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「iPhone 12」に買い替える前にチェック!機種変更時にアプリやデータを簡単に移す手順

2020.10.28

 新しいiPhoneが登場しました。古いiPhoneから、あるいはAndroid端末から新しいiPhoneに機種変更する場合は、設定やアプリなどデータをなるべく元のまま移行したいですよね。

 iPhoneからiPhoneへのデータの転送方法は複数あり、比較的簡単です。古いiPhoneを使って転送する「クイックスタート」、「iCloud」に保存しておいたバックアップから戻す方法、PCソフトの「iTunes」を使って保存しておいたバックアップから転送する3つの方法があり、ほぼ完全に近い形で古いiPhoneの環境を引き継ぐことができます。

 AndroidからiPhoneに機種変更する場合は、残念ながらすべてを移行できない場合があります。iOS、Android両方で提供されているサービスは、アプリをダウンロードしてログインするとデータを引き継げますが、Androidで使えたアプリがiPhone向けに提供されていなかったり、同じアプリがあったとしてもデータを引き継げなかったりするものがあります。また「モバイルSuica」の電子マネーように、事前に対処が必要なものもありますので、データや残高を引き継ぎたいものに関しては、前もって機種変更に必要な手続きを調べておきましょう。

 端末と同時にキャリアを変わる場合は、元のキャリアメールが使えなくなります。残しておきたいメールは、「Gmail」や「Yahoo!メール」のような無料で使えるメールサービスのアカウントを作って、それに転送するといいでしょう。

 まずはiPhoneからiPhoneに機種変更する場合からご紹介します。

iPhoneを機種変更する前の準備

 まず、古いiPhoneのデータをバックアップしておきましょう。データをバックアップしておけば、万が一、転送がうまく行かなかった場合にも古い環境に戻すことができます。

 バックアップの方法には、iPhone単体でiCloudにバックアップする方法と、Macやパソコンにバックアップする方法とがあります。iCloudにバックアップする場合は「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」と選択し、「iCloudバックアップ」を確認します。iCloudバックアップがオンになっていれば定期的にバックアップされているはずですが、「今すぐバックアップを作成」をタップすると、すぐにデータをバックアップすることができます。

 MacやパソコンのiTunesを使ってバックアップすることもできます。パソコン上でiPhoneを選択し、「一般」メニューでバックアップできます。ヘルスケアとアクティビティのデータを保存しておく場合は、パスワードを指定してバックアップを暗号化して保存します。

 なお、Apple PayのSuicaを使っている場合は、Suicaカードを削除しておきましょう。削除することでデータがサーバに退避され、新しいiPhoneで引き継げるようになります。

iPhoneの機種変更時はLINEの引き継ぎに注意

 LINEのデータは、iPhoneからiPhone、AndroidからAndroidなど、同じOS間で機種変更する場合は、ほとんどのデータを引き継げます。トーク履歴も、バックアップしておけばアカウントを移行すると引き継ぐことができます。機種変更前に済ませておきましょう。

 AndroidからiPhoneまたはその逆の異なるOS間で機種変更する場合は、トーク履歴が引き継げません。また、アイテム購入に使えるLINEコインの残高も引き継げません。コインは機種変更前に使い切っておきましょう。

iPhoneからiPhoneへの機種変更はかざすだけでデータ移行できる

 古いiPhoneのOSが iOS 12.4以降であれば、クイックスタートで簡単に機種変更できます。古いiPhoneのそばで新しいiPhoneの電源を入れると、古いiPhoneにクイックスタート画面が表示されます。表示されない場合は、Bluetoothがオンになっているか確認してみましょう。

 しばらくすると新しいiPhoneに不思議なアニメーションが表示されるので、古いiPhoneのカメラでそれを読み取ります。古いiPhoneのパスワードを新しいiPhoneで入力し、Face IDの設定、Apple IDとパスワードの入力などを行います。「デバイスから転送」を選ぶと、古いiPhoneから新しいiPhoneへデータの転送が始まります。

iCloudを利用してiPhoneを機種変更する方法

 iCloudに保存したバックアップを新しいiPhoneに転送することで機種変更することもできます。新しいiPhoneの電源を入れ、手続きを進めてWi-Fiネットワークに接続します。「Appとデータ」の画面で「iCloud バックアップから復元」を選びます。

 複数のバックアップがある場合は、最新のものを選べばいいでしょう。そのまま指示通りに進めていくと、初期設定は終わりますが、アプリや写真、音楽などのダウンロードにはしばらく時間がかかりますので、終わるまでWi-Fiや電源につないだままにしておきましょう。

iPhoneの機種変更でアプリのダウンロードが「待機中」になる場合

 アプリをダウンロードしている最中に、アプリが「待機中」のまま、いつまで経ってもダウンロードされない状態になってしまうことがあります。その場合の対処法にはいくつかあります。

 まず、Wi-Fiや機内モードをオン・オフしてみましょう。通信が再びオンになった際に待機中が解消される場合があります。次に、「App Store」アプリを開き、待機中になっているアプリを表示して雲(iCloud)のアイコンをタップしてみましょう。ダウンロードが始まることがあります。

 通信のオン・オフやApp Storeアプリからの操作で改善しない場合は、Apple IDから1度サインアウトした後、もう一度ログインしてみましょう。それでも解消されない場合は、iPhoneを再起動して、もう一度App Storeからアプリをダウンロードしてみてください。

iPhoneの機種変更でアプリが消えた!

 機種変更した場合に、古いiPhoneにあったアプリが新しいiPhoneで見つからないことがあります。なんらかの理由でインストールされなかったのですが、アプリがストアから削除されていたり、最新のOSに対応していなかったりするとアプリはインストールされません。

 インストールできるかどうかは、App Storeアプリで確認できます。App Storeアプリでアカウント画面を開き、「購入済み」のページを開くと、これまで購入したことがあるアプリを確認できます。iPhone内にあるアプリは「開く」でアプリを起動でき、iPhoneにインストールしていないアプリは雲のアイコンをタップするとダウンロード&インストールできます。

 雲のアイコンがグレー表示になっているアプリは、開発者によるアップデートが必要なもの、ストアから削除されているものなどで、新たにインストールすることはできません。

iTunesを利用してiPhoneを機種変更する方法

 PCソフトのiTunesで作成しておいたバックアップから、データやコンテンツを新しいiPhoneに転送して機種変更することもできます。新しいiPhoneの電源を入れ、手続きを進めていき、「Appとデータ」の画面で「MacまたはPCから復元」を選びます。古いiPhoneのデータをバックアップしたPCに新しいiPhoneを接続してiTunesまたはFinderを開き、「バックアップを復元」を選びます。複数のバックアップがある場合は日付やサイズを確認して転送したいバックアップを選びましょう。設定や連絡先、カレンダーなどが復元されるので、転送が終わるまではPCとの接続を解除しないようにします。

ドコモ/au/ソフトバンクのAndroidスマホから同じキャリアのiPhoneに機種変更する場合

 AndroidスマホからiPhoneに機種変更する場合、Androidだけに配信されていたアプリはiPhoneでは使えません。また、おサイフケータイで使っていた楽天Edy、WAONなどもiPhoneでは使えません。電子マネーを使い切るか、解約することになるでしょう。しかし、同一キャリア内で機種変更するなら、キャリアメールは引き続き使えます。機種変更前に特に手続きする必要はありません。

 各キャリアでは、機種変更時にデータ移行するためのツールを用意しています。連絡先情報や写真はキャリアのツールを使って移行してもいいでしょう。

 ドコモは「ドコモデータコピー」というアプリを用意しており、連絡先、画像、動画、カレンダーのデータを一括でコピーできます。新旧両方の端末にドコモデータコピーアプリを用意し、互いの端末をつないでダイレクトにデータをやり取りします。

 auは「データお預かり」というアプリを用意しています。両方の端末に必要なので、ない場合はインストールしておきましょう。まず、Android端末でデータお預かりアプリを使ってデータをサーバーにアップロードします。その後、iPhoneでデータお預かりアプリを使って、保存されたデータをサーバから戻します。

 ソフトバンクは「あんしんバックアップ」アプリを用意しており、電話帳データや画像などをサーバやSDカードに保存できます。ただし、iPhoneには電話帳データしか移行できません。iPhoneに移行する場合は電話帳データをサーバに保存するといいでしょう。iPhoneにも、あんしんバックアップアプリをインストールすると、電話帳データを復元できます。

iPhoneの機種変更でキャリアメールを設定する方法

 同一キャリア内で機種変更するなら、キャリアメールはiPhoneでも引き続き利用できます。

 「ドコモメール(@docomo.ne.jp)」を利用するには、「ドコモメール利用設定」をする必要があります。iPhoneのSafariで手続きサイトにアクセスし、ネットワーク暗唱番号かdアカウントでログインし、メール設定用の構成プロファイルをダウンロード。「設定」アプリでインストールするとドコモメールがiPhoneの「メール」アプリでやり取りできるようになります。

 auのキャリアメール(@au.com/@ezweb.ne.jp)も、ドコモ同様に構成プロファイルをダウンロード&インストールすることで利用できるようになります。構成プロファイルはiPhoneのSafariで「メール初期設定」ページにアクセスするとダウンロードできます。

 ソフトバンクではiPhone用のキャリアメールとして、「S!メール(MMS)(@softbank.ne.jp)」と「Eメール(i)(@i.softbank.jp)」の2種類を用意しています。S!メール(MMS)は、iPhoneの「設定」アプリ内の「メッセージ」で「MMSメッセージ」をオンにし、「MMSメールアドレス」欄に自分のS!メール(MMS)アドレスを入力すると送受信できるようになります。S!メール(MMS)アドレスはMy SoftBankで確認できます。

 Eメール(i)は「ソフトバンクWi-Fiスポット」との「一括設定」で簡単に設定できます。iPhoneのSafariで「sbwifi.jp」にアクセスし、利用規約を読んで設定を開始。届いたSMS内のURLにアクセスして構成プロファイルをダウンロードし、インストールするとEメール(i)とソフトバンクWi-Fiスポットが使えるようになります。

 機種変更は、端末に表示される指示をよく読んで、その通りに進めれば問題なくできるはずです。気をつけたいのはおサイフケータイやApple Payの電子マネーですが、多くのサービスが機種変更に対応しているので、前もって調べておくと安心して手続きを進められます。また、手続きの際には、Apple ID、各キャリアやサービスのIDとパスワードの入力を求められますので、確認しておくとさらにスムーズに機種変更できるでしょう。

取材・文/房野麻子

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