巣ごもり生活を充実させようとDIYや家庭菜園、機械いじりを楽しむ人が増えている。これらの趣味で便利なのが、スピーディーかつ正確に作業できる電動工具。どんな場面で役立つのか、その道のプロに聞いた!
コロナ禍で、電動工具の売り上げが急増
「電動工具はプロが使うという印象がありますが、DIYの世界では10年くらい前から、特に女性の間で人気が高まっています」
と話すのは、DIYアドバイザーの山田芳照さん。それに合わせ、プロスペックの電動工具を出していた国内外のメーカーがDIY向けのモデルを発売するように。
またここに来て、コロナ禍による巣ごもり生活の影響でDIYブームが起こり、電動工具の人気がさらに高まっている。
「女性が使い始めた理由は、スイッチを入れるだけで、力を使わなくても簡単にネジを締めたり、切ったりできるからです」
これは男性も同じ。これまで苦労していた材料の切断や加工、機械の組み立て、分解が素早く、かつ正確にできるのだ。それに本体が1台あれば、ビットを交換するだけで、多用途に使えるものが多い。そんな道具をひとつ持っていれば、DIYの幅が広がるはずだ。
〝電動〟はプロだけの道具じゃない!
DIYプロダクション
山田芳照さん
DIYアドバイザーとして、様々なメディアやイベントで講師として活躍。近著に『電動工具の使い方事典』がある。
2020年5月ホームセンターの販売額にしめる商品構成
GD Freak!調べ
山田さんが考える電動工具〝四天王〟
「上で紹介のドリルドライバーのほか、部材を切るための丸ノコやジグソー、表面を削れるサンダーがあれば、ほとんどのDIY作業ができますよ」と山田さん。
【ネジ穴開け】電動ドリルドライバー
本体の先端に穴を開けられるドリルビットやネジを締めたり緩めたりできるドライバービットを装着。トリガーを引くとビットが回転する。
【電動ドリルドライバーの選び方】
●電圧は10.8V以上
●バッテリーが共通
●トルクが調整できるもの
「電動ドリルドライバーの性能は、トルクの数値が大きいほど高性能といえます。当然、トルクが高くなればモーターが大きくなるので、電圧も上がります。ですが高電圧のプロ用は使い方にコツがいるので、趣味の範囲で楽しむDIY用なら10・8Vで十分。また作業に即したトルクに調整できるものを選ぶのも大事です。もうひとつ注意したいのは、初めて電動工具を購入する際は、今後同じメーカーで揃えたほうがいいということ。バッテリーの規格が同じだから、他製品と兼用できるのです。ドリルドライバーから電動工具デビューする人は多いはずなので、慎重に選んでください」(山田芳照さん)