iPhone・Androidスマートフォンを問わず、ほぼすべてのスマートフォンに搭載されている「機内モード」というものをご存知でしょうか。よくわからないけど、名前の通り飛行機内でオンにすればいいんじゃない? という認識の人も多いと思います。
ではこの機内モードとはどういったもので、オンにすることでどのようなことがスマートフォンに起こるのでしょうか。解説していきましょう。
機内モードってなに?
まずは、機内モードとはどのような状態なのかについて紹介していきます。
機内モードは電波を遮断!?
機内モードとは、電話回線・Wi-Fi・Bluetooth・GPSなど、飛行機の操縦に支障をきたす可能性がある電波を遮断する機能のことです。名前の通りなので、想像通りという人も多いでしょう。
もちろん、機内モードは飛行機に搭乗していない時でも簡単にオンにすることができます。オンにしていれば、データの送受信は基本的に不可能となるので、通信量も消費しないで済みます。
機内モードはどんな時に便利?
基本的には飛行機内で使用するための機能ですが、活用方法によっては機内モードも便利に使用できます。
というのも、機内モードをオンにするとデータ通信だけでなく、Wi-FiやBluetoothがオフになりますが、機内モードをオンにした後に、Wi-FiやBluetoothをオンにすることは可能です。つまり、データの通信量を節約しながらWi-Fiのみでデータ通信を行ったり、データ通信によるバッテリーの消耗を抑えながら、Bluetoothで音楽を楽しむといった使い方ができます。
また、登山中などに便利なのが、機内モードをオンにしてからGPSをオンにするという方法。データ通信はできないけどGPS機能は使える、という状態になります。ただし、Google Mapなどの地図アプリは、地図データをインターネット経由で取得しているため、機内モードのままだと地図が表示できないので注意してください。登山の際に使用するのであれば、あらかじめ地図データをダウンロードしてスマホに保存できるタイプのアプリをインストールしておきましょう。
機内モードおすすめの活用法を紹介
ここからは、機内モードのおすすめの活用法を紹介していきます。データ通信ができなくなるというと、不便なことばかりのように感じますが、実は活用法によっては便利な機能なんですよ。
機内モードおすすめの活用法【会議中】
筆者がよく機内モードを使用するのは、会議中などSNSやアプリの通知が来たり電話がかかってくると困るシーンでオンにし、終わるとオフにするという使い方。電源を切ってもいいのですが、再起動の速度がかなり違うのでおすすめです。
機内モードおすすめの活用法【海外滞在時】
海外に滞在している際は、日本の携帯キャリアと提携している現地の携帯キャリアの電波を使用するのが一般的。現地の携帯キャリアの電波を使ってデータ通信をすることを「ローミング」というのですが、これが気づかない間に新たな料金を発生させ、高額になってしまうケースがあります。
機内モードをオンにしておけば、データ通信は使用できないので、当然現地の携帯キャリアの通信を使用することもありません。海外滞在時は、常に機内モードをオンにしておいて、Wi-Fiのみを使ってデータ通信を行うのもありでしょう。
機内モードおすすめの活用法【バッテリーの節約】
データ通信を遮断するという特性から、スマートフォン本体の電力消費を抑えられるという特徴もあります。スマートフォンの電源が切れそうな時や、急いで充電をしなければならない際などにおすすめの方法です。
機内モードおすすめの活用法【動画撮影中の通知を防止】
意外と便利なのが、動画を撮影している際に機内モードをオンにすることで、撮影中の通知を遮断できるというものです。動画に余計な音が入り込む心配が少なくなるので、安心して動画撮影ができますよ。
機内モードおすすめの活用法【データ通信のリフレッシュ】
スマートフォンを利用している際、うまく電波をつかめない、という状況に陥った経験はないでしょうか。そんな時にも、一度機内モードをオンにし、再びオフにすることで、電波をうまく掴んでくれる場合があります。こちらも、再起動するよりも早く設定できるので、試してみてはいかがでしょうか。
※データは2020年10月中旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦