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婚活女性に29歳、34歳、39歳の〝ぴったり年齢手前〟の男性がモテる理由

2020.11.15

未婚男性約300万人を調査!モテ年齢はコロナ前の「28歳」一極集中から分散

コロナの影響で「婚活・結婚」への意識が高まっている、という報道をよく目にするが、Parasolが未婚男性約300万人を対象にした調査では、「女性が結婚に対して現実的な思考になっている」ということが判明した。

女性は「自分と近い年齢、自分と同じくらいの年収」で男性を探しているようだ。それでは調査結果を見てみよう。婚活男女は必見だ。

フターコロナは「29歳・34歳・39歳」の「ぴったりの手前年齢」が人気

マッチングアプリ「ペアーズ(Pairs)」に登録する未婚男性300万人において、「会員全体」と「人気会員500人」との相関分析をしたところ、「29歳」の男性が「11.6%」と1番人気があることがわかった。また、30歳・35歳・40歳という「ぴったり年齢」に到達すると人気は急激に落ちるため、その1歳前となる29歳・34歳・39歳の「手前年齢」がアフターコロナ時代の「モテ年齢」といえそうだ。5歳刻みのキリのいい年齢は、条件の検索時にフィルターで弾かれる年齢の可能性がある。

「手前年齢」に人気が集まる理由

なぜ手前の年齢に人気が集まるのかというと、女性は自分よりも年上を求める、かつ女性の母数は年齢が上がるにつれ減っていくという傾向が大きいと考えられる。

男性の年齢グループを、①26~29歳、②31~34歳、③36歳~39歳としたとき、26歳は20代前半の女性から人気を集め、29歳は20代中盤~20代後半からの人気が集まる。

(1)「男性29歳」に最も人気が集中する理由

マッチングアプリに登録している女性の多くが20代後半なので、20代後半の女性にとって、20代、かつ、もっとも年上の29歳は最も人気が集中。30歳になると、「20代の男性がいい」と考える20代前半の女性からの希望が減少する。

(2)「男性34歳」が支持される理由

②31歳~34歳のグループでは、31歳は20代後半と、同世代の30代前半からの人気が集まる。一方で34歳は、30代前半の中では1番年上だ。30代前半の女性からの人気が最も集まりやすいのがこの年齢だと考えられる。

(3)「男性39歳」が支持される理由

同じように③36~39歳では、30代の中盤・後半の女性から人気を集める。一方で39歳の男性は、30代後半の女性にとっては30代の中で最も年齢が高いため、30代後半の女性からの人気が集まりやすいからだと考えられる。

ちなみに、20歳から28歳の年齢においては、「21歳・24歳・26歳」で男性の人気の割合が高まっていた。

また、昨年2019年6月に行った「モテ男性調査」と比較すると、昨年は「28歳前後」に人気が一極集中していたのに対して、今年は人気の年齢が分散しており、5歳刻みで人気の盛り上がりを見せている。

これは、婚活女性が、年齢が離れた男性にアプローチするということを辞め、自分と近い年齢の男性に対してアプローチすることが増加したためだ。

コロナの影響で婚活女性は、求める男性について「より自分と同じ感覚であり、地に足がついていること」を重視する人が増えており、おのずと男性に求める年齢が、自身と近い現実的な年齢になっている。

年収は「現実思考」に!婚活は「男性単独年収」ではなく「世帯年収」重視に

マッチングアプリ「ペアーズ(Pairs)」に登録する男性人気会員トップ500人の年収を調査したところ、最も多かったのは「600~800万円(27.4%)」、続いて「400~600万円(24.9%)」という結果になった。昨年の同調査と比較したところ、最も多かったのは「600~800万円」と変わらなかったものの、「年収400~600万円」の割合が「8.7%」増加した。

一方で、会員全体の年収を比較すると、昨年と今年の変化はほぼ見られなかった。このことから、人気会員のみ変化していることがわかる。

 「年収400~600万円」の男性人気が、「年収600~800万円」と同程度になったことの理由は、コロナが大きく影響しており、婚活女性が男性に対して「現実思考」になっているためだろう。

実際に、婚活女性にインタビューを実施したところ、9割以上の女性が男性の希望年収について「自分と同じかそれ以上」と話しており、結婚後も女性はパートタイマーなどではなく、「今の仕事を続けていきたい」と”共働き”を希望していた。

婚活女性は、コロナショックを経て、この先の経済情勢・家計に対して不安を感じている人が多くいる。男性だけが家計を担う発想を持っている女性は減少しており、「2人で家計を支えていきたい」と話す女性が増えてきた印象。

男性には、自分と同じ「年収300~400万円」以上で、「世帯年収として考えた際に2人で合計年収が1000万円ほどあると嬉しい」という婚活女性の意見が多くきかれるようになり、そのような希望から「年収600~800万円」の男性を最高条件・理想として挙げている。そのため、「年収1000万円以上」の高収入男性については、昨年ほど女性は求めておらず、モテ年収の割合では減少する結果となった。

初回デートは「全額奢る」と回答する男性が増加。より「太っ腹」傾向に

マッチングアプリ「ペアーズ(Pairs)」に登録する男性人気会員トップ500人の初回デート費用のお会計事情について、「年収」と「お会計事情」の相関を分析したところ、「年収600万円以上の男性」から「全額奢る」という割合が逆転し増加していることがわかった。昨年の同調査と比較すると、「全額奢る」という割合が逆転し増加するのは「年収800万円以上の男性」であったのに対して、今年は「年収600万円以上の男性」という結果になった。

また、一般男性会員500人と、人気男性会員500人の「初回デート費用のお会計事情」について、「年収」と「お会計事情」の相関を比較したところ、「全額奢る」割合で大きく違いがあることがわかる。

具体的には、「年収600~1000万円の人気男性会員」において、同じ年収の一般男性会員と比較し、「全額奢る」という割合が「20%」以上も上回っている。この結果から、「高年収男性には初回デートは全額奢ってもらえると嬉しい」と希望している婚活女性が一定数いるということがわかる。

コロナ前においては、「年収1000万円の20代後半~30代前半のカッコいい男性」に自分の人生を全て預けたい!と期待す女性もいたが、アフターコロナ時代はそのような希望はあまり聞かれなくなった。

実際に、「年収1000万円以上の高収入男性」は日本全体のわずか数パーセント。「年収」という尺度で、たった数パーセントしかいない人気男性を奪い合うよりも、結婚後の家計は2人で支えるから、趣味や性格が合う人を探そう、という「現実」を見ている女性が増加。「年収」を選択肢から外して相手探しをするほうが、婚活女性にとって、対象となる男性が増えるため、将来のパートナーと出逢える可能性が高まると言えるだろう。

構成/ino.

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