除」もしくは「取引を中止する」手続きを行うことになる。
落札後・取引終了後の取り消し方法
落札後(決済前)にキャンセルするには、「落札者削除」を行う。取引ナビから落札者にキャンセルの連絡をし合意を得たら、マイ・オークションでキャンセルしたい商品を選び「落札者を削除」を選択する。このとき、「出品者都合」か「落札者都合」のいずれが原因でキャンセルになったのかを選択し、選択された側に自動的に「非常に悪い」の評価がつく点は覚えておきたい。
決済後の手続きは「取引を中止する」ことで、落札者に返金され取引が取り消される。取引ナビから落札者に連絡し、合意を得たら、マイ・オークションで返金したい商品を選択し「取引を中止する」をクリック。確認画面で「落札者に連絡しました」にチェックして「取引を中止する」を選択する。売上金管理ページに「キャンセル」と表示されたら返金完了。
手数料やペナルティは?評価はどうなる?
先述した通り、落札者を削除する場合、出品者は「出品者都合」または「落札者都合」を選択するが、このとき、選択された側へ「非常に悪い」の評価が自動的につく。
また、落札者削除で最も注意しておきたいのが「期限がある」という点だ。ヤフオクで落札された場合には、出品者がYahoo!に自動的に落札システム利用料を支払うシステムになっている。落札システム利用料の決定には、以下のような期限が定められている。
・終了日が15日まで=当月末、もしくは終了日~14日以内の早い方を優先
・16日以降末日まで=終了日~14日以内
落札システム利用料が発生してしまった場合は、落札した金額×10%(税込)、Yahoo!プレミアム会員であれば、落札した金額×8.8%(税込)を支払うこととなってしまう。そのため、落札者が決まったオークションをキャンセルしようと決めたら、すぐに「落札者の削除」を行うようにしよう。
落札者削除後の再出品はできる?
出品者は、落札者削除後に「補欠落札者の繰り上げ」をするかしないかを選択できる。繰上げをすれば、補欠落札者が入札した金額での取引になるため、満足のいく金額であれば取引きしても良い。もし、気に入らなければ繰上げせず再出品することも可能だ。
文/oki