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クラフトビールのパイオニア、1896年サンフランシスコ生まれの「アンカービール」の魅力と楽しみ方

2020.11.01

近年人気の高いクラフトビール。おすすめのクラフトビールを置くスーパーや飲食店も多く見かけるようになってきた。

今回は、1896年にサンフランシスコで創業した老舗で、アメリカクラフトビール文化のパイオニアといわれる「アンカー・ブリューイング・カンパニー社」(以下アンカー社)のビールを紹介したい。

その魅力をお伝えするとともに、料理とのペアリングのポイントもご紹介する。

クラフトビール文化を牽引したアメリカ初の醸造メーカーの歴史

はじめに、アンカー社の歴史をご紹介したい。話はアメリカのゴールドラッシュの時代まで遡る。

サンフランシスコにやって来たドイツ人醸造家が、古いビール&ビリヤードサロンを購入して醸造所に改築。1896年に醸造所はAnchorと名付けられた。

アンカー社は、オープン発酵槽でラガーを発酵させることができる技術を開発。同社を代表する一番有名なビールは「アンカースチームビール」。「スチーム」の由来は諸説あるが、開栓すると蒸気が飛び出すように「シュポン」と音がしたことや、醸造所の屋上でビールを発酵し、いつも屋上からスチームが立ち上がっていたことなどから、サンフランシスコとアンカー社を代表する「アンカースチームビール」は互いの代名詞となる。

創業後は自然災害や禁酒法の影響などで、何度か幕を下ろす場面もあったアンカー社に転機が訪れたのが1965年のこと。

新しいオーナーを迎え、伝統的な方法でビールを造ることを信念としながらも、個性が際立つ多くの商品をリリースするとともに、飛躍的な成長を遂げる。

「私たちが作った全てのビールは、全てのクラフト醸造家のビール造りの基準となっています」とアンカー社は自信を持って言う。

そんなアメリカクラフトビールの礎を築いたともいえるアンカー社のビールが、今年からサッポロビールより通年販売されるようになった。

アンカー社のアメリカ・日本における事業展開とは

これまでもアンカー社のビールは日本で楽しむことはできていたが、2017年8月にサッポロホールディングスはアンカー社の全持分を取得し傘下に収め(※)、サッポロビールは2020年3月より、アンカー社の3商品を全国で通年販売することを発表。その背景と今後の展開について担当者に話を聞いた。
(※)アンカー社は有限責任会社のため株式ではなく「持分」の取得となる。

アンカー社を買収した理由

「アンカー社は、1896年にサンフランシスコで設立された米国を代表する歴史あるビールメーカーであり、地元サンフランシスコを中心に米国各地で120年にわたって多くのお客様に愛飲されてきたプレミアムブランドです。

サッポロビール社が持つ米国ビール事業の基盤にアンカー社の強いブランド力とネットワークを加えることで、米国での事業成長スピードを加速させる狙いです」

アメリカ・日本での今後の事業展開について

「プレミアムとしてのブランド力に磨きをかけ、アメリカでは地元サンフランシスコを中心としたプレゼンスをさらに高めていきます。コロナ禍では、地元ミュージシャンをサポートし、ライブ配信を行うなど、幅広いファン層に向けて情報発信をしています。

日本では、クラフトビール好きの20~30代の男性をメインのターゲットとし、ECを中心に販路を拡大していきたいと考えています」

日本のクラフトビール人気の追い風を受け、アンカー社のビールもこれから日本で定着していくことを期待するばかりだ。

担当者おすすめのペアリング料理と合わせたい! 3種類のビールはどんな味?

これから日本でずっと楽しめる、個性豊かな3種類のビールを紹介したい。また、料理のペアリングやおすすめのシーンを担当者に聞いた。

アンカースチーム

トーストした麦の甘みとほのかなホップの香りが特徴的な、アンカーの代表ブランド

淡色麦芽とキャラメルの麦芽のブレンド、浅い開放型発酵槽でより高いエール温度でのラガー酵母による発酵、酵母由来の炭酸ガスだけを使用するクロイゼン製法など、特殊な醸造方法が魅力の1本。ほかにはない醸造プロセス由来の豊かで独特の風味と、アンカー社の豊かな歴史を感じられる。

【おすすめの料理】

アメリカンハンバーグ:牛ひき肉の甘みとアンカースチームの麦の甘みとの相性◎

試飲してみるとオレンジなどの柑橘系の香りがし、口に含むとさわやかな味わいだが、飲み終わった後にはグレープフルーツのようなしっかりとした苦みが残る。普通のビールに飲み飽きた方や、新しいクラフトビールを試してみたい人におすすめしたい。

パッケージ:355mlびん
アルコール分:5%

アンカーリバティーエール

ホップの苦みと爽やかで雑味のない味わいが特徴的なペールエール

1975年に醸造された最初の現代アメリカンIPA。現代アメリカでの単一ホップ、ドライホップ技法(熟成中に新鮮なホップを添加する)を用いた初めてのエールのアンカーリバティーエールは、クラフト醸造エールのオリジナルであり革命を起こしたビールとして知られている。

【おすすめの料理】

チキンのハーブソテー:ハーブの青々しい味わいとリバティーエールのホップの香りが相性◎

実際に作ってみた。

アンカーリバティーエールは香りや口当たりは軽いが、飲んだ後にはしっかりとした独特のホップの香りと苦みが残る印象的な1本。

チキンのハーブソテーと合わせると、油をすっきりと切ってくれるため、ホップの心地良い苦味とフレッシュ感が残る。そしてまた油っぽいものが食べたくなる。

パッケージ:355mlびん
アルコール分:6%

アンカーポーター

チョコレートやトーストしたキャラメルを思わせる香りが特徴的なアメリカンポーター。

特別にローストした淡色麦芽と他の濃色麦芽のブレンドと、上面発酵酵母が苦味のない複雑な味わいを生み出している。高濃度でホップが添加され、酵母由来の炭酸ガスのみで醸造されるため、グラスに注ぐと暗色ながらも驚くほど軽やかな味わいに。1972年に発売。

【おすすめの料理】

BBQポーク:アンカーポーターの甘みのある濃い味わいがしっかりとしたBBQソースの甘みと相性◎

アンカーポーターはダークチョコレートやコーヒーの強い香りが広がり、通常の黒ビールよりも濃い印象。口当たりは強いが、意外と後味の苦みは穏やか。見た目ほど重すぎずに飲みやすく、クリーミーでモコモコの泡も楽しめる。

BBQソースのコクと甘みも、アンカーポーターと合わせることで後味がすっきりとするため、ビールが進む。ほかにもスペアリブなど甘くて濃い味付けの料理とバッチリ合うだろう。

パッケージ:355mlびん
アルコール分:5.5%

3種類とも「肉料理との相性は抜群」とのこと。

「アメリカのクラフトビールの老舗らしいラベルのデザインは、キャンプやBBQのシーンにはピッタリです。カッコイイキャンプやBBQを演出するアイテムとしてぜひご活用ください」とおすすめしてくれた。

オープン価格ではあるが、アンカーブランドサイトに記載のECサイトを比較すると、1本400円前後で購入できる(記事執筆時の筆者調べ)。

屋外に持って行ける楽しさはもちろんのこと、古き良き時代を感じさせるおしゃれな「錨」のラベルは、手土産などのギフトにも良さそう。

アメリカで120年にわたり愛されている、歴史あるビールを楽しんでみてほしい。

【アンカー ブランドサイト】
https://www.sapporobeer.jp/anchor/

※ブランドサイト内「STORE」より、各ECサイトで購入可能。

【取材協力】
サッポロビール株式会社

取材・文/Mami
(一社)日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート

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