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同じ醸造酒なのにビール、ワイン、日本酒のアルコール度数が違うのはなぜ?

2020.11.02

ビール、ワイン、日本酒……これら3種類のお酒はいずれも“醸造酒”ですが、そのアルコール度数は、銘柄にもよりますが異なることをご存じでしょうか。そこで今回はこれら3種類のお酒に注目し、それぞれのアルコール度数を見ていきましょう。

蒸留酒のアルコール度数

それでは早速、ビール、ワイン、日本酒と醸造酒3種のアルコール度数を見ていきます。なお、アルコールの度数を示す表示には「〇度」や「〇%」がありますが、これらは同じ意味で、いずれも「100ml中に〇mlのアルコール分がある」ということになります。

【参照】サントリー お客様センター
【参照】公益財団法人 日本関税協会 酒類の分類及び品目と酒類の定義

ビールのアルコール度数

日本の大手ビールメーカーより発売されている、代表的なビールのアルコール度数は、だいたい5%前後となっています。酒税法の「酒類の分類及び品目」の定義によると、ビールのアルコール度数は1%以上〜20%未満の酒類と示されています。つまり、日本においてはアルコール度数が20%を越えるものはビールとは定義されていないのです。

アルコール度数が高いビール

日本においては、アルコール度数20%を越える飲料をビールとは定義していません。しかし、海外ではアルコール度数20%を越えるお酒も「ビール」として発売されているものもあります。例えば、スコットランドのビールメーカー「Brewmeister(ブリューマイスター)」は、アルコール度数67.5%の「Snake Venom」というビールを販売しています。容量は330mlで価格は39.99ポンド。日本円にして、約5500円程度です。

【参照】Brewmeister Snake Venom

ワインのアルコール度数

銘柄によって異なりますが、赤ワインの場合はだいたいアルコール度数は10〜14%前後で、白ワインの場合は少し低く5〜14%前後。ちなみに酒税法のアルコール度数の定義によると、ワイン(果実酒)は1%〜20%未満のものを指します。

アルコール度数が高いワイン

「酒精強化ワイン」をご存じでしょうか。これは発酵途中のワインに、アルコール度数が高いブランデーなどを加えたお酒のことです。基本的にこの酒精強化ワインのアルコール度数は高い傾向にあり、主にスペイン・ポルトガル・イタリアなどで作られているようです。しかし、アルコール度数20%を越えるものは少なく、だいたい18%前後の製品が多いようです。

日本酒(清酒)のアルコール度数

日本酒のアルコール度数も、やはり銘柄によって異なりますが、平均して15%前後のものが多い傾向にあります。また「日本酒(清酒)」と表記されているお酒に関しては、アルコール度数が22%未満のものです。というのも、酒税法で「清酒」の定義に「アルコール分が22度未満のもの」と定められているためです。

アルコール度数が高い日本酒

日本酒(清酒)はアルコール度数が22%未満と定められているため、最大でもアルコール度数は21%となっています。また、国税庁の“地理的表示「日本酒」の指定について”を見ると『原料の米に国内産米のみを使い、かつ、日本国内で製造された清酒のみが「日本酒」を独占的に名乗ることができる』とあります。つまり「海外で作られた日本酒」は存在しないため、22%以上のお酒が日本酒と定義されることは基本的にはないのです。

【参照】地理的表示「日本酒」の指定について

日本の大手ビールメーカー4社の代表的な銘柄のアルコール度数は?

普段、私たちがよく口にしている大手ビールメーカー4社の代表的な銘柄。そのアルコール度数はいったいどれくらいなのかをご存じでしょうか。ここからはサントリー、キリン、アサヒ、サッポロの代表的な銘柄のビールのアルコール度数をチェックしていきます。

サントリービールの代表的な銘柄のアルコール度数

サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」のアルコール度数は5.5%。ほかにも「ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉」、「ザ・プレミアム・モルツ ディープアロマ」、「ザ・プレミアム・モルツ ダイヤモンドの恵み」のアルコール度数も同じく5.5%です。「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」は6%となっています。

【参照】ザ・プレミアム・モルツ

キリンビールの代表的な銘柄のアルコール度数

キリンビールを象徴する「キリン 一番搾り 生ビール」のアルコール度数は5%です。同じく、キリンビールの「キリンラガービール」、「キリン一番搾り<黒生>」のアルコール度数も5%。「キリン クラシックラガー」は4.5%です。

【参照】キリン 一番搾り 生ビール

アサヒビールの代表的な銘柄のアルコール度数

銀色のデザインが印象的な「アサヒスーパードライ」のアルコール度数は5%。「アサヒ生ビール」のアルコール度数は4.5%です。「アサヒ ドライプレミアム 豊穣」は6.5%、「アサヒスタウト」は8%と、比較的高めのビールも発売されています。

【参照】アサヒスーパードライ

サッポロビールの代表的な銘柄のアルコール度数

サッポロを代表するビール「サッポロ生ビール 黒ラベル」のアルコール度数は5%となっています。同じくサッポロの「サッポロラガービール」のアルコール度数も5%。「ヱビスビール」、「サッポロ 麦とホップ」、「サッポロ 極ZERO(ゴクゼロ)」のアルコール度数もやはり5%となっています。

【参照】サッポロ生ビール 黒ラベル

※データは2020年10月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※商品・サービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/髙見沢 洸

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