多くの人にとっていつかはやってくる、親元からの自立。そのタイミングは進学なのか、はたまた結婚なのか、あるいは、思い立った時なのか……人によって様々だろう。
そんな「はじめて実家を出たとき」について意識調査がこのほど、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」により、日本全国の15歳~59歳の男女を対象にして実施されたので、その結果を紹介していきたい。
実家を出た後は、男性も女性も「1人暮らし」が多数
実家を出て生活したことがある人は全体で8割いた。住まいや暮らし方については、「マンションやアパートで1人暮らし」が1位で3割、次は「配偶者・パートナーと結婚・事実婚」で2割という結果になった。
男女別で見ると、男性は全年代で「マンションやアパートで1人暮らし」が1位、特に30代では、半数が「マンションやアパートで1人暮らし」と回答している。また、年代が上がるにつれて「寮」の割合が増える傾向があり、50代では1人暮らしに次いで2番目に多いことがわかった。
一方の女性だが、年代によって差が出ている。10代~30代は男性と同じく「マンションやアパートで1人暮らし」が1位だが、40代・50代では「配偶者・パートナーと結婚・事実婚」の割合が増え、50代では約5割という結果となった。
さらに、「寮」については40代で約2割弱の回答があり、男性の結果と同様に年代が上がるにつれて増える傾向が見られた。
10代(15-19歳)では、男女ともに約8割が「実家を出て生活したことはない」と回答。実家暮らしの人が非常に多いものの、「マンションやアパートで1人暮らし」している割合が男女ともに2割弱を占めていることがわかった。
はじめて実家を出た年齢でもっとも多いのは「18歳」
はじめて実家を出て暮らした年齢では、男女ともに「18歳」で、実家を出る人が約3割と、圧倒的に多いことがわかった。
その次に多かったのは「19歳」で、高校の卒業後に進学・就職をきっかけに実家を出る人が多いことがわかる。次いで多かったのは「22歳」「20歳」で、大学や短大などを卒業し就職するタイミングで多くなっているようだ。
また「29歳」までに、全体で約9割以上の人が実家を出ていることもわかった。さらに「18歳」で実家を出る人の割合は、女性よりも男性のほうが多く、3割を超えていた。
グラフに掲載はないが、実家を出たきっかけについては、男性は「進学」が最も多く、2位以降は「就職」「結婚」「自立/独立」という結果になった。
一方、女性は「結婚」が最も高い結果となった。次いで「進学」「就職」「自立/独立」の順番となった。
「24歳」「25歳」で実家を出る人の割合は、男性に比べ女性のほうが多く、きっかけの1位である「結婚」などの影響があるのかもしれない。
<調査について>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:2020年8月26日~28日
有効回収数:5252サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがある。
出典元:LINEリサーチ(LINE株式会社)
https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/
構成/こじへい