離乳食が始まると、赤ちゃんの腸内では大人と同様に腸内細菌も増え、腸内フローラのバランスが崩れて赤ちゃんの便秘や軟便の原因になることがある。
では、どういったところで赤ちゃんの便秘を見極めれば良いのか。そこでそのものは、3年以内に離乳食期のお子さんの子育てを経験したママを対象に「赤ちゃんの便秘」に関する調査を実施した。
うんちは赤ちゃんからのお便り!赤ちゃんの体調の見極め方
はじめに、赤ちゃんの便秘でどのくらいの先輩ママが悩んだことがあるのかを聞いてみた。
「赤ちゃんの便秘で悩んだことはありますか?」と質問したところ、6割以上の方が『悩んだことがある(65.8%)』と回答した。
6割以上の先輩ママが赤ちゃんの便秘に悩んでいたことが分かったが、「赤ちゃんが便秘かも?」と思うのはどのようなときなのか?
そこで、「赤ちゃんの便秘はどこで見極めていましたか?(上位2つ)」と質問したところ、『苦しそうに排便している(48.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『うんちの変化(便秘・におい・硬さ・色)(47.9%)』『お腹が張って硬い(34.4%)』『普段よりもうんちやおならのにおいが強い(22.9%)』『機嫌が悪い(うんちが出ると機嫌が良くなる)(21.7%)』『食欲がない(11.3%)』『授乳してもすぐ戻してしまう(3.8%)』と続いた。
母乳やミルクから離乳食に変わる時期の赤ちゃんのうんちは、消化機能がまだ未熟であるため、食べたものがそのまま出てきたり、便秘気味になったりする。
しかし、あまりにも「うんちの色がおかしい」「便秘が続いている」となると腸内環境が良くないのかもしれない。
【0歳から腸活?】腸内細菌バランスを整えるなら”離乳食期”から!?
先ほどの調査で、赤ちゃんの便秘の見極め方が分かったが、実際に赤ちゃんのうんちに異変があった場合、先輩ママはどういった対処をしているのか?
「赤ちゃんの体調に便秘などの変化があった場合、どのような対処をしますか?」と質問したところ、『マッサージをする(51.1%)』と回答する方が最も多く、次いで『医師に相談する(17.1%)』『食事を変える(15.0%)』『母乳やミルクをあげる(9.2%)』と続いた。
優しくお腹をマッサージし、刺激を与えることで便意を促せるかもしれない。しかし、あまりにも赤ちゃんが苦しそうにしている場合は、医師に相談した方が良いだろう。
さらに、食事を変えたり、母乳やミルクを与えたりと、いつもと違う食べ物で腸の働きを高めようとしている方が多いようだ。
近年、腸内環境を整えることが健康や美容に繋がるとされ、腸内細菌を意識した食や生活習慣を見直す「腸活」を取り入れる人が増えてきているが、実は、0歳のときから始めた方がいいということを知っているだろうか。
腸内環境を良い方向に変化させる「腸活」は、赤ちゃんにも必要だ。お母さんのお腹にいるときは無菌だが、お腹の外に出るその瞬間から菌との共生が始まる。
その後、様々な菌を持ち続け、腸内にどんな菌をどのような割合で保有していくかは、食事や抗菌薬(抗生物質)の使用などで変わっていくと言われている。そのため、自分でコントロールができない赤ちゃんは、ママの助けが必要なのだ。
では、赤ちゃんに便秘などの症状が出た際の対処として、食事を変える人がいたが、どういった食べ物を食べさせるべきなのか
そこで、「赤ちゃんに便秘などの変化があった場合、どのような食べ物を食べさせますか?」と質問したところ、『発酵食品(納豆、ヨーグルト、お味噌汁など)(35.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『果物(バナナ、りんご、プルーンなど)(27.5%)』『野菜(さつまいも、じゃがいも、ほうれん草、にんじんなど)(25.2%)』『卵・乳製品(卵料理・牛乳など)(5.5%)』『大豆食品(豆腐、味噌、豆乳など)(1.5%)』と続いた。
納豆やヨーグルトといった発酵食品を食べさせる方が多いようだが、実際に赤ちゃんの腸活には、発酵食品に含まれている”菌”がカギを握っている。
体内にある常在菌のバランスを保つことで、腸内環境が整い免疫力が高まるが、常在菌には善玉菌・悪玉菌と、どちらか優勢な方を味方する「日和見菌」がある。
つまり、常在菌のバランスを善玉菌優勢に保つことで、日和見菌が善玉菌を味方するようになり、腸内環境を整えることができるのだ。
善玉菌を増やすためには”菌活”が重要。腸内環境を整えてくれる菌を知っておくと良いだろう。
「赤ちゃんの便秘」に関する調査
調査期間:2020年6月12日(金)~ 2020年6月13日(土)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,104人
調査対象:3年以内に離乳食期の子どもの子育てを経験したママ
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
構成/ino.