
最近では配信サービスで音楽を聴く人が多く、CDプレーヤーを持っていない人も多いはず。しかし、音楽メディアとして歴史があるCDは取り扱われている楽曲の幅が広く、データ配信にはない魅力もある。そこで様々なCDプレーヤーを紹介するとともに、高音質なCDプレーヤーの選び方もご説明する。
様々なタイプのCDプレーヤー紹介
まずは、小型のポータブルタイプから据え置き型のコンポまで、様々なタイプのCDプレーヤーの中からおすすめ製品を紹介していこう。
丸いフォルムと淡いブルーがかわいいCDプレーヤー
ソニー「ZS-S40」は、コンパクトな丸みのあるボディと淡いブルーのカラーリングがかわいらしい製品。カラーはほかにもホワイトとブラックがある。
最大出力4W(2W+2W)のスピーカーを搭載していて、コンパクトサイズの製品ながら音質にもこだわっている。
【参考】ソニー公式サイト製品詳細ページ
おしゃれで小さいスタイリッシュなCDプレーヤー
KENWOODの「CR-D3」は、奥行き10.8cmのコンパクトな製品だ。操作キーは上面に配置されており、スタイリッシュでおしゃれなデザインにまとめられている。
豊かに低音域を再生するEX.BASSを搭載。ROCKやJAZ、POPといった5つのサウンドモードが選択可能で、好みの音質で音楽を楽しめる。
コンパクトでかわいいCDプレーヤー
オーム電機の「RCR-500Z-P」は、ビビッドなピンクが印象的な製品だ。
コンパクトなキュービックデザインで、ラジオも受信できる。
ソニー開発の高音質コーデックに対応したBluetooth搭載CDプレーヤー
ソニーのマルチオーディオコンポ「CMT-SX7」は、ウォークマンやスマートフォンなど様々なBluetooth対応機器とマルチペアリングが可能だ。
ソニーが開発した高音質コーデックLDACに対応していて、対応機器と接続すればワイヤレスでもハイレゾ音源を楽しめる。
【参考】ソニー公式サイト製品詳細ページ
ハイレゾ対応ながら安い! おしゃれでお得なCDプレーヤー
Panasonicのコンパクトステレオシステム「SC-RS60」は、低音を豊かに再生するツイステッドポートや高音を伸びやかに再生するドームツイーターを備えており、ハイレゾ音源を存分に楽しめる。
また、5枚のCDを本体に記録して、ボタン1つで再生できるデジタル5チェンジャーを搭載している。市場での実売価格は2万6000円前後。単に安いだけの製品はほかにもあるが、ハイレゾ対応の音質にもこだわった製品でこの価格は魅力的だ。
語学学習におすすめの安いCDプレーヤー
TOSHIBAの「TY-P2」は再生速度を11段階に調整できるスピードコントロール機能や、聞きたいところだけを繰り返し再生できる「A-Bリピート」など、語学学習に便利な機能が充実している。
市場での実売価格は6000円前後。ステレオスピーカーを搭載しているなど、機能性が充実している上に安くてお得だ。
無印良品の壁掛式CDプレーヤー
変わり種としてはこんな製品もある。無印良品の壁掛式CDプレーヤー「CPD-4」だ。
リモコンが付属しているが、電源コードを引っ張ってオン/オフ操作もできる。壁に穴をあけたくない場合は、別売りのスタンドでも設置可能だ。
高い音質を楽しむためのCDプレーヤーとスピーカーの選び方
ここからはCDプレーヤーとスピーカーの選び方について解説する。スピーカーについても取り上げるのは、CDプレーヤーだけにこだわっても音質は追及できないからだ。
音楽をより良い音質で楽しむための参考にしてほしい。
CDプレーヤーに合うスピーカーのおすすめタイプは?
CDプレーヤーのスピーカーには、大きく分けて2つのタイプがある。1つのスピーカーユニットで全ての音域をカバーするフルレンジスピーカーと、複数のスピーカーユニットを搭載したマルチウェイスピーカーだ。
マルチウェイスピーカーには、低音用と高音用を備えた2WAYスピーカー、それに加えて中音用を備えた3WAYスピーカーなどがある。複数のスピーカーが音域を分担することで広い音域をリアルに再生できる。
フルレンジスピーカーは、低音から高音までバランス良く再生され、音に一体感がある。どちらがいいかは一概にはいえないので、好みに合ったものを選ぼう。
CDプレーヤーのスピーカーは、内蔵と外部接続で音質の違いはある?
内蔵型はコンパクトに設計されることが多いため、複数のスピーカーユニットの搭載は難しい。したがって、多くの機器でフルレンジスピーカーが採用されている。
一方で外部接続タイプならスペースに制限されず、マルチウェイスピーカーも採用できる。自分好みの音を再生するための選択肢が多くなるという意味では、外部接続のほうが有利だろう。
小型のCDプレーヤーで高音質を求めるのは難しい?
小型のCDプレーヤーでスピーカー内蔵タイプのものは、スピーカーのサイズも小さくなる。小さなスピーカーは、一般的に低音域の再生能力が弱い。また、小型のプレーヤーは、複数のスピーカーユニットを搭載して広い音域をカバーするのも難しい。したがって、基本的に小型CDプレーヤーは音質を追求するには不向きといえる。
ただし、1つのスピーカーユニットで全音域をカバーするフルレンジスピーカーの場合でも、パッシブラジエーターを搭載した製品は低音の響きがいい。小型のCDプレーヤーでも高音質のものが欲しければ、パッシブラジエーターの有無をチェックしよう。
壁掛け式のCDプレーヤーの音質は?
壁掛け式のCDプレーヤーも、壁面に設置するために本体は小さく軽く作られている。先述のように、通常の小型スピーカーでは音質の追求に限界がある。
低価格の安いCDプレーヤーでは高音質は望めないのか?
高音質を実現するためには、スピーカーユニットを複数搭載するなどのコストがかかる。価格が高ければ高いほど高音質とは言い切れないが、価格と音質にはある程度の相関関係が生じることは否定できない。
もっとも、音質の違いはスピーカーの性能による部分も大きい。安いCDプレーヤーでも外部スピーカーやヘッドホンを使うと、音質の向上が期待できるかもしれない。
CDプレーヤーのおすすめ製品を紹介し、スピーカーも含めて音質についても解説した。CDもまだまだ現役で使える音楽メディアだ。これを機会に、CDプレーヤーについても見直してみて欲しい。
※データは2020年10月上旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット