テレワーク希望者の75.4%は「週に1回以上の出社」を希望
新型コロナウイルスの感染拡大やテレワークの推奨を受け、20代の仕事観や転職意識はどのように変化したのか。
学情の調査によると、テレワークでの勤務を希望する人は7割を超え、場所を選ばない働き方への関心の高さがわかる。
一方、テレワークを希望する人の75.4%は「週1回以上の出社」を希望しており、「出社とテレワークを組み合わせた」ハイブリッド型の働き方を求めている。それでは調査結果の詳細を見ていこう。
テレワークでの勤務を希望する人は74.2%
74.2%は、テレワークを実施したいと回答した。テレワークを実施したい理由として、「新型コロナウイルスの感染リスクを減らしたいから」「通勤がないと時間を有効活用できるから」「テレワークでも仕事ができることが分かったから」などの声が寄せられている。
「テレワークでの勤務」を希望する人の声
・満員電車に乗らないほうが、新型コロナウイルスの感染リスクを減らすことができるから
・通勤がないと時間を有効活用できるから
・テレワークでも仕事ができることが分かったから
・資料作成など、自宅の静かな環境で取り組んだほうが集中できる仕事もあることが分かったから
・オンラインツールである程度のコミュニケーションは取れることが分かったから
テレワーク希望者の75.4%は「週に1回以上の出社」を希望
テレワークを実施したい頻度は、「週に3~4回」が最多で36.5%、次いで「週に1~2回」が28.1%となっている。一方、「毎日テレワークを実施したい」とした人は24.6%にとどまっており、テレワークを希望する人の75.4%は「週に1回以上の出社」を希望。20代は、「出社とテレワークをうまく組み合わせた」ハイブリッド型の働き方を求めていることが分かった。
「直接顔を合わせて、何気ない会話をすることも必要だと思う」「定期的にフィードバックをもらったほうが、仕事のクオリティを高めることができる」などの声があがっている。
「出社とテレワークを組み合わせた」ハイブリッド型の働き方を希望する人の声
・直接顔を合わせて、何気ない会話をすることも必要だと思う
・テレワークだけだと、雑談やすれ違ったときの挨拶の機会がなく、社内の人間関係を良くすることが難しい
・定期的にフィードバックをもらったほうが、仕事のクオリティを高めることができる
・1週間に1回は、直接顔を合わせて進捗や仕事の方向性について確認をしたほうが、スムーズに仕事ができる
・社内の雰囲気をつかむ時間も必要
・自宅でできることはテレワークで対応し、直接コミュニケーションを取るときは出社したい
・テレワークだけだと、どう評価されているか分からない
出社したい理由は「対面のほうが相談しやすい」が最多、次いで「社内の人間関係も大切にしたい」
出社したい理由は「対面のほうが相談しやすい」が最多で36.2%、次いで「社内の人間関係も大切にしたい」が34.8%となった。20代は『会社の雰囲気』や『良好な社内の人間関係』を重視する傾向にある。
「対面のほうがスキルの習得や自己成長につながる」の項目も19.9%の回答を集めており、テレワークを実施する場合も、対面でのコミュニケーションを大切にし、社員同士の意見交換や相互協力のなかで成長していきたいと考えていることが分かる。
転職先の企業でテレワークをする場合、あると嬉しい制度は「eラーニングなどの研修制度」が最多
転職先の企業でテレワークをする場合、あると嬉しい制度は「eラーニングなどの研修制度」が最多で43.7%、次いで「定期的な出社日」が41.4%、「明確な評価制度」39.3%となった。
「仕事に慣れるまで、気軽に質問できる環境があるとありがたい」「どう評価されているかが分かると安心できる」という声が寄せられている。
調査概要
調査対象:[20代専門]転職サイト「Re就活」へのサイト来訪者調査方法:「Re就活」にアクセスしたサイト来訪者に、アンケートのポップアップを表示
調査期間:2020年6月24日~2020年6月30日
有効回答数:783名(緊急事態宣言中にテレワークを実施した人は251名・実施していない人は532名)
構成/ino.