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中学生のPCやスマホなどの1日の平均視聴時間、昨年より27分長い「102.4分」

2020.11.14

外遊び時間の減少と生活の過密化は、子どもの心身に大きな影響をもたらす。

しかし近視予防フォーラムの調査によると、「外遊び時間」は1年前と比べて4割以上短縮し、1日平均35.4分。これは新しい生活様式で行動変化があったと推測できる。

1年前と比べ小中学生の約9割が「自宅時間」増加

小中学生の子どもを持つ全国の20代~50代の男女1,000人(父親・母親各500人ずつ)を対象に、コロナ禍による子どもの新しい生活様式に関する調査を行った。今回の調査では、夏休み短縮やオンライン授業など、例年と比べて何らかの変化があった小中学生の保護者を対象としている。

まず、1年前と比べた現在の過ごし方の変化を聞くと、時間が「増えた」のは「自宅で過ごす時間」(86.3%)が最も高く、次いで「パソコンやスマートフォンを見る時間」(72.9%)、YouTubeなどの「動画を見る時間」(67.2%)、スマホゲームも含む「ゲームをする時間」(61.2%)など。

逆に過ごす時間が「減った」のが「屋外で遊ぶ時間」で、67.1%と7割近くの小中学生の外遊びの時間が減少していることがわかった[図1]。

外遊び時間は1日平均35.4分と1年前(61.1分)より25分以上短縮、4割も短くなっている

では、外で遊ぶ時間がどの程度短くなったのか調べた。まず昨年の今ごろ、小中学生が外で遊んでいた時間は1日平均61.1分でした。緊急事態宣言に伴う外出自粛中の外遊びの時間はぐっと短くなり、1日平均24.2分。そして現在の外遊びの時間は、1日平均35.4分となった[図2]。

新しい生活様式の今、小中学生の外遊び時間は外出自粛中よりも10分程度長くはなっているが、1年前と比べると25分以上、4割も短くなったままだ。小学生では66.2分が42.4分(23.8分短縮)、中学生は56.0分が28.5分(27.5分短縮)と、それぞれ短くなっていた。

小中学生の外遊び時間が短くなったと答えた671人の保護者に短くなった理由を聞くと、「新型コロナウイルス感染防止で外に出ていないため」(70.5%)が最も多く、次いで「新型コロナウイルスの影響で普段遊んでいた友人に声をかけにくくなっているため」(44.4%)、「新型コロナウイルスの影響で閉館していたり休業してしまっている施設が多いため」「ゲームなど、屋内での遊びが増えたため」(同率35.0%)などが挙げられた[図3]。新型コロナウイルスの影響で、小中学生の外遊び時間が短くなったといえそうだ。

新しい生活様式で行動変化があった小中学生の保護者のうち、60.7%が小中学生の生活スケジュールは例年と比べ「過密化している」と実感

次に、小中学生の日々の生活スケジュールが例年と比べ過密化していると思うかを聞くと、18.3%が「過密化している」、42.4%が「やや過密化している」と答え、全体の60.7%の保護者が小中学生のスケジュールが「過密化している」と感じている[図4]。

新型コロナウイルスの影響で生じた変化別にみると、「土曜日の授業」(71.2%)や「オンラインでの塾・習い事」(66.2%)が始まった小中学生では、スケジュールの過密化の度合いがより高くなっているようだ。

小中学生のPCやスマホなどの視聴時間は1日平均約80分、1年前より20分も長くなっている

オンラインでの学習や塾などが一般化し、小中学生の日常でもパソコン、タブレット、スマートフォンなどの情報機器を見る時間が長くなっていた。これら情報機器の視聴時間を聞くと、1年前は1日平均で58.5分だったが、外出自粛中は129.7分(71.2分増加)と倍増した。現在の視聴時間は1日平均79.2分となり、外出自粛中よりも50分短くはなっているが、1年前と比べると20分も長くなったままだ[図5]。

小学生はもともとの視聴時間が短めで、昨年より14分の増加だが、視聴が長い中学生では1日平均102.4分と、昨年より27分も長くなっている。

外遊び時間が減る子どもの新しい生活様式で保護者が心配すること 「運動不足」「体力低下」と並んで「視力低下」が上位に

これから新しい生活様式を取り入れていくことで、小中学生の健康・生活に対して心配なことを聞くと、心配な声が多かったのが「運動不足」(79.6%)、「体力の低下」(76.4%)、「視力低下」「学力の低下」(同率70.6%)。7割の保護者が小中学生の「視力の低下」を心配しており、また6割の保護者は「太陽に当たる時間が短くなる」(61.9%)ことを心配していた[図6]。

保護者の85.7%は、小中学生が太陽光を浴びることは「重要だ」と考えている

外遊び時間が短くなり、生活スケジュールは過密化する小中学生。子どもが太陽光を浴びることについて保護者はどう思っているのか聞いてみると、51.7%が「重要だと思う」、34.0%が「やや重要だと思う」と答え、保護者の85.7%は小中学生が太陽光を浴びるべきだと考えている[図7-1]。

重要だと思う理由を聞くと[図7-2]の通り、生活リズムや健康のために必要という意見が多く寄せられた。

一方で、1日1回、外に出て太陽光を浴びているのは約半数、中学生・女子では4割以下

健康のために必要と考えられている小中学生の日光浴だが、小中学生が1日1回は外に出て太陽光を浴びるようにしているかと聞くと、実践しているのは51.5%と半数にとどまる[図8]。小学生では60.2%が1日1回外に出て太陽光を浴びているが、中学生では42.8%と少なくなり、中学生・女子では39.6%しかいない。

保護者の4割が予想、新しい生活様式で小中学生たちが太陽光を浴びる時間は「減る」

太陽光を浴びることは重要だと思いつつも、実践できていない家庭が多いのが現状。

これからの新しい生活様式において、小中学生が太陽光を浴びる時間がどう変化すると思うかを聞くと、42.6%は「変わらない」と答えたが、ほぼ同数の40.3%が「減る」と答えた[図9]。

前述[図8]で太陽光を浴びる割合が最も低かった中学生・女子では、保護者の44.8%と半数近くが「太陽光を浴びる時間が減る」と予想している。

新しい生活様式を取り入れることで親子が接する時間は「増えた」が、屋外で過ごす時間が「減った」保護者は51.6%

新しい生活様式を取り入れていくことで、例年と比べて小中学生の子どもとの接し方や屋外時間が変化するか聞いた。

小中学生の子どもと接する時間は、保護者の64.8%が「増えた」と答えているが[図10-1]、自身が屋外で過ごす時間は51.6%が「減った」と答えた[図10-2]。

新しい生活様式により、親子で過ごす時間は増えそうだが、小中学生の子ども同様、保護者も太陽光を浴びたり屋外で過ごす時間は減ることになりそうだ。

スケジュールが過密化することで、子どもの外遊び時間は簡単には元の水準には戻らないことが予想されるが、子どもの心と身体、生きる力への影響が非常に心配される。

子どもにはなるべく制約をかけず、自由に遊んでもらうことが中枢神経の開発であったり、コミュニティ形成や友情を育む力を伸ばす非常に大切だろう。

調査概要

実施時期:2020年6月25日(木)~6月28日(日)
調査手法:インターネット調査
調査対象:夏休み短縮、土曜日授業、オンラインでの授業、オンラインでの塾・習いごとを実施もしくは予定している小中学生の子どもを持つ全国の20代~50代の保護者1,000人(父親・母親 各500人ずつ)

構成/ino.

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