メルカリやラクマといった「フリマアプリ」が注目を集めているが、落札制度で商品を購入できる「ヤフオク」も根強い人気がある。落札した商品はなるべく早く受け取りたいところだが、仕事などで不在しがちな人にとっては、宅配サービスによる受け取りが難しいこともあるだろう。
そんなときにおすすめなのが、自分の都合のいい時間に指定したコンビニで商品を受け取ることができるサービス。出勤前に、帰宅途中に、ライフスタイルに合わせて利用できるため、ヤフオクユーザーなら賢く活用したいところ。本記事では、ヤフオクの「コンビニ受け取り」をするために覚えておきたいポイントを紹介する。
ヤフオクの「コンビニ受け取り」の対象は?
ヤフオクでは、落札後に配送方法を選択できるようになっている。このとき、「コンビニ受け取りの対象となる配送方法」が選択可能な場合に限り、コンビニでの受け取りが利用できる。
コンビニ受け取りができる郵送方法
コンビニ受け取りが可能な配送方法は以下の通り。
・日本郵便の「ゆうパック」「ゆうパック(おてがる版)」「ゆうパケット(おてがる版)」
・ヤマト運輸の配送サービス
日本郵便の場合、これら3つ以外のサービス(定形外郵便やレターパックなど)では利用できない。また、上記以外の配送会社(佐川急便など)を利用の場合も、コンビニ受け取りの対象ではない点を覚えておこう。
対応しているコンビニ
ヤフオクの「コンビニ受け取り」は、利用するサービスによって対応するコンビニが異なる。最寄りのコンビニ、立ち寄りやすいコンビニがどの配送方法に対応しているか、チェックしてほしい。
・ゆうパック:ローソン、ミニストップ、ファミマ
・ゆうパック(おてがる版)、ゆうパケット(おてがる版):ローソン、ミニストップ
・ヤマト運輸:セブンイレブン、ファミマ、デイリーヤマザキ、ポプラ、スリーエイト、ヤマザキスペシャルパートナーショップ、くらしハウス、NewDays、アンスリー、Odakyu MART、リトルスター、生活彩家
コンビニ受け取りのメリット、デメリット
忙しい人にとって強い味方となるコンビニ受け取りだが、メリットだけでなくデメリット(注意点)も事前に確認しておきたい。
コンビニ受け取りのメリット
24時間営業の多いコンビニでの受け取りは、「時間の自由度が高い点」ばかりに注目しがちだが、実はセキュリティ面でのメリットも大きい。ヤフオクのコンビニ受け取りでは、匿名配送が利用できるため「一人暮らしで自宅配送は防犯、プライバシー面で心配」という人にも向いている。家族と暮らしている場合でも、購入自体を知られたくない時、中身を家族に見られたくない時などにも活用できる。コンビニ受け取り自体に手数料はかからないため、気軽に利用できるのも嬉しい。
コンビニ受け取りのデメリット
ヤフオクのコンビニ受け取りは発送手段が限られている上、「着払いは利用不可」などすべての取引で利用できないのは残念なポイント。加えて、店頭では受け取りのために端末の操作が必要な場合もある。本人確認のため事前に通知される暗証番号などを控えて持参し、入力する手間が発生する。
ヤフオクでコンビニ受け取りを利用する手順
では、ここから実際にヤフオクのコンビニ受け取りを利用する具体的な手順を解説する。それぞれの配送方法により手順が異なるため、利用前に確認してほしい。
ヤマト運輸の場合
落札した商品がヤマト運輸での配送の場合、落札者は最初からコンビニ受け取りを選べるわけではなく、「発送後にコンビニ受け取りに変更する」ことが必要だ。
ヤマト運輸の場合、「クロネコメンバーズ」に登録すると利用できる「店頭受け取りサービス」を使う。「クロネコメンバーズ」はヤフオクのサービスではなく、ヤマト運輸のサービス。そのため、ヤフオク内では(1)通常の配送方法を指定し(2)荷物がヤマト運輸へ引き渡された後に、受け取りをコンビニに指定する。
(1)通常の配送方法を指定
通常のヤマト運輸のサービス(宅急便など)利用の場合は、ヤフオク内では「自宅発送」を指定する。自宅の住所を相手に知られたくない人は、匿名配送や配送状況の確認ができるサービ運輸とス「ヤフネコ!パック」を利用しよう。
(2)クロネコメンバーズで受け取り場所を変更
出品者が配送手続きを行いヤマト運輸に荷物が引き渡されると、クロネコメンバーズに登録したメールアドレスにお届け予定のメールが届く。その状態になったら、クロネコメンバーズへログインし、トップページの「受け取り日時・場所変更」から「受け取り場所を変更する」で希望のコンビニを指定する。指定したコンビニへ荷物が届くと、納品完了メールが届くので3日以内に受け取りに行こう。その際、ファミマでは「お問い合わせ番号」と「認証番号」が、セブンイレブンでは「追跡番号」と「本人確認書類」「印鑑」が必要だ。
日本郵便の場合
日本郵便の場合、「ゆうパック」ならヤマト運輸と同じような手順が必要だが、「ゆうパック(おてがる版)・ゆうパケット(おてがる版)」なら、ヤフオクからの指定も可能だ。
ゆうパック
事前に日本郵便のHPから「ゆうびんID」の登録と居住確認手続きを行い、「eお届け通知(メール)」を受け取れるようにしておく。商品を落札したら、まずは自分の住所を配送先に指定。その後、日本郵便からeお届け通知が来たら、受け取り場所をコンビニに変更しよう。受け取り期限は店舗に届いて7日間。必ず期限内に受け取るようにしよう。
ゆうパック(おてがる版)・ゆうパケット(おてがる版)
「おてがる版」とは、ヤフオクと日本郵便が連携するサービス。匿名配送ができ、出品者に住所を伝えずに利用できる。通常便とのもっとも大きな違いは、落札者はヤフオクの取引画面から受け取りコンビニを指定できる点。ヤフオクの画面からコンビニ受け取りを指定できるのはこの方法だけ。
落札者は取引ナビの画面で「店舗で受け取る」を選択し、希望コンビニ店舗(ローソンかミニストップ)を指定する。指定店舗に荷物が届いたら、ヤフオクから新着情報やメールで通知が届くので、7日以内に受け取りに行こう。
店頭ではLoppiの操作をして、レシートを発行する。その際、通知に書かれているお問い合わせ番号と認証番号が必要だ。発行したレシートの有効時間は30分。時間内にレジで受け取りを済ませよう。
コンビニ受け取りを利用する際の注意点
コンビニで荷物を保管しておけるスペースは限られている。荷物を保管できる日数も、そう長くは確保できない。特にヤマト運輸のサービスの場合、3日間と期間が短いため、メールが届いたらなるべく早く受け取りに行こう。
日本郵便の場合は7日間とヤマトに比べると少し余裕があるが、その分受け取り自体を忘れてしまいがちなので要注意。期限を過ぎた場合、自宅に配送されてしまったり出品者に返送されたりするため、必ず保管期限内に受け取りを済ませよう。
また、同じくスペースの問題から、大型の荷物はコンビニ受け取りが利用できない。ヤマト運輸は「100cm以内かつ重量が10kg以内の荷物」まで、日本郵便は「100サイズ」までの制限があるので、梱包サイズのチェックも忘れずに。
文/oki