密かに思っていた人がよそよそしいと感じることが多くなったら、『ごめん避け』されているかもしれません。しかしなぜ、異性を避けることをごめん避けというのでしょうか。
言葉の意味や、男女それぞれの具体例を紹介します。
ごめん避けとは?
密かに思っていた人がよそよそしいと感じることが多くなったら、『ごめん避け』されているかもしれません。しかしなぜ、異性を避けることをごめん避けというのでしょうか。言葉の意味や、男女それぞれの具体例を紹介します。
自分に対する好意を避けること
『ごめん避け』とは、恋愛感情を持てない相手から好意を感じたとき、その人を避けてしまう行為を指します。
気がない相手から告白されても、気持ちに応えることはできません。「好き」とはっきりと言われる前に「ごめんなさい」をして逃げることから、ごめん避けと呼ばれるようになりました。
男性・女性で具体的な態度は異なる
ごめん避けは男女どちらにも見られます。しかし、どのような態度を取るかは、男女で少々違いがあるようです。
まず、男性がごめん避けをするときに取りがちなのは、次のような態度です。
- 「仕事が忙しくて彼女はいらない」とアピールしてくる
- 仕事以外の話はスルーされる
男性では、仕事が忙しいことをアピールして相手を避ける人が多く見られます。仕事が忙しいから彼女は不要と頻繁に口にする、プライベートの話を一切しない、などがあれば、相手の女性を遠ざけようとしている可能性は高いでしょう。
一方、女性の場合は、次のようなごめん避けがあります。
- 対応が冷たくドライ
- 視線を合わせない
女性の場合、何気ない言動で相手を誤解させてはまずいと考えるため、親しみのある様子は見せません。冷たい態度で、言外に「付き合えません」をアピールします。
好き避けとの違いとは?
『好き避け』は、異性を避けるような態度を取ることを指します。しかし、原因や意味はごめん避けとは大きく異なります。より詳しく、両者の違いを見ていきましょう。
好き避けは好意がある相手に取る態度
好き避けは、好きな相手とあえて距離を取ったり、素っ気なくしたりする態度のことです。
好き避けもごめん避けも、基本的には『相手を避ける行為』を指します。そのため、はたから見ると区別は難しいかもしれません。
しかし、『相手に好意があるから避ける』『相手が好きではないから避ける』では、意味合いが全く異なります。万が一、周囲や相手に避けている意味を取り違えられると、かなり面倒なことになるでしょう。
好き避けは恥ずかしさから取ってしまう行動
好きな相手を避けてしまうのは、主に恥ずかしさが原因です。「好き」と思う一方で、「話したら気持ちがバレるかもしれない」「恥ずかしくて顔を見られない」という心理が働きます。
もし相手に気持ちがバレてしまうと、気まずくなるかもしれません。ギクシャクしたくないという思いから、ついつい避けてしまうのです。
また、『周囲に気付かれたくないから好き避けする』というケースもあります。たいていの人は、噂が立ってあれこれ言われるのは恥ずかしいと考えます。周囲の目が気になって、気持ちとは真逆の行動を取ってしまうのです。
ごめん避けする理由は?
男女問わず、ごめん避けする人は「相手と距離を詰めたくない」「告白されたくない」と思っています。これは、どのような心理が働いているためなのでしょうか。
期待させないため
まず考えられるのが、その人にすでにパートナーがいるというケースです。
すでに付き合っている人がいるのなら、告白されても断るしかありません。もしも相手に優しい態度で接すれば、さらに好意を持たれる恐れがあります。初めから「好意を受け止められない」と分かっている場合は、期待させるような態度を取るのは失礼といえるでしょう。
ごめん避けする人の多くは「変に期待を持たせては悪い」「望みがあると思われても困る」という気持ちを持っています。そのためこれ以上相手の気持ちが自分に傾かないよう、しっかり線を引こうとするのです。
関係を変えたくないから
さらに、ごめん避けの理由には『関係を変えたくない』という心理が働いているケースもあります。
例えば、元々仲の良い友人だったり職場の同僚だったりする場合、「嫌われたくない」「今まで通り付き合えなくなるのは嫌だ」と考える人は多いものです。
しかし相手に対し恋愛感情は持てないため、付き合えないと分かっています。万が一告白されれば、断るしかありません。
このとき相手を避けるのは、「告白は受け入れられないけれど、今まで通り付き合えなくなるのは困る」という心理が働いています。
決定的な「NO」を言って関係を変えたくないがために、態度で相手に分かってもらおうとしているのです。
恋愛対象ではないから
「絶対に恋愛対象にならない」と考えて、相手を避ける人もいます。
なぜ相手が恋愛対象にならないかはケース・バイ・ケースなので、一概にはいえません。年齢、容姿、価値観など、さまざまなことが考えられます。
しかし、原因が何にせよ、ごめん避けする人はその相手に「恋愛感情を抱くことはあり得ない」と感じています。
自分の中ではっきり「ナシ」と答えが出ているため、これ以上相手に近寄ってほしくはありません。ごめん避けをして、相手との間に壁を作ってしまうのです。
好きな人にごめん避けされた場合の対処法
ごめん避けされているにもかかわらず「好き」を前面に押し出すと、かえって引かれるかもしれません。
好きな人にあからさまに避けられた場合、どのように振る舞うのが望ましいのでしょうか。
いったん距離を置くのがおすすめ
まずはいったん好きな気持ちを抑え、相手と距離を置きましょう。
相手はごめん避けすることで、すでにあなたに対して「好意がない」ことを示しています。無理に近付こうとしたり気持ちをアピールしようとしたりすると、相手が負担に感じて面倒な相手に認定されてしまうかもしれません。
これ以上ごめん避けされたくない場合は、フリでもよいので『諦めた』ように見せます。一定の距離を置いて他の人と同様に接すれば、相手も避けるのをやめてくれるかもしれません。
相手と普通に付き合えるようになれば、あなたの魅力も伝わりやすくなります。
冷静になって引くことが、今後のチャンスにつながるはずです。
恋愛抜きで良好な関係を築く
ごめん避けをする人は、あなたに対して警戒心を持っています。この状態から挽回するのは難しいため、まずは恋愛抜きで良い関係を築けるように努力しましょう。
とはいえ、2人きりで話したり会ったりしようとすれば、避けられるのは目に見えています。まずは、他に人のいるグループの状態で交流するのがおすすめです。
このときのポイントは、相手にだけ露骨なアピールをしないことです。恋愛感情は見せず『グループの一員』としてフラットに接しましょう。
グループ行動をしていれば、会話をしたり顔を合わせたりすることは自然に多くなります。このとき相手に感じよく接すれば、あなたへの印象も変化する可能性があります。
諦めた方がいい場合も
ごめん避けされている原因が『既婚者だから』『決まった人がいるから』という理由なら、諦めるのがベターです。「好き」という気持ちのままに突き進んでも恋がかなう希望はなく、嫌われる恐れさえあります。
それとなく避けられるのはつらいですが、はっきり『NO』を突き付けないのも相手の優しさかもしれません。
この恋は縁がなかったと諦めて、次の恋を探しましょう。そうすれば、少なくとも今好きな人との関係がギクシャクするのは避けられるでしょう。
構成/編集部