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気温の寒暖差によって肌が荒れやすくなるのはなぜ?特に注意が必要な都道府県TOP3

2020.11.21

朝晩、冷え込みを感じるようになってきた今日この頃。一日を通して、または屋内外の寒暖差が気になってくる。心配になるのが寒さによる風邪などだが、肌の調子にも影響があるようだ。

資生堂の研究では、急激な寒暖差により、肌のうるおいを守るバリアや保湿機能に重要な酵素のひとつ「カスパーゼ14」が減少し、肌荒れの原因になることが突き止められている。

そこで今回は、全国の中でも寒暖差の大きい都道府県ランキングや「カスパーゼ14」と寒暖差の大きい季節のスキンケア方法を紹介する。

寒暖差肌荒れが深刻なのは北海道・群馬・山梨

先日、資生堂ジャパン株式会社が日本気象協会と協力して「寒暖差肌荒れ注意度 全国ランキング」を発表した。

これは、全国47都道府県の寒暖差による肌荒れに注意すべき県をランキングにしたものだ。

2017年~2019年の10月1日~12月31日のうち、気温の前日差・1週間積算気温差・1日気温差・屋内外気温差などの要素をふまえている。

上位3位は「北海道、群馬、山梨」。北海道のような寒冷地では屋内外気温差や1週間積算気温差が目立ち、群馬、山梨のような内陸部では1日の気温差や最小湿度が大きいようだ。

東京は24位だが、解析対象期間中の半分近くで湿度が低く、1日の気温差が10℃を超える日もあるため、注意が必要な地域だという。

寒暖差による肌荒れの原因は「カスパーゼ14」の減少

ところで、寒暖差によって肌荒れするというのは耳慣れないことだ。しかし、そもそも多くの女性が悩む敏感肌や肌荒れは、夏から秋・冬にかけての季節の変わり目で特に生じやすいことが知られており、一般的に、季節の変わり目は寒暖差が生じやすいといわれる。

資生堂が行ったアンケート調査でも、97%の人が「寒暖差は肌にダメージを与える」との意識を持っているという。

なぜ寒暖差が肌にダメージを与えるのか。資生堂の研究の結果、寒暖差、つまり「温度低下刺激」は、肌のバリア・保湿機能に重要な酵素の一つ「カスパーゼ14」を減少させ、それによって正常な角層形成および天然保湿因子(NMF)の産生が妨げられることが原因であることが分かった。

従来、季節の変わり目に生じる肌の不調は自律神経の乱れなどに起因すると考えられていたが、今回の発見により、寒暖差が直接的に肌に悪影響をもたらす要因であることが解明された。

「カスパーゼ14」とは、肌の最表面に位置する角層の正常な形成に不可欠なもので、「肌のバリア機能と保湿機能の促進」の2つの重要な役割を担っているという。

寒暖差対策のスキンケアのポイント

寒暖差が大きいと感じる場合、どんなスキンケアが有効なのだろうか。資生堂担当者にスキンケアのポイントを聞いた。

●しっとりタイプの薬用化粧水などに変えてみる

「寒暖差に負けない肌をキープするためには、毎日のスキンケアで調子を整えるのが一番の近道。朝晩のスキンケアアイテムを、肌の乾燥や肌荒れを予防できる、しっとりタイプで保湿力の高い薬用化粧水などに変えてみるのもおすすめです」

●肌にやさしい洗顔を心がける

「寒暖差による肌荒れ対策としてもう一つ、おすすめしたいのが、肌にやさしい洗顔です。最近は新型コロナ感染予防により神経質になって『しっかり洗顔したい』という気持ちになりがちですが、泡立ちが少なかったり、ゴシゴシとこすったりする洗顔は肌に刺激を与えてしまい、肌荒れの原因になりかねません。

肌に負担をかけないよう洗顔するには、肌への摩擦を減らすことがポイント。そのためには洗顔方法に気を付けることが大事ですが、洗顔料を見直せば手軽に摩擦レス洗顔を行うことができます。

例えば、『摩擦軽減剤型』を採用している洗顔料などを使えば、洗浄中の肌負担を軽減し、デリケートな肌でも負担をかけないよう洗顔することが可能です。また、洗顔料自体で肌あれケアできるものを取り入れる方法もあります。最近では肌に低刺激でやさしいだけでなく肌あれ予防の有効成分が配合されたものもあります。洗顔のときから肌をいたわってケアする、このような美容洗顔料であれば、季節の変わり目で敏感になっている肌もやさしくお手入れできます」

また、今後は「木苺果実抽出液」というのも一つのキーワードになりそうだ。資生堂が寒暖差により減少するカスパーゼ14を増加させる成分を探索した結果、木苺果実抽出液に皮膚細胞中のカスパーゼ14産生促進効果があることが分かったという。このことから、木苺果実抽出液は寒暖差で減少するカスパーゼ14を増やし、寒暖差に負けない健やかな肌を生み出す効果がある可能性が見出された。

冬は乾燥による保湿などのスキンケアは欠かせないが、寒暖差による肌荒れについても意識してケアすると、日々のスキンケア意識も高まるかもしれない。

取材・文/石原亜香利

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