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説明できる?「汎用」の意味と正しい使い方

2020.11.08

ビジネスの世界でよく使用される言葉に、『汎用』という表現があります。汎用は読み方を間違えやすい言葉でもあるため、読み方や意味・使い方を改めて確認しておきましょう。汎用の類語や英語表現など、仕事で使える知識も合わせて紹介します。

汎用の読み方と意味

『汎用』という漢字の正確な読み方をご存知でしょうか?実は、汎用は読み方を誤って覚えている人も多い単語です。まずは汎用の読み方と意味を確認しましょう。

読みは「はんよう」。ぼんようは誤読

汎用は「はんよう」と読みます。『汎』の字には凡(ぼん)という文字が含まれているため、「ぼんよう」と読んでしまう人も多いのですが、これは誤読です。

「ぼんよう」という読みの言葉には『凡庸』があるため、口頭で伝えたときに勘違いされてしまうかもしれません。ちなみに、凡庸は『ありふれていて平凡なこと』という意味になります。

汎は「広くわたる」様子を表す漢字

『汎』という漢字は、英語の接頭辞である『pan』に汎の字を当て読んだものです。『pan』は『全て、あらゆる』という意味を持っており、同様に日本語の『汎』も『広くわたる』様子を表しています。

複数の分野で役立つこと

汎用の『用』は『用いる、役立てる』という意味です。『広くわたる』を意味する汎と組み合わせることで、『広く用いること、広く役立てること』という意味を表しています。

例えば、「Aにも使えるが、Bにも使用できる」というように、一つの物事が『限られた用途だけでなく、複数の分野で役立つこと』を表すときに用いる表現です。

汎用の類語、英語表現を確認

汎用という言葉の意味は分かりましたが、別の言葉で言い換える場合はどのような表現が適切なのでしょうか?また、ビジネスシーンでは汎用を英語で表現しなければならないこともあるかもしれません。

汎用の類語と英語表現を、それぞれ紹介します。

類語とそれぞれのニュアンスの違い

汎用の類語として挙げられるのが、『応用が利く』『応用できる』という表現です。これらには、一つの物事を限られた目的だけでなく、場合に応じて他のことに利用できるという意味があります。

また、似た意味があるものの、若干ニュアンスが違う言葉とされるのが『万能』です。万能は『全てに効き目があること』『何にでも役立つこと』『あらゆることに能力があること』という意味があります。

汎用には『広く役立てる』という意味がありますが、万能という言葉が表すように『全てに役立つ』とは限りません。「広く」と「全て」という部分に違いがあり、汎用はあくまでも複数の分野で利用できるさまを表していると認識しておきましょう。

対義語は「専門」「限定」など

汎用の対義語となるのは、『専門』『限定』『特化』などの言葉になります。専門は『限られた分野に従事すること』、限定は『物事の範囲や数量を限ること』、特化は『ある特定の部分に重点をおくこと』を表す表現です。

どの言葉も、汎用が表す『広く』という意味の反対で、『限られた、特定の』という意味を持っています。

英語での表現例

汎用を英語で表現すると、『general purpose』になります。generalは『一般の』『全般の』という意味を持ち、purposeは『目的』という意味の単語です。この二つが組み合わさることにより『用途の広い』『多目的の』といった意味を表します。

名詞の前に付けて『汎用○○』を表す時には、『general-purpose』の形で使用するのが基本です。汎用品は『general-purpose product』『general-purpose item』、汎用機は『general-purpose machine』と表します。

汎用の正しい使い方もチェック

日常生活では、汎用という言葉を使用する機会はそれほど多くないかもしれません。

しかし、ビジネスの世界ではよく使われる分野もあります。汎用を正しく使えるように、使い方をチェックしておきましょう。

ビジネスで使える慣用表現

汎用は『汎用性』という、物事の性質を表すものとして使用されることが多い単語です。「汎用性が高い」「汎用性がある」という表現は、さまざまな用途に幅広く使える性質があることを意味します。

ビジネスだけでなく、日常生活も含めて使用されることが多いのが『汎用品』という言葉です。さまざまな用途に使える製品や、いろいろなメーカーの機器に使用できる部品などを表しています。

また『汎用機』『汎用コンピューター』は、事務処理や科学技術の計算など、複数の用途に使用できるコンピューターを指す表現です。最近ではコンピューターは、さまざまな用途に用いることが当たり前になっていますが、昔は多くの場合、限定した目的のために作られていました。

現在は、汎用機といえば、企業の基幹業務を担う大型コンピューターのことを指すのが一般的です。

汎用を用いた例文

では、汎用を文章の中で用いる場合、どのような使い方になるのでしょうか?汎用を用いた例文を、いくつか紹介しておきましょう。

  • 新製品は旧バージョンよりも汎用性が高く、使いやすい
  • 汎用性のある商品は、人気が出るため売れゆきがよい
  • このトナーカートリッジは汎用品のため、純正品よりも安く手に入る
  • 汎用機を使えば、業務の効率化が実現できる

 

構成/編集部

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