『クリぼっち』は寂しいものだと思われがちですが、過ごし方次第で楽しい日に変えることもできます。ぼっちを脱するために誰かと過ごす方法や、ぼっちをチャンスと捉えて1人で楽しみ尽くす方法を紹介しています。ぼっちだからできることを探してみましょう。
クリスマスに一人ぼっちはあり?
クリスマスが近づいてくると、パートナーがいる人はプレゼントやレストランの予約などを考え始めるのでしょうが、世の中はそのような人ばかりではなく、むしろ1人で過ごす人が増えています。このままだとクリぼっちになりそうという人も、世間の実情を見てみましょう。
クリぼっちと呼ばれ抵抗を感じる人も
クリスマスを一人ぼっちで過ごすことを指す『クリぼっち』という言葉は、2012年頃から一般的になり始めたと言われています。家族や恋人と過ごすイメージが強いクリスマスに1人だと、どことなく居心地の悪さを感じてしまうかもしれません。
しかし、ある調査によると、20代独身男女のクリぼっち率は年々増加傾向にあります。また、1人で過ごすのは悪いことではありません。特に予定がない人も、言葉にとらわれ過ぎず普通に過ごしてもよいですし、何か楽しいことをするなど時間を有効に活用してみましょう。
日本では恋人や家族と過ごす人が多い
前述の20代独身男女によると、クリスマスを誰かと過ごす場合には、女性は『家族と一緒に』、男性は『夫や妻、恋人、好きな人と二人きりで』との回答が最も多いものでした。
別の調査ですが、年齢限定のない『未婚男女』で、女性は『家族』、男性は『恋人』とクリスマスを過ごす人が最も多い結果となっています。
また、『一人きり』と回答した人は男性では2番目、女性では未定を除くと3番目に多い回答になっており、さまざまな理由で男女ともに『クリぼっち』である人数は少なくないといえるでしょう。
クリぼっちを避けたい理由
クリぼっちが増加傾向にあるなら仕方がないという人もいれば、やっぱりクリぼっちは嫌だという人もいるでしょう。ここでは、『クリぼっちは嫌だ』と感じる人の心理を2パターン紹介します。
一番の理由は寂しいから
クリぼっちを避けたい理由は人それぞれですが、『寂しいから』というパターンが多いようです。仕事帰りなどに、街行くカップルの間を1人で歩き、1人分のご飯を買って帰るとなると、寂しい気持ちになるかもしれません。また、去年もクリぼっちだったことを思い出し、今年もかと焦りを感じてしまう人もいるでしょう。
周囲がどんどん結婚していく年代だと、つい友達や同僚と自分を比較して落ち込んでしまうなど、クリスマスはパートナーがいないという事実を目の当たりにさせられる日なのかもしれません。
周囲の目が気になるという意見も
『クリスマスは、誰かと一緒に過ごすのが当然』という雰囲気の環境にいる人は、クリスマスを1人で過ごすことを公にしづらい場合もあります。本人は1人で過ごすことを気にしていなくても、1人だと公言すると『相手がいないかわいそうな人』というレッテルを貼られてしまう可能性があり、それを避けたいというパターンです。
悪気はないのかもしれませんが、「クリスマスどうするの?」と安易に予定を聞くのは避けた方が無難かもしれません。周囲の目を気にするあまり、どうにかして誰かと過ごそうとする人もいるようですが、たかが1日のことだと割り切るのもありかもしれません。
クリぼっちを回避する方法は?
クリぼっちは、悪いことでも恥ずかしいことでもありません。どうしても寂しい人は、ぼっちであることをポジティブに捉えて、何かを得ようと考えてみると楽しいかもしれません。そのようなポジティブな過ごし方として、以下の方法がおすすめです。
パーティーやイベントに参加する
毎年、クリぼっちをターゲットにしたクリスマスパーティーやイベントが開催されています。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止になる可能性もありますが、19年の開催事例では水族館合コン、婚活パーティー会社が開催するクリスマスパーティー、1人で参加しても必ず誰かとペアにしてくれるキャンドルナイトイベントなど、全国各地に多くのイベントの選択肢がありました。
縁があれば、クリぼっちどころかパートナーが見つかるかもしれません。クリぼっちならではの楽しみ方として、前向きに考えて参加してみるのもよさそうです。
参加する場合はマスクを着用するなど、感染対策やマナー遵守を徹底しましょう。
友達とぼっち会をする
クリぼっち同士で集まって、『ぼっち会』と称してパーティーをしたり、ご飯を食べたりするパターンです。
仲のいいメンバーで集まるなら話も盛り上がりますし、普段は少し距離感のある仕事の同僚や先輩後輩などでも、『クリぼっち』という共通項で距離が縮まって仲良くなることもあるかもしれません。この機会によい人間関係が築ければ、仕事へのメリットがありそうです。
仕事をする
とにかく仕事に打ち込んで、クリスマスであることを忘れる作戦です。社会人であれば、仕事でクリスマスどころではないという人も一定数いますし、学生ならクリスマスの時期限定のバイトに新しくチャレンジするなどの方法もあります。
クリぼっちだと悩むよりも、溜まっていた仕事を一気にやり切ったり、バイトのシフトを入れたりすれば、仕事の成果や臨時収入など、分かりやすく得るものもあるので、とてもポジティブなクリぼっち回避方法といえるかもしれません。
1人で充実した時間を過ごす方法
『ぼっち』であることをメリットと捉え、1人で思い切り楽しんだり、時間を有効に使う方法を紹介します。充実した時間の過ごし方について、ヒントが見つかるかもしれません。
「一人パーティー」を楽しむ
誰にも気を使わずに、好きなものを好きなだけ用意し、食べたり飲んだりするパターンです。クリスマス気分を優雅に味わうため、チキンなどのクリスマスならではのメニューを用意したり、おいしいクリスマスケーキを買ってきたり、ちょっといいワインを買ってきたりするのもよいかもしれません。
好きなものを食べたり飲んだりしているうちに、クリスマスも過ぎてしまうでしょう。おいしいものを飲み食いするだけでも幸せな気持ちになるので、寂しさもどこかへ行ってしまうのではないでしょうか。
ただし、1人でハメをはずし過ぎて、翌朝に後悔するようでは台無しです。くれぐれも食べ過ぎや飲み過ぎには注意しましょう。
贅沢をする
クリスマスに、ちょっと贅沢をすることでテンションを上げる方法です。女性なら、普段よりワンランク上のエステやマッサージに行ってみたり、ネイルサロンや美容院に行ってイメチェンしたりすると、楽しめるのではないでしょうか。
男性も、ちょっといいお酒を飲んでみたり、自分へのプレゼントとして、ちょっといいものを買ってみたりしてもよいかもしれません。寂しさが吹き飛ぶくらいテンションが上がるスイッチを探してみましょう。
来年に向け大掃除
大掃除は年末にするというイメージですが、クリスマスにしたらいけないことではありません。むしろ早めにスタートすることで、時間切れになったり、年末にやることが集中して疲れてしまったりするのを避けることができ、中途半端になりがちな大掃除をきっちりとやり切ることができるでしょう。
クリスマスは忘れて、一歩早く年末年始を見据えることで、新年を有意義なものにできるかもしれません。クリぼっちに悩むのではなく、すっきりとした部屋で、来年こそパートナーを作るという決意を新たにしつつ、生産的な過ごし方をするのもおすすめです。
構成/編集部