「金の切れ目が縁の切れ目」とよく言われる。仮にこれまで大切に縁を紡いできた友人であっても、生活費を貸してくれとせがんできたらちょっと考えもの。万が一、期日までに帰ってこなかったとしたら、関係が破綻しかねないだろう。
そんな、友達に生活費を貸すか、貸さないかについての意識調査がこのほど、株式会社タンタカにより、500名を対象として実施された。
<アンケート回答者の属性>
男性は40.4%(202人)、女性は59.6%(298人)。
年齢は「20歳未満 0.6%(3人)」「20代 20.6%(103人)」「30代 38.8%(194人)」「40代 28.0%(140人)」「50代 9.6%(48人)」「60代 2.0%(10人)」「70代以上 0.4%(2人)」となっている。
友達に生活費を貸す?…… 「貸さない:35.4%(177人)」が最多に
「友達に頼まれたらいくらまでお金(生活費)を貸しますか?」と質問したところ、上位5位は「貸さない 35.4%(177人)」「5千円未満 17.0%(85人)」「5千円~1万円未満 21.4%(107人)」「1万円~5万円未満 20.8%(104人)」「5万円~10万円未満 3.8%(19人)」となった。
もっとも多い回答は「貸さない:35.4%(177人)」となっている。
一方、お金を貸すと回答している人のうち、もっとも多いのは「5千円~1万円未満:21.4%(107人)」、次いで「1万円~5万円未満:20.8%(104人)」、「5千円未満:17.0%(85人)」となった。
借用書、5割超が「いらない」と回答
「もしお金(生活費)を貸す場合、『借用書』を書いてもらいますか?」と質問したところ、「はい 40.6%(203人)」「いいえ 59.4%(297人)」という結果になり、半数以上の人が借用書はもらわないと回答した。
36.2%が「返済を期待しない」と回答
「生活費としてお金を貸した場合に、返済してもらえることを期待していますか?」と質問をしたところ、「63.8%(319人)」が「はい」と回答した。一方、「36.2%(181人)」は「いいえ」と回答しており、3割超はきちんとした返済を期待していないことがわかった。
返済もせずに相手が旅行に行ったとしたら……
「あなたに返済もせずに相手が旅行に行ったことを知ったらどうしますか?」と質問すると、 「何も言わない 42.4%(212人)」「相手に物申す 57.6%(288人)」という結果になった。
期限を過ぎても返済してもらえなかったら?
「期限を過ぎても返済してもらえなかったら?」と質問したところ、「催促する 76.2%(381人)」「催促しない 23.8%(119人)」という結果になった。
返済期限が過ぎて相手が音信不通になった場合、枠6割は「あきらめる」
「返済期限が過ぎて相手が音信不通になったらどうしますか?」と質問したところ、「あきらめる 61.6%(308人)」「見つけ出し催促する 31.2%(156人)」「その他 7.2%(36人)」となった。
それでも、相手が返済できなかった場合は?
「結果、相手が返済できなかった場合どうしますか?」と質問したところ、もっとも多い回答は「61.8%(309人)」で「あきらめる」になった。続いて多いのは、「友達の家族に相談する:22.2%(111人)」となっており、51人(10.2%)が「法的手段をとる」と答えている。
この51人のうち46人が「もしお金(生活費)を貸す場合、「借用書」を書いてもらいますか?」という問いに対して「はい」と回答。万が一の場合に法的手段まで考えている人の大多数は、最初から適切な形でお金を貸そうとしている傾向にあると言える。
返済の遅れや回収不能で、9割超は「相手との関係継続は不可能」と回答
「返済が遅れたり回収不能になった場合、今までの関係を継続できますか?」と質問したところ、「はい 7.6%(38人)」「いいえ 92.4%(462人)」という結果となった。金の切れ目が縁の切れ目、にならないよう、金銭のやり取りは慎重に行いたいものだ。
<アンケート調査の概要>
アンケート方式:選択式のWEBアンケート
有効回答数:500
調査期間:2020年10月3日~4日の2日間
出典元:株式会社タンタカ
構成/こじへい