腕時計の革ベルトは着け心地が良く、バリエーション豊かな色からチョイスできるため、ファッション性が高い点も特徴の1つです。今回はそんな腕時計の革ベルトの選び方やお手入れの方法を見ていきましょう。
また、価格10万円以内で手に入る、革ベルト採用の国産ブランド機械式腕時計も紹介していきます。気に入ったアイテムが見つかったら、ぜひ購入を検討してみてください。
知っておきたい腕時計の革ベルトについて!
それでは革ベルトの各パーツの名前や選び方、お手入れの方法を見ていきましょう。
腕時計の革ベルト……各パーツの名前は?
革ベルトの各パーツの名前を、写真と一緒に見ていきましょう。
①尾(美)錠……ベルトを繋げるためのパーツ。四角いパーツは「カサ」、ベルトの小穴に刺す棒状のパーツは「ツク棒」と呼ばれる。
②定革・遊革……腕に付けた時に剣先の余りを入れるパーツ。ベルト本体に固定されているパーツを「定革」、動くパーツを「遊革」と呼ぶ。
③エンドピース穴……時計本体とベルトを固定するための“バネ棒”などを入れる小さな穴。
④小穴……ツク棒を入れるパーツ。
⑤剣先……時計の6時側に付くベルト。反対の12時側に付くベルトを「親」と呼ぶ。
腕時計の革ベルトの主な種類
ひと口に革ベルトといっても、様々な種類の革が使われています。主に腕時計に使われている革ベルトの種類とその特徴をご紹介します。
・コードバン……しっかりとした馬革で、なめらかな腰の革を使っている。
・カーフ……生後6か月以内の子牛の柔らかい革を使い、スムース調やワニの斑の形に加工されることもある。比較的手に入れやすい価格も魅力。
・アリゲーター……アメリカのルイジアナ州やフロリダ州などを中心に生息する、口がU字型で丸くなっているワニの腹部の革。
・クロコダイル……爬虫類の中でも希少価値が高いとされる、ワニの革を使う。丸みを帯びた長方形のウロコ模様が特徴。
・オーストリッチ……ダチョウの背革を用いており、希少のため高価な製品が多い。
・パイソン……大型ヘビの革。連続的な斑模様が印象的。
・リザード……爬虫類の革の中でもポピュラーなトカゲを素材とする革。小さな鱗模様が特徴。
色はどれがいい? 腕時計の革ベルトの選び方
冒頭でも紹介しましたが、革ベルトの特徴の1つにバリエーション豊かなカラーがあります。身につけている革製品や洋服と同じ色で合わせると、よりおしゃれに見えるかもしれません。例えば靴やベルト、鞄など。同系色で統一すると、ファッション性が高まるでしょう。ただし、これはあくまで一例なため、自分の気に入った色や素材の革ベルトをチョイスしてみてくださいね。
ずっと付けていると腕時計の革ベルトは臭ってくる? 定期的なお手入れを!
革ベルトは汚れや湿気を吸収しやすい素材です。ですから長く使いたい、汗などを吸収した革の臭いが気になる、という人はこまめなお手入れをしてあげましょう。
腕時計の革ベルトの手入れ方法
汗をかいた場合は、少し面倒かもしれませんが汗を拭い、帰宅後は専用のクロスで優しく乾拭きを。また、内部に残っている湿気が原因でカビや異臭の原因となってしまうこともあるため、月に1〜2回程度、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。湿気の多い夏場は、週に1回の乾燥をおすすめします。
肌が触れる裏面には、除菌・消臭効果のある革製品専用のスプレーを拭きかけても良いでしょう。
腕時計の革ベルトの寿命はどれくらい?
革の種類や使い方、また日々のお手入れの有無などによって異なるため、一概に〇年と断定はできませんが、腕時計の革ベルトの寿命は、だいたい2〜4年程度といわれています。きちんとお手入れをしていても経年劣化により、痛んでしまうこともあるため、定期的にベルトの交換がおすすめです。
10万円以内で手に入る! 革ベルト採用の国産ブランド自動巻き機械式腕時計
ここからは10万円以内(税抜)で手に入る、国産ブランドの自動巻き機械式腕時計を紹介していきます。もちろん、いずれも革ベルトを採用しています。気に入ったものがあれば、ぜひ購入を検討してくださいね!
クロコダイル革の機械式腕時計「セイコー プレザージュ SARX049」
公式サイト税抜価格:10万円
セイコーのプレザージュ SARX049は、ベルトに希少価値が高いクロコダイルの革を用いた自動巻き機械式腕時計です。最大巻上時間は約50時間持続。ケースにはステレススチール、ガラスにはデュアルカーブサファイアを採用。文字盤は琺瑯(ほうろう)製です。
ホース(馬)革の自動巻き機械式腕時計「セイコー プレサージュ SARX080」
公式サイト税抜価格:10万円
ケースはピンクゴールド色のめっきを用いた、ステンレススチール製。シースルーバックの裏フタにも、ステンレススチールとサファイアガラスが用いられています。バンドの材質は上質なホース(馬)革を使用。手巻きつきの自動巻き機械式腕時計で、最大巻上時間は約70時間持続となっています。
ローマンインデックスがエレガントな機械式腕時計「オリエントスター ELEGANT CLASSIC RK-AU0002S」
公式サイト税抜価格:7万4000円
文字盤のインデックス(目盛りや数字)にローマンを用いた、エレガントな印象を与える自動巻き機械式腕時計です。ベルトには上質な皮革を使っています。駆動時間は約50時間以上。裏フタからムーブメントが覗けるシースルーバックとなっており、裏フタの材質は無機ガラス。フェイス側のガラス材質はARコーティングを用いた、両球面サファイアクリスタルとなっています。
【参照】オリエントスター ELEGANT CLASSIC RK-AU0002S
フェイスから駆動部が楽しめる「オリエント SUN&MOON CLASSIC RN-AS0002S」
公式サイト税抜価格:5万7000円
フェイスからムーブメントの動きが楽しめる、自動巻き機械式腕時計です。ケース材質にはステンレススチール。質の良い皮革がベルトに使われ、魅力を増しています。ガラス材質には球面サファイアガラスが用いられており、シースルーバックになっている裏面にはクリスタルガラスを使っています。フェイスの6時付近には、昼夜の表現が楽しいSUN&MOON表示機構が付いています。
【参照】オリエント SUN&MOON CLASSIC RN-AS0002S
ワニ革を使ったオープンハートの機械式腕時計「シチズンコレクションNB4020-11L」
公式サイト税抜き価格:10万円
機械式腕時計の醍醐味の1つである、ムーブメントの動きをオープンハートの文字板とシースルーの裏フタから楽しめます。表面には傷が付きにくく、明るく透き通るような色調が特徴的な「デュラテクトプラチナ」のコーティングが施されています。ベルトにはワニ革を使っています。
クラシックな機械式腕時計「シチズンコレクション NK5000-12P」
公式サイト価格:5万円
シチズンの機械式時計。外周部に立ち上がりのあるボックス型クリスタルガラスがクラシックな印象を与えます。最大巻上時の駆動時間は約60時間のため、毎日巻く必要はありません。シチズンがこれまで作り上げてきたメカニカルウォッチのテイストを残しながらも、新しさを感じさせるデザインです。
※データは2020年9月上旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸