医療従事者の負担軽減と入院患者の満足度向上を目指した音声アシスト病室の概念実証を実施
【TradFit株式会社】

病院初!※1 病室にAlexa Smart Properties(アレクサ・スマート・プロパティー)を導入
TradFit(株)(本社:東京都千代田区、代表取締役:戸田 良樹)は、戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)と共同で「医療従事者の業務改善および患者の快適性・安全性向上を目的とした音声アシスト病室」を実現するシステム(以下「本技術」)を構築し、2025年7月から10月にかけて、安佐医師会病院(広島県広島市)で概念実証(Proof of Concept 以下PoC)を行いました。
本技術では、Amazonが提供するAlexa Smart Properties※2を活用し、病院内の設備機器(テレビ、 エアコン※3、照明)の音声操作、入院患者様とご家族のTV電話に加え、戸田建設がTradFitへ委託して独自システムを開発しました。これは、入院患者様からの要望を、AIが院内ルールや医療行為か否かの判断と照らし合わせて判別し応答するものです。本技術に関する特許は、戸田建設とTradFitで共同出願済みです。
※1 TradFit調べ(2026年2月時点、国内の医療機関におけるAlexa Smart Propertiesの導入として)
※2 Alexaをビジネス向けに提供するサービスであり、地方自治体などの公的サービスで利用することができる。
※3 実証期間(2025年7月~10 月)終了後、現在はエアコンの音声操作を停止しております。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33116/189/33116-189-da17edd95f8e90c8e36056bf7b830a31-1509x653.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ] 図1 本技術が導入された病室のイメージ図
1. 本技術の背景
医療業界では労働力不足が深刻化しており、医療従事者の「働き方改革」および業務改善が喫緊の課題となっています。入院患者からの要望には「点滴の交換」や「痛みの訴え」といった医療的な処置を要するものから「テレビをつけたい」、「眩しい」、「寒い」といった生活支援に関する要望まで多岐にわたります。現状では、これらが区別されずにすべて看護スタッフへ通知されるため、大きな業務負担となっています。
そこで、医療従事者の業務軽減を実現する独自技術として、医療行為か否かを判別するAIに着目しました。具体的には、対話型の音声操作技術を備えたスマートスピーカーを病室に導入します。これにより、患者様の要望が「生活支援(家電操作など)」である場合はAIが自動で対応し、看護スタッフを介さずに完結させることが可能となるため、スタッフの直接的な負担軽減を実現できます。
2. 操作フローおよび機能
操作フローとしては、以下の順で応答していきます。
1.ユーザーが発した音声コマンドをスマートスピーカーが認識し、スマートスピーカー用のクラウドが言語処理を行う。
2.クラウドから赤外線デバイスへ制御信号が送られる。
3.赤外線デバイスがそれを赤外線コマンドに変換して発信することで、対象の機器を操作する。
4.ユーザーが音声でTV電話を指示すると、スマートスピーカーがインターネットを経由してあらかじめ設定されたご家族等のデバイスを呼び出し、TV電話を開始する。
5.ユーザーから発せられた質問や要望等を開発したAIが判別しスマートスピーカーが応答する。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33116/189/33116-189-828297417c152350de4ea9823c5d26ad-929x525.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ] 図2 操作フロー図
3. PoCの目的と内容
広島市病院機構と安佐医師会病院の協力のもと、同病院の個室(計31室)にスマートスピーカーを設置し、本技術の有効性を検証しました。主な実施内容および検証目的は以下の通りです。
1.ニーズの検証と利用状況の分析
入院患者および医療従事者を対象に、アンケート調査やヒアリングを実施いたしました。また、設備 機器の音声操作頻度などの利用データを収集し本技術の稼働率向上に向けたニーズの抽出および追加機能の検討を行いました。
2.AIによる応答精度の検証および発話対応精度の向上
医療現場で頻繁に発生する「医療行為以外」の要望や、病院独自のルールに関する質問に対して、開発したAIが適切に応答できるか検証いたしました。AIへの追加学習を通じて、有用性を検証し、看護スタッフの負担軽減に繋がるよう応答精度の向上を図りました。
4.実証結果
利用状況データの結果、スマートスピーカーを通じた照明やエアコン等の設備操作が多く利用され、次いでTV電話の活用となりました。TV電話については、スタッフステーションと病室をつなぎ「見守りカメラ」機能として活用されていました。一方で、院内案内や医療行為判別を行うAIの使用率は低い結果となり、追加機能の説明や案内等の周知方法に改善の余地がある結果となりました。
また、開発したAIの応答精度は、実環境下で約60%となりました。(社内検証時は90%以上)
これは、入院環境におけるデバイスの設置位置や、発話者の声量・発音の個人差が認識精度に影響を及ぼしたものと分析しています。
5.今後の展開について
本PoCの検証結果を踏まえ、医療従事者のさらなる負担軽減や患者の満足度向上を目的として、機能追加や音声操作技術、AIの応答認識や対応精度の向上に積極的に取り組んでいきます。
また、本技術は独自技術として新規入札案件や既設病院への導入提案を進めるなど、他病院の展開も目指してまいります。
AI技術研究開発、システム研究開発企業について
TradFit(株)
事業内容:インターネットを活用した音声・データプラットフォームの構築及び運営事業
URL :https://company.tradfit.com/
■本件に関する問い合わせ
E-mail:info@tradift.com
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E-mail:press@tradfit.comPR TIMESプレスリリース詳細へ







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