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現役高校生が進学したい大学の学部ランキング、男子1位は工学・情報工学部、女子1位は?

2020.10.18

泣いても笑っても、高校生活は3年で終わりを迎える。卒業後はそれぞれの道を歩まなければならない。では、イマドキの女子高生、男子高生は卒業後にどのような進路を描いているのだろうか?

そこで今回、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」により、日本全国の高校1年生〜3年生の男女を対象にした「高校卒業後の進路」に関する意識調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。

卒業後は約7割が四年制大学への進学を希望している

高校を卒業した後の将来の進路希望については、全体の約7割が「四年制大学に入学する」と回答した。四年制大学への進学希望は、男女学年を問わずTOPだったが、特に、男子高生は学年が上がるほど希望する人の割合が上昇する傾向にあった。

次いで多かったのは「専門学校に入学する」で全体の2割弱だった。男子高生よりも女子高生の方が希望する割合が多いという結果になった。特に高1と高2の女子は、2割強の人が専門学校への進学を希望している。

その次に多かったのは「就職(家の仕事を継ぐ以外)する」だったが、こちらは男女ともに学年が上がるにつれて、希望する人の割合が減少する傾向にあった。

また、少数派だが「留学する」や、「芸能人・タレントになる」と回答した人の割合は、男子高生よりも女子高生の方が高い傾向があった。ただし、高1・高2に比べて高3になると割合が下がっている。

男子高生は学年が下であるほど、進路に対して「特にない・決まっていない」という回答が多かったのも特徴。高1・高2の時点で「特にない・決まっていない」と答えた男子高生は、女子高生の約3~4倍で約2割いた。

希望する学部は、男女で大きく異なる傾向

進学したいと思っている学部や分野については、男女で明らかな志向の違いが出た。

女子高生では、総合TOP3は文系学部となった。1位が「文学部」、2位が「人文・教養・人間科学部」、3位が「教育・教員養成系学部」という結果に。

高1では「人文・教養・人間科学部」が1位だが、2年生以降は割合が減少し、高2・高3では「文学部」が一番人気となった。そのほか、「経済・経営・商学部」や「教育・教員養成系学部」も上位にランクインしている。

医療関連では、高1時点では高い「医歯薬学部」は高2以降ではランク外になり、高2・高3では「看護学部」の割合が増え、5位にランクインした。また、女子高生は学年が上がるにつれて工学系や国際系への希望も増加傾向があり、全体的に希望する学部・分野が分散している印象だ。

一方の男子高生では、1位が「工学・情報工学部」、2位が「経済・経営・商学部」、3位が「理学部」という結果に。「工学・情報工学部」は、高3では約3割が希望する人気ぶり。2位の「経済・経営・商学部」は全学年で2位という安定した人気がある。

男子高生の高1では女子高生と同様に「医歯薬学部」が4位にランクインしているが、高2以降で割合が大きく減少した。また、女子高生ではランク外だった「法学部」は男子高生の高2で人気がある。

受験期が近づくと勉強モード、学校以外の勉強時間

学校の授業以外での1日の勉強時間については、高1・高2よりも高3になると、長時間勉強をするという人が圧倒的に増えてくる。

高3では「2時間以上勉強する」という人が約6割にもなり、高1・高2と比べて約2倍になった。さらに、「4時間以上勉強する」という人の割合が、高1・高2に比べて約5倍と大幅に増えている。

高校生は独学がメイン、授業以外の勉強方法を調査

学校の授業以外の勉強については、男女ともに学年に関係なく最も多かったのは「独学」が全体で6割を超えている。次に多かったのが「通塾(実際に塾にいく)」、「友達に教えてもらう」という結果だった。

男女別に見ると、以前、別の調査でもわかったことだが、女子高生は男子高生に比べて友達や親、兄弟など身近にいる人に勉強を教えてもらうことが多いという傾向があった。男子高生は、塾に通ったり、オンライン授業を受講するという人が多い傾向がある。

また、男女ともに高学年になるにつれて「通塾 (実際に塾にいく) 」や「塾や予備校のオンライン授業を受ける」人の割合が増え、高校3年制では男女ともに3割の人が塾に通っているようだ。

しっかりと着実に将来の準備を始めている高校生が多数最後に、将来のために準備していることについて、さまざまな声が寄せられたので一部紹介する。

●まじめな準備編

・将来役に立つ資格を積極的に取得している(高3女子)
・資格を取っている(アーク溶接やガス溶接の安全講習など) (高1男子)
・授業とは別に独学で英語を勉強している(高1女子)
・英語はしゃべれるようになったので他の国の言葉を勉強している(高1男子)
・ビジネスアイデアコンテスト等に参加したり、MBA取得に向けてマーケティング理論の本を読んだりしている(高2男子)

●おもしろ準備編

・愛嬌(あいきょう)を磨く(高2女子)
・滑舌をよくするトレーニング(高3女子)
・イメージトレーニング(高2男子)
・社交性などを意識している(高3男子)

<調査について>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2020年8月28日~30日
有効回収数:1042サンプル

※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがある。

出典元:LINEリサーチ(LINE株式会社)
https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/

構成/こじへい

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