2020年6月に終了したキャッシュレス還元後の景気対策として、またキャッシュレス決済の推進やマイナンバーカードの普及を後押しする目的で始まったマイナポイント。マイナンバーカードと紐付けした決済サービスで最大5,000円分のポイント還元を受けられるというものだが、「手続きが難しそう」などの理由でまだ敬遠している人も多いのでは。
そこで本記事では、マイナポイントの申し込み方法やいつまでに申し込めばいいのかなど、知っておきたい基礎知識をまとめた。
そもそもマイナポイントとは?
マイナポイントは、「マイナンバーカード」と「ポイント」を合わせた言葉で、その名の通りマイナンバーカードを持っていると獲得できるポイントのことを指す。マイナンバーカードを好きな決済サービス1つと連携(紐付け)し、その決済サービスを使ってチャージや決済を行うことで、利用額の25%(最大5,000円分)のポイントがもらえる。
決済は買い物などのほか、公共料金の支払いなども対象。ややこしいのが、「マイナポイント」という名前のポイントが存在するわけではなく、もらえるポイントはそれぞれの決済サービスのポイントとして還元されるという点だ。決済サービスを利用していない未成年や子供も、マイナンバーカードがあれば親名義の決済サービスと紐付けすることで、マイナポイントを獲得することができる。
マイナポイントの申し込み期限は?
では、マイナポイントが実施される期間や申し込み期限について見ていこう。
マイナポイントの申し込み受付は、2020年7月1日~2021年3月31日まで。この期間内にマイナポイントの「予約」と「申し込み」を済ませておく必要がある。実際にマイナポイントを貯められる実施期間は2020年9月1日~2021年3月31日まで。この間に、選択した決済サービスを利用して入金(チャージ)を行ったり、買い物したりすることでポイントが付与される。
ただし、期間内であっても予算2,000億円(4000万人)に達した場合は、サービスが早期終了となることも考えられる。
マイナポイント、予約と申し込みの違いは?
マイナポイントの手続きが難しそうに思える原因の一つに、「予約」と「申し込み」という別々の手順が必要という点が挙げられる。
・予約とは
マイナポイントにおける「予約」とは、自分のマイナンバーカードをスマホやPCなどで読み取って「マイキーID」というものを発行すること。これが発行された時点で予約が完了となる。
・申し込みとは
「申し込み」とは、自分のマイナンバーカードと紐付けする決済サービスを選んで確定させること。「申し込み」まで終了させるとマイナポイントが付与される状態になる。
現在、スマホアプリやコンビニなどに設置されている支援端末で手続きを行う場合、「予約」の手続きが終わると続いて「申し込み」が行えるようになっており、途中で中断しなければ一度で全ての手続きを終わらせることができる。
ちなみに、自分のマイナポイント申込状況はマイナポイントアプリのマイページにログインすれば確認できる。一度選択した決済サービスを変更することはできないため、マイナポイント付与後にも自分が利用しやすいサービスを選ぶのがおすすめだ。