映画の公開や新ドラマのスタートに合わせて、出演者が宣伝のためにトーク番組に出演することは多い。休憩中のエピソードなど舞台裏を聴くことができるトーク番組は、好きな芸能人の新たな側面を知ることが出来る貴重な機会として、ファンにとっては必ずチェックしたい番組だろう。
各トーク番組によって魅力は様々だが、継続して見ているファンに着目することで番組の個性を表現できたのかは気になるところだ。
今回CCCMKHDは、調査を行った番組は、日本テレビ系列「アナザースカイⅡ」「おしゃれイズム」、TBS系列「A-Studio+」をピックアップして視聴分析した。
「アナザースカイⅡ」「おしゃれイズム」「A-Studio+」の継続視聴者の違いとは?
まず、調査対象期間とした4週間で放送された4回のうち、視聴者ごとに何回番組を見たかを調査した。4回放送された中で、すべて視聴していた視聴者(以下、4回継続視聴者)が最も多かったのは「おしゃれイズム」、続いて「A-Studio+」、「アナザースカイⅡ」という結果となった。
1回のみの視聴者に注目すると、各番組ごとの視聴者全体のうち、すべての番組で1回のみの視聴者が6~7割を占めるという驚きの結果が明らかになった。出演するゲストによって番組の視聴者がかなり入れ替わっていると考えられる。
その中でも、1回のみの視聴者の比率が高い「アナザースカイⅡ」はゲストだけではなく、訪れた国によっても視聴者の興味や関心がはっきりと出ることから、他の番組よりも視聴者感度が大きく差として出たのかもしれない。
一方で、4回継続視聴者の割合が高い「おしゃれイズム」は、ゲストを盛り上げる、くりぃむしちゅー上田晋也さん、俳優かつミュージシャンでもある藤木直人さん、モデルとして活躍する森泉さんという個性豊かな3人の掛け合いが楽しみで見ている視聴者も多いのではないだろうか。
次は番組ファンと言える4回継続視聴者とはどのような人たちなのか?性年代別の構成比を調べた。
番組ファンはどんな人?1回視聴者と4回継続視聴者の性年代を比較
これは1枚目のグラフで分析した番組を、1回のみの視聴者と4回継続視聴者の構成比を比較したグラフ。それぞれの番組の特徴を見てみると40代から50代の男性構成が高くなっていることがわかった。女性においても同様に40代から50代の視聴者が増加していることがわかる。
特に、「A-Studo+」では番組全体視聴者のうち、50代男性が11%を占めているのに対して、4回継続視聴者では21%と大きく増加している。MCである笑福亭鶴瓶さん自ら、出演ゲストの友人や知人にインタビュー取材をして、普段テレビでは映らない本人の人柄や知人から語られる過去のエピソードなどを明らかにしていく番組構成が楽しまれているのかもしれない。
今回調査対象とした3つの30分トーク番組では、4回継続視聴者には40代から50代男性が多いことが明らかになった。出演している番組ゲストに関わらず、継続的に番組を視聴し楽しんでいるのは意外にも男性視聴者というのは驚きの結果だといえる。
対象地域:関東
期間:2020年2月1日(土)~28日(金)
放送局:日本テレビ/TBS
算出方法: 対象期間に放送された番組ごとに視聴機器数 をカウント
構成/ino.