早めに空港に到着したくなる大阪グルメが集結の新エリア
大阪の国内線玄関口、大阪国際空港(以下、伊丹空港)。その保安エリア内がこの夏、大きくリニューアルを果たした。
通常、空港では保安検査場を通過する前の一般エリアに飲食店が並び、同空港でも同様に搭乗客以外でも利用できる飲食店が充実しているが、8月5日、保安検査場〝通過後〟の保安エリア内に新しいフードコートが開業。ANA側、南保安検査後の商業エリアに17店舗、JAL側、北保安検査後の商業エリアに14店舗の飲食・物販店がお目見えしたのだ。中でも注目を集めているのが、ズラリと名を連ねた大阪グルメ、名店の数々。
ANA側にはきつねうどんの名店「道頓堀 今井」、たこ焼きの「たこ家道頓堀くくる」、鶴橋の老舗焼き肉店「鶴橋 白雲台」。JAL側には老舗うどん店「美々卯 空味」、たこ焼き「たこぼん」、ラーメン「どうとんぼり神座」などなど、まさに選りすぐりの浪速グルメが集結。これはもう、早めに空港に到着してチェックインと保安検査を済ませ、搭乗開始時間までゆっくりと食事を楽しむしかない! 出張を終えた後、帰宅前の一杯にもおすすめのスポットだ。
飛行機に乗る前はもちろん伊丹空港到着時も利用可能
今回、オープンした新施設は、保安検査場通過後すぐの場所にあり、簡単に見つけることができる。ANA便(南ターミナル)とJAL便(北ターミナル)ではそれぞれ異なる保安検査場を利用するものの、中でつながっているため、行き来も可能。到着ゲートからそのままの利用することもできるが、その際は、手荷物受取場に向かわないよう気をつけよう。出張前、大阪市内へ向かう時間を過ごすのにもおすすめだ。
さらにフードコート内のカフェにはコンセントが設置された席もあり、出発までの時間や市内へ向かう空き時間に、喉を潤しつつ、ノートパソコンでの作業やスマートフォンの充電もOK。無料のWi-Fiが完備され、ネット環境も良好。席もゆったりとしており、こと空港という独特の雰囲気の中では、いつもに比べ、仕事も格段にはかどるに違いない。
多数の新店舗が誕生し、ますます魅力が増した伊丹空港。飛行機利用の大阪出張の際はぜひ足を運び、浪速グルメを心ゆくまで堪能してみてはいかがだろう。
北ターミナル側のフードエリア。明るい雰囲気で搭乗便の出発状況もモニターで確認することができる。
伊丹空港は約50年ぶりにターミナルを改修し、飛行機に乗る人も乗らない人も楽しめる空港に変貌した。
大阪グルメも充実。筆者も「道頓堀 今井」(写真左)できつねうどんを食べたが、名店の味を空港内で食べられるのはうれしい限りだ。もちろん大阪らしく、たこ焼き店も出店。
押さえておきたい3つのポイント
【Point 1】保安検査後エリアに大阪グルメ集結
【Point 2】フードコート形式で店舗も充実
【Point 3】電源完備でデスクワークも快適
鳥海高太朗/航空・旅行アナリスト、帝京大学経済学部地域経済学科非常勤講師。