いろいろなラグビー経験者(もちろん男が多い)に聞いても、「彼氏にするならプロップがおすすめだね!」という声が多い。つまり男からも愛されるキャラということだ。デカいからだをさらに鍛えて、スクラムを押す。耳は変形する。首は異常に太くなる。もちろん既製服なんざぁ、どの穴も通りません。それでも、昔のプロップに比べるとスマートに見えるのだ。それはトレーニングで無駄なものを削ぎ落とすから。スクラムの最前線は、両チームの体重がかかるから危険。それでも、このポジションに命を賭ける男たち。良い男に決まってますね。

ラグビーのアイコンともいえるポジション=プロップ!

実は温厚で優しいキャラなのです。

写真提供:Ikon-Images/アフロ

 

それでは今回から、ポジションをひとつひとつ見ていきたいと思います。あくまで私の、ラグビー部マネ時代の独断と偏見で書くことなので、もちろん例外もいると言うことを覚えておいてくださいね。(そして各ポジションの皆様、好き勝手書くことご容赦願います。)

スクラムを背負って立つ男!デカイ体が売りのプロップ。「ラグビー部といったらこういう体格!」ってぐらい、アイコンになるポジションでもあります。そんな彼ら、いかつい見た目とは裏腹に、実は温厚で優しいキャラでもあります。

プロップ5つのあるある
・とにかく横にデカい人
・スーツを着るだけで汗をかく
・好きなおやつは鶏ササミ
・力士に転職を考えたことも一度や二度ではない
・ダイエットにはある意味無縁

で、プロップって、試合ではどんなことをするの?という人も多いでしょう。

プロップは「柱」「支え}という意味らしいのですが、その意味どおり、ココには丸太のような人が抜擢され、スクラムの最前線で敵と押し合います。「スクラムの強さは彼らの強さ」といっても過言ではなく、強いスクラムは試合を有利に進めてくれるため、仕事こそ地味ですが、勝機を左右するとても大事なポジションです。「押す」ことが主な仕事なので、ボールを持つことは多くありませんが、最近は「走れてパスもできるデブ」というスーパープロップも増えてきました。

こんなキャラだ!

見た目こそ地味なポジションですが、なんてったって試合中は一番キツい!そのため、縁の下の力持ちができる人でないと、このプロップというポジションは務まりません。ちょっとやそっとのことでは投げ出さない、忍耐強く、内側に秘めたる闘志を持っている人だと言えるでしょう。そして、どっしりと地に着いた安定感。これも彼らの大きな魅力の一つ。仲間がどんなに慌てていようと、彼女がどんなに機嫌悪かろうと、周囲の人の喜怒哀楽に振り回されず、持ち前の安定感で自分の気持ちをコントロールし、自分のやることに集中する芯の強さと包容力を兼ね備えています。

また、その大きな体格が「かわいい」と女子に人気だったり、ゆるキャラ的な感じで可愛がられたりもするため、「美味しい」と思っているプロップも少なくありません。

その一方、裏の一面も……。

太ければ太い方が喜ばれる彼ら。しかし、内心では「痩せたい」と思っています。仮に痩せようとしたり、色気付いて腹筋を割ろうとしたりした日には、チームメイトにボコボコにされます。なので彼らの心には「太らねば」「痩せたい」の葛藤が常に渦巻いています。

プロップとの恋愛は?

よく「結婚するならフォワード」とラグビー通の間で言われていますが、忍耐強さと穏やかな性格が売りのプロップは、フォワードの中でも特に結婚向きな人材と言えます。なので、恋愛に「安定」や「包容力」を求める女子にとっては、もってこいなポジションでしょう。

また彼らは、デカイ体の割にはシャイだったり、無口だったりするパターンがほとんどです。なので、恋の駆け引きは基本苦手。スクラムのように真正面から「好き」「付き合って」と、女子からアプローチしちゃうのが正解です。

付き合い始めてもすぐには打ち解けられませんが、熱しにくく冷めにくい原理と同じで、一度付き合うと長く続くのも特徴です。ケンカになることは多くありませんが、万一ケンカになった時には、言い返してこず黙り込んでしまい、「彼が言い返してこないから私も何にも言えなくなるじゃない!」という、イライラしてる女子をさらにイラっとさせる戦術を使ってきます。

というわけで、ラグビー部の安定感を誇る男、プロップ。いかがでしたでしょうか?心も体もがっちりと包んでほしい女子には、オススメのポジションです。

次回、フッカー編に続く。

文/小松あや(80min.編集部)