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プロも納得する実力で使い勝手抜群!普段使いしたくなるパナソニックの最新電動工具3選

2020.11.01

パナソニックといえば炊飯器などの家電が有名だが、じつは電動工具も同社の人気定番製品。しかもパナソニックの電動工具は工事現場などでも重宝するプロ仕様。それゆえに一般家庭では見かけない製品も取り揃えている。

そんなパナソニックが電動工具ジャンルの新製品を3モデル発表した。それが9月発売の充電レシプロソー EZ47A1、10月発売の工事用充電サイクロン式クリーナー EZ37A5、そして11月発売予定のユニバーサルホールソー EZ3582の3製品だ。

「なんだプロ用か」と思うなかれ、同製品は基本的にプロショップで販売されているが、もちろん一般ユーザーもインターネットなどで購入できる。

プロ用だけにパワーは折り紙付き。そのうえ、バッテリーだけでも選択肢が幅広く、製品によっては「壊れたらパーツだけ購入する」という使い方もできるなどメリットが多い。プロと同じ道具を所有する満足感もあり、いざとなったらアクセサリーを追加することで様々な用途に対応させられるなど、家庭用の家電より便利に利用できることもあるのだ。

そこで、ここではパナソニック電動工具の新製品をご紹介する。

狭い場所でも大丈夫! 替刃で金属カットもできるレシプロソー

レシプロソーとは電動ノコギリのこと。パナソニック電動工具には、すでに直線切断工具としてパワーカッター(丸ノコ)もあるが、レシプロソーは丸ノコよりも軽量コンパクト。そのため天井を切断するなどの上向き作業にも向いている。

丸ノコよりも多くのシチュエーションで利用できるのが特徴だ。とくに、新製品のレシプロソー EZ47A1はハンドル角度を4段階に変更可能。伸ばした状態では全長が45.5cmあるが、最大折り曲げ時は34.5cmになるので、狭い場所での作業がしやすい。もちろん軽量コンパクトでも切断パワーはしっかりある。

嬉しいのがプロ用だけに替刃で複数の素材に対応できること。上記の動画では厚めの木の板をカットしたが、じつはここで使用しているのは金属用替刃。つまり、この製品は金属製品も簡単にカットできるのだ。最近は粗大ごみの解体用にレシプロソーを購入する人もいるが、これならば金属製の家具なども簡単に片づけられそうだ。

このほか、別売で木工・金工兼用刃もあり、こちらを使えばより素早く効率的に木の枝や板がカットが可能だという。こちらは庭木の剪定などにも力を発揮してくれそうだ。

これって工具? 現場用コードレス掃除機が意外にも使いやすい

工事用充電サイクロン式クリーナー EZ37A5もパナソニック充電工具製品のひとつ。「なぜコードレス掃除機が工具?」と疑問に思うかもしれないが、その理由はこの掃除機がほかの電動工具製品と同じバッテリーを利用しているから。じつはパナソニックの電動工具シリーズとは、共通のバッテリーが利用できる製品群のことを指している。

この新製品「工事用充電サイクロン式クリーナー」とあるが、基本的な性能は家庭で利用するコードレス掃除機とほぼ一緒。ただし、電動工具用のバッテリーを利用できるので、掃除中にバッテリーが切れたら予備バッテリーに交換することができるという大きなメリットがある。

また、14.4V用2.0Ahバッテリーなら標準モードで連続使用時間は約32分だが、18V用5.0Ahバッテリーなら約100分連続使用できる。利用するバッテリーによって使用可能時間がかわるので「もっと長く連続運転したい」と思った場合はバッテリーだけを買い替えればよい点は手軽だ。

筆者が気に入ったのが、本製品は過酷な工事現場で利用して壊れた場合を想定しているためか、家庭用掃除機以上に細かなパーツが別売りされていること。もし一部のパーツが壊れても、自分でパーツを購入して修理しやすい。

パナソニックは本製品の前モデルとして「工事用充電クリーナー EZ37A3」というサイクロン式ではないフィルター式のコードレス掃除機を販売していた。じつはこのEZ37A3と新モデルEZ37A5はアクセサリーの仕様がほぼ同じ。このため、別売りされているクリーナー用サイクロンユニットを購入すれば、前モデルを所有しているユーザーも掃除機をサイクロン式に進化させられる。「本体の買い替えなしに修理やパワーアップができる」のは大きな魅力ではないだろうか。

ちなみに、以下が新製品EZ37A5を分解したものだが、本体であるモーター部以外はほぼすべて個別に購入できる。また、モーターとバッテリー以外はすべて水洗いできる点も魅力だ。

最後の特徴は、掃除機のヘッドがブラシ式ではないこと。最近の家庭用コードレス掃除機はヘッド内に回転ブラシを内蔵することで掃除性能を向上させている。ただし、回転ブラシは糸ゴミや髪などを巻き込みメンテナンスが面倒という声もあった。

本製品は昔ながらの「吸い込みオンリー」の掃除方式でメンテナンスが簡単だ。回転ブラシがないのでカーペットなどの「かき分けて掃除する」のには向いていないが、フローリング床などの掃除には十分な性能。人気のマキタ製コードレス掃除機とメリット・デメリットが似ているので、マキタのコードレス掃除機の購入を考えている人は選択肢のひとつに加えてはいかがだろうか。

丸い穴がかんたんに開くのが気持ちいい! ユニバーサルホルソー

最後の製品はユニバーサルホールソー。これは様々な場所に穴をあけるためのツールだ。開けられる穴の大きさは直径5cmから11cmまで。パナソニックはダウンライトを設置するための天井への穴開け加工など、工事現場での使い勝手を熟考している。

ちなみに、この製品は同社の電動ドリルドライバーの先に装着して使うもので、本製品だけを購入しても利用できないので注意してほしい。

新製品の特長は、なんといっても穴をあけた際にゴミを受ける傘部分がコンパクトになったこと。従来までは直径29.2cmあったゴミ受けが15.3cmになったことで、壁際ギリギリに穴をあけられるようになった。また、一般的にユニバーサルホルソーはゴミ受けが外れない製品が多いなか、本製品はゴミ受け部分を取り外して水洗いできるようになっている。

筆者はユニバーサルホルソーを生まれてこの方使ったことがなかったので、実際に穴をあける様子も見学させてもらった。驚くほど簡単に美しい穴が一瞬で作られるのはなかなか感動的。しかも、ゴミ受けがにより周囲がまったく汚れないのも便利。家庭用としてのニーズがどこまであるかはともかく、工具としての性能の高さを実感した。

バッテリーひとつで夢が広がる電動工具の世界

前述したとおり、パナソニックの電動工具製品は、同社の専用バッテリーが使えるもの全般を指している。同社の電動工具の凄いところは、バッテリーの互換性が高いこと。一般的な充電式の電動工具は18Vあるいは14Vのバッテリーを利用することが多い。しかし、多くのメーカー製品は14V用の工具に18V用のバッテリーは利用できないし、逆もまたしかりだ。今回の新製品をはじめ、パナソニックの電動工具はどちらのバッテリーも利用できる。正直電動工具のバッテリーは安いものではないので、この互換性の高さはかなり嬉しいポイント。

もうひとつ、パナソニックはバッテリーが使える製品としてライトやBluetoothスピーカー、扇風機など工具以外の製品も販売している。いずれもプロが工事現場に利用するだけあり、ライトなどはコンパクトなのに非常に強力で明るい。キャンプなどのアウトドアや災害時の備えとしても力を発揮してくれそうだと感じた。

電動工具は便利だが、あると便利なだけではなく「これがあれば、あれもこれも作れるかも!」という夢を持たせてくれるロマンがある。実際に購入するかどうかはともかく、新製品の情報で、ぜひ@DIME読者のみなさんもこのワクワクを感じてほしい。

取材・文/倉本 春

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