万が一のために加入する保険だが、一般的に家を購入したり借りたりすると「火災保険」に入ることになる。とはいえ、保険の内容やオプションなど、細かい部分まで認識している人は少ないだろう。
今回ミエルモは、さまざまなケースの問い合わせにより得られたデータから『火災保険がでない&受取りまでに時間が掛かるケースランキング』と『付けておけばよかった特約やオプションランキング』を発表した。ぜひこの機会に自分の加入している保険証券を確認してみてほしい。
「火災保険」がでない、受取りまでに時間が掛かるケースランキング
1位:共済系の火災保険は保険金の上限が決まっていることが多い
このケースは実際に使うときに初めて気が付くことだ。例を出すと県民共済の火災保険の風害、水害では、加入の住宅の損害額が100万円を超える破損の場合は上限が60万となっています。そのため仮に500万の被害があっても受け取れる保険金額は60万なる。これではとてもじゃないが直せない。確かに大手損保よりは保険料が安いが、いざという時に受取れない保険では意味がないので金額のみで判断せずしっかり補償内容を確認して加入することをおすすめする。
2位:相続時に保険契約者の変更をしていなかった。
親などが所有していた土地、建物の不動産を相続時に不動産のみ名義変更していたが、火災保険の名義変更をしていなかったケース。保険会社にもよるが最終的に保険金は受け取れる事が多いが、名義変更に時間が掛かり申請時にスムーズに進まないことが多い。またコロナの影響で保険会社の事務処理が遅れているので保険金受取までに2倍、3倍の時間が掛かることがある。
3位:増築をしたが保険内容を変更していなかった。
当初建てた建物が手狭になり増築するケースは多いが、火災保険は建物の面積と構造による単価を掛けた金額が保険金額になる。そのため建物面積が大きくなればその分保険金額を上げないと、万が一火事が起こってしまった場合は増築後の建物面積を直せる保険金は上限的に認められない。そのため増築された場合は、保険金額、建物面積を変更することをおすすめする。
『付けておけばよかった特約やオプションランキング』
1位:破損による補償
偶然な破損事故等で保険がおりる。例えば『うっかり窓ガラスを割ってしまった』・『車がぶつかってフェンスが壊れてしまった』・『何かわからないがドアや外壁が壊れてしまった』など。この補償付けても建物にもよるが1年あたり数百円ほどなのでよく起こりやすい事象なのでぜひ付けておくとよい補償だ。
2位:臨時費用特約
事故によって損害保険金が支払われる場合に必要となる様々な臨時費用として、損害保険金に上乗せ(10%~保険会社による)してもらえる特約。あくまで事故が起こった時に受取れる補償だが、事故時は直す費用以外にも仮住まいしたり、仕事休んだりなど余計な出費が掛かるのでそれらを補填するためにあった方がいい特約だろう。こちらも数百円の追加から付けられる。
3位:建物付属機械設備等電気的・機械的事故補償特約
保険会社によって言い方は異なりますが、建物の機械設備に電気的または機械的事故が生じ、故障した場合の修理費用を補償する。言い回しがで分かりにくいが、例えばエアコン、室外機、給湯器などが対象になり、故障しやすいものになるのでこちらも数百円の追加なので付けていたら使うことがありそうな補償だろう。
調査時期:2020年6月1日から2020年7月10日
調査方法:問い合わせがあった人からのヒアリング
調査対象:全国、戸建て、マンション、アパートを所有されている方、計182名(270物件)
構成/ino.