誰しも認める人気観光地・京都は、何度訪れても楽しめるリピーターが多い地でもあります。それだけに、ホテルも多いのですが、今回ご紹介するのは京都らしい和の雰囲気を持ちながらも、モダンなスタイルのホテル。
京阪グループのフラッグシップホテル「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド キョウト)」は、京都駅に隣接し、改札口を出てから徒歩2分。2019年1月29日のオープン以来多くの旅行客の京都観光の際の滞在先に選ばれてきました。今回伺った日も9月の日曜日の夜でしたが、全222室のうちほぼ予約が埋まり、観光客が戻ってきた兆しを感じます。
ホテルのエントランスからチェックインカウンターまでには、京町屋の狭い通り庭を思い起こさせる通路を通り、入るという仕掛けも。館内は11月1日まで「THOUSAND FLOWER & GARDEN」というイベントを実施中。大階段にはバラを中心に秋の花やグリーンで飾られていて、人気の撮影スポットになっています。
狭い通路を通った先には6階まで吹き抜けの大階段が。期間限定の花園の出現は話題になっています。
グレーカラーをアクセントにした落ち着きのある室内
昨今のステイホームの環境で、自分好みに作り上げた自宅でも閉塞感を感じている人は多いのではないでしょうか。旅先でストレスを解消し、ホテルの室内でゆっくり過ごす。行燈風のベッドライトや、石庭をイメージしたグレーカラーの絨毯やベッドスローや円柱状のクッションなど、禅や茶道からアイデアを得たデザインは心に落ち着きをもたらしてくれます。
スタンダードタイプの部屋でも広さは36~37㎡と広めで、ベッドの足下からテレビのある壁までの間もたっぷりある奥行だけでなく部屋の幅もゆとりのあるデザイン。
室内には窓際のソファーのほか、丸いダイニングテーブルと椅子もあり、残念ながら持ってきてしまった仕事も快適にできました。
新型コロナウイルスの感染予防対策のため、現在シャンプー、コンディショナーなどはチェックイン時に個別に渡されています。
ナイトウェアは作務衣風のデザイン。胸元が開かないようにボタンがついています。
こちらのホテルのコンシェルジェデスクに小さなスーベニアコーナーが設けられていますが、その要素はすべて室内のタブレットのなかにも入っています。
駅前のホテルなのに緑の息吹が感じられるスイートルーム
THE THOUSAND KYOTOには、広さ54~85㎡のスイート(11室)の1つに、広さ79㎡のハーモニースイート(2室)というお部屋があります。いずれも窓が大きく取られていて、やわらかな光を感じられる空間にデザインされているのが特徴。また、テラスもあるので、室内でゆったりと贅沢に過ごしたくなります。
10月31日までは館内を花で彩る「THOUSAND FLOWER & GARDEN」によるホテル全館装飾にともない、こちらのハーモニースイートとザ・サウザンドスイートにはフラワーアーティストのMIWAKOによる装花や、「ROSETIQUE」のローズシリーズのアメニティがプレゼントされる特別宿泊プランを提供中です。
ベッドの側からテラスを見ると、朝の光がたっぷり入ってきて心地よいですね。
テラスも素敵ですが、特にご紹介したいのがバスルーム。洗面台の左右にバスタブと、シャワールームが分かれている贅沢なデザイン。今回は特別に見せていただいただけなので、泊まったときのイメージの妄想が止まりません。
お風呂あがりにソファーをまったり。夜も朝も入りたくなるバスタブです。
反対側にあるシャワールームの広さも、ゆったりと取られています。
MIWAKOによる装花は室内のテーブルや壁などさまざまな場所に飾られています。
和室タイプのスイートルームもまた違う趣のテラス付き
一方、スイートルームのなかで「ジャパニーズ・スイート」と呼ばれる和室タイプは、ベッドのほか、布団を入れると4人で宿泊可能。ファミリーで利用される方が多いそうです。こちらにもテラスがついているのですが、板張りの縁側と小さな石庭があり、椅子とテーブルもまた違ったデザインのものに。一言に「スイート」といっても趣が違うものがあるのも、悠久の歴史を持ちながらも、実は島津製作所や任天堂など世界の最先端を行く企業もあるという様々な顔を持つ京都。1つのホテルで複数の顔を持つのは、京都の玄関口でのおもてなし形としてぴったりではないでしょうか。
こちらはテラスだけで一般的なビジネスホテルの1室分ぐらいの広さ!
朝食は和・洋のコースから選ぶスタイル
朝食は現在はイタリアンレストラン「SCALAE(スカーラエ)」の店内にて、和食と洋食を選ぶスタイルを採用。コース仕立てになっており、前菜からデザートまで用意されています。現在は店内の人数を制限しているため、入店まで待つ場合もあるので、時間には余裕を持って早めに行くのがおすすめです。
レストランの入り口にはその日のメニューが掲示されていて、お好みの方を選びます。
パンはクロワッサンやフルーツがのったデニッシュなど、5~6種類から好きなだけ選べます。
こちらのレストランは、10月1日からメニューをリニューアル。代官山の「カノビアーノ」など自然派イタリアンで知られる植竹隆政シェフの監修による上質で身体に優しいイタリア料理をコースはランチで3種類、ディナー2種類で用意。また、ワインとのペアリングやアラカルトを楽しめるカウンタースタイル「ワインバル」を新たにスタート。大人のひとり御飯に頼れる店になりそうです。
シェフソムリエの岩田氏からのレクチャーを受けたり、調理を眺めながらの食事は、ひとりでも寂しくありません。
THE THOUSAND KYOTO
https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/the-thousand-kyoto/
●「THOUSAND FLOWER & GARDEN」企画イベント概要
期間:開催中 ~11月1日(日) *入場無料
https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/the-thousand-kyoto/flowergarden/
●特別宿泊プラン:「THOUSAND FLOWER & GARDEN 特別宿泊プラン」
【期間】 販売中 ~10月31日(土)
【宿泊プラン内容】ザ・サウザンドスイート / ハーモニースイート *10月1日より客室名称変更
*お部屋はフラワーアーティストMiwakoプロデュースの装花装飾あり
*「ROSETIQUE」のローズシリーズのアメニティをプレゼント
【宿泊料金】1泊1室 <ザ・サウザンドスイート>100,000円(税サ込)
<ハーモニースイート> 75,000円(税サ込)
【予約お問合せ】 ザ・サウザンド キョウト 宿泊予約係
取材・文/北本祐子