なぜブームが起きたのか?『あつまれ どうぶつの森』ヒットの裏側
今、老若男女の幅広い層から人気を集めているゲームが『あつまれ どうぶつの森』だ。ANDEVERの調査によると、購買率は2月の17%から5月の45%に大きく上昇しており、Nintendo Switch保有者の半数近くが『あつまれ どうぶつの森』を購入済みないしこれから購入予定、という結果に。
これは他のコンソールも含む家庭用ゲーム機における大ヒットタイトルとされるものの中でも、特に突出した結果となっている。
さらに購買率における年代別の内訳を見ると、2月から5月にかけての伸びを牽引したのが30代、40代であることが分かる。
これらの層は2月時点での購買率がそれぞれ調査対象全体の3%、4%しかなかったものの、5月には11%と13%まで伸びており、特に40代の購買率は20代を超えて全年代で最大となった。また10代・50代の購買率も2月から5月にかけて3倍程度の伸びを示している。
このように全年齢層にバランス良く浸透したことが、『あつまれ どうぶつの森』が大ヒットした要因の一つとして挙げられる。
40代はどこで『あつまれ どうぶつの森』を認知し、購買意欲を喚起されたか
「OMEN」では性別・年代ごとに、認知を得た媒体および購買に繋がった媒体を把握することが可能だ。このデータから、20代と40代では『あつまれ どうぶつの森』を認知した媒体や購買意欲が高まった媒体に大きな差異があることが明らかになった。
5月の調査では、認知に貢献した媒体について、20代では「ソーシャルメディア」が1位、僅差で「テレビコマーシャル・テレビ番組」が2位。一方で40代では、「テレビコマーシャル・テレビ番組」が他を引き離して1位となっている。
次に購買意欲を高めた媒体は、20代が「YouTubeのゲーム実況者」次いで「知人・友人・家族」と回答した一方、40代ではここでも「テレビコマーシャル・テレビ番組」が1位となり、改めてテレビの強さが浮き彫りになった。
また「知人・友人・家族」は40代でも僅差の2位に付けており、幅広い年代で口コミを通じて『あつまれ どうぶつの森』が広がった様子がうかがえる。
遡って2月の調査でも、20代、40代ともに上位にランクインした媒体の顔ぶれは大きくは変わらず、20代の「ソーシャルメディア」、40代の「テレビコマーシャル・テレビ番組」が変わらぬ影響力の強さを発揮している。
構成/ino.