視力補正器具としてだけでなく、ファッションアイテムとして使われたり、PCやスマホから発せられるブルーライトをカットしたい時にも用いられる「眼鏡」。そんな眼鏡の各パーツの名称を知っておけば、修理に出す際や製品を選ぶ時、店員さんとのコミュニケーションがスムーズになるかもしれません。そこで今回は、眼鏡の各パーツの名称と解説をしていきます。
現在眼鏡をかけている、またはこれから眼鏡の購入を考えているという人は、ぜひ参考にしてくださいね。
眼鏡の各パーツの名称! 基本的には9つのパーツで作られている
眼鏡は基本的に9つのパーツから作られています。画像を参考に、各パーツの名称を確認していきましょう。眼鏡の各パーツの名前がわかれば、例えば眼鏡を修理に出したい時、電話口で料金や時間を問い合わせる場合でも、店員さんへスムーズに故障箇所を伝えられるでしょう。
眼鏡のパーツ1:レンズ
視力を補正したり、ブルーライトをカットしたりと、種類によって様々な特徴を持つのがレンズです。現在では主に、プラスチック製のレンズが主流ですが、中にはガラス素材のレンズも販売されています。
眼鏡のパーツ2:ブリッジ
左右のリム(4)を繋いでいるパーツです。基本的な眼鏡のブリッジの数は1本ですが、中にはブリッジが2本使われている「ツーブリッジ」と呼ばれる眼鏡も販売されています。また、「ツーポイント」と呼ばれるリムが無い眼鏡の場合、ブリッジは直接左右のレンズに付けられています。
眼鏡のパーツ3:智(ヨロイ)
眼鏡のフロント部分から、テンプル(6)を繋いでいる部分です。眼鏡のパーツの中でも比較的目立つ部分で、メーカーのロゴやマークが入っていることもあります。ヨロイと呼ばれることも。
眼鏡のパーツ4:リム
レンズを囲んで支えているフレーム部分のことを「リム」といいます。基本的にはレンズをぐるっと一周囲んでいるタイプのアイテムが多く販売されていますが、中にはレンズの上半分だけを囲っている「ハーフリム」や反対に下半分だけを囲っている「アンダーリム」という眼鏡もあります。また、そもそもリムがなく、左右のレンズをブリッジ(2)が繋いでいるだけの「ツーポイント」という眼鏡も販売されています。
【参照】眼鏡市場 TKO-303 BK
眼鏡のパーツ5:丁番(ヒンジ)
智(3)とテンプル(6)を繋いでいるパーツです。ヒンジと呼ぶ場合もあります。
眼鏡のパーツ6:テンプル
英語の「こめかみ」という意味から来ている、智(3)と先セル(7)を繋いでいるパーツ。直接肌に触れる部分なので、眼鏡をフィットさせるのに重要なパーツです。
眼鏡のパーツ7:先セル(モダン)
テンプル(6)に繋がっている、耳に掛けるパーツです。金属製フレームの眼鏡の場合、掛け心地を良くするためにプラスチックでカバーされていることも多いです。別名:モダンとも呼ばれています。
眼鏡のパーツ8:クリングス
鼻パッド(9)とリムを繋ぐパーツです。基本的に複雑に曲がっており、これは眼鏡の高さや幅を調整しやすくするためです。
眼鏡のパーツ9:鼻パッド
クリングス(8)に繋がっている、眼鏡を支えるためのパーツです。中には鼻パッドがフレームと一体となったタイプの眼鏡も販売されています。ちなみに鼻パッドを開発したのは日本人といわれています。
自分でもできる? できない? 眼鏡の各パーツを調整する方法
眼鏡は消耗品なので、長く使っているとどうしてもネジが緩んできたり、曲がってしまって掛け心地が悪くなってしまうこともあります。そんな時は購入した眼鏡屋さんなどで、修理や調整をお願いするのが無難ですが、パーツによっては専門的な知識がなくとも自分で治せる場合もあります。
ただし、比較的簡単なネジ締め1つ取っても、緩めすぎたり締めすぎるとかけ心地に影響が出てしまう可能性もあるため、やはり眼鏡屋さんなどに持ち込んで、修理をお願いすることをおすすめします。
眼鏡の鼻パッドは自分でも交換できる?
鼻パッドのスペアは眼鏡屋さんやAmazonなどでも販売されています。今使っている眼鏡の鼻パッドが汚れてきてしまった、または着け心地が悪いなどといった場合は、スペアを購入して自分で交換しても良いかもしれません。
ただし、ネット通販で購入した鼻パッドが眼鏡に合わない可能性や、ネジを締めすぎて以前よりもかけ心地が悪くなるなどのケースもあるため、やはり専門の知識を持った店員さんに修理のお願いをするのが無難でしょう。
テンプルの調整は専門知識を持った店員さんにお願いしよう
眼鏡を片手だけ使って外したり、レンズを拭く時にテンプルを持っていると、徐々にテンプルが広がったり、ネジが緩んできてしまいます。このような場合は、専門知識を持った眼鏡屋さんに持ち込み、修理をお願いすることをおすすめします。
【参照】眼鏡市場 メガネ修理の基本
販売されているメガネのパーツは?
鼻パッドのほかにも、眼鏡のパーツが販売されているケースがあります。例えば、着け心地を良くするため、先セルに取り付けるシリコン製のカバーなども販売されています。しかし、何度も繰り返すように、自身で眼鏡を調整したりアレンジをすると、かえってかけ心地が悪くなってしまうケースもあります。かけ心地が悪いと感じたら、店頭に眼鏡を持ち込んで修理の依頼をしましょう。
※データは2020年8月下旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸