ゲームは一日一時間まで……そうは言われても、ついつい時間を忘れてやってしまうほど、最近のゲームは面白くて中毒性のあるものばかりだ。
そんな、場合によっては学業の妨げになりかねないゲームと、イマドキの高校生はどのように向き合っているのだろうか?
そこで今回、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」により、日本全国の高校1年生~3年生の男女を対象にした「高校生のゲーム事情」に関する意識調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。
高校生の保有率が一番高いのは「ニンテンドー3DSシリーズ」
自宅にゲーム機があるかについては、高校生全体で約8割が自宅にゲーム機があるということがわかった。また、女子高生よりも男子高生の方がゲームを持っている割合が高いことがわかった。
自宅にゲーム機があるかについては、最も多かったのは2011年に発売された「ニンテンドー3DSシリーズ」で、男女ともに約6割と高い保有率となっている。
次に多かったのは「Wii(ウィー)」で、男子高生よりも女子高生の方が、割合が少し多いのが特徴。以降は、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」、「ニンテンドーDSシリーズ」と続く。
上位は男女ともに全て任天堂のゲーム機が占めており、6位以降にPlayStation系のゲーム機がランクインした。PlayStationは女子高生よりも男子高生に人気が高いようだ。特に男子高生が持っている割合が高かったのは「PlayStation4」と「PlayStation Vita」で、それぞれ2割台持っている人がいた。
1番人気のジャンルは「アクション」
普段遊んでいるゲームのジャンルについては、全体では「アクションゲーム」が1番人気で約4割の人が遊んでいると回答している。2位以降は「ロールプレイングゲーム」、「音楽ゲーム・リズムゲーム」、「アドベンチャーゲーム」、「パーティーゲーム」と続く。
男女別に見てみると、好みがはっきりとわかれ、男子高生の1位は「アクションゲーム」で、約5割と圧倒的な人気があった。
2位はドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズでおなじみの「ロールプレイングゲーム」、3位はゼルダの伝説などが有名だが「アドベンチャーゲーム」がランクイン、僅差で「シューティングゲーム」も人気が高いという結果になった。
一方女子高生の1位は「音楽ゲーム・リズムゲーム」で、ジャンルは男子高生では2割弱で7位という結果に。4位の「パーティーゲーム・テーブルゲーム」や5位の「パズルゲーム・脳トレ」も、女子高生の方が人気ということがわかった。女子高生は、ルールが簡単だったり比較的大人数でみんなと一緒に楽しめるゲームも好きな傾向があった。
女子高生は「あつまれ どうぶつの森」に夢中、 男子高生の好みは多彩
普段自宅で遊んでいるゲームについて、全体1位は「あつまれ どうぶつの森」で約3割、2位は「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」、3位は「スプラトゥーン2」という結果になった。「Nintendo Switch」用ソフトが上位を占めている。
「ニンテンドー3DSシリーズ」を持っている高校生も多いことから、「とびだせ どうぶつの森/とびだせ どうぶつの森 amiibo+」もランクインしており、特に女子高生では2位と人気だった。
男女別に見てみると、女子高生の1位は「あつまれ どうぶつの森」で約4割と圧倒的な人気を誇る。
TOP2がどうぶつの森シリーズというのも特徴的で、4位には「スーパー マリオパーティ」がランクインした。
一方男子高生だが、1位2位は全体ランキングと同様で、3位は「Minecraft(マインクラフト)」、以降「スプラトゥーン2」、「Fortnite(フォートナイト)」と続き、いろいろなソフトに人気が分散しているのが特徴だった。
高校生の1日のゲーム時間、最も多いのは「30分未満」
1日あたりのゲーム時間については、全体では男女ともに「30分未満」が最も多いことがわかった。
また、「30分未満」は女子高生で約5割だが、男子高生は約3割と、男子高生の方がより長い時間ゲームをする傾向があることもわかった。
「1時間以上」ゲームをする人の割合は、女子高生が3割であるのに対して、男子高生は約5割、「3時間以上」ゲームをするという人の割合も、女子高生が1割未満であるのに対して男子高生は約2割と倍以上の差が出ている。
グラフには掲載がないが、1日あたり「2時間以上」ゲームをする人の割合は、学年が上がるにつれて減る傾向があった。
<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2020年9月11日~12日
有効回収数:1043サンプル
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがある。
出典元:LINEリサーチ(LINE株式会社)
https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/
構成/こじへい