【導入事例】山梨大学、業務支援への活用を目的とし、Azure OpenAI Service を活用した専用Teams Chatbot 『UYxAI(ゆい)』の学内展開を開始
【株式会社ナレッジコミュニケーション】
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株式会社ナレッジコミュニケーション(本社:千葉県市川市、代表取締役:奥沢 明、以下「ナレッジコミュニケーション」)は山梨大学に対し、Azure OpenAI Service を活用した学内専用Teams Chatbotを導入いたしました。山梨大学で「UY×AI(ゆい)」と名付けられたチャットボット環境は、教職員の業務支援を目的とし、Teams 上からAzure OpenAI Service の高度な言語AIを安全かつ安心して利用できるように構築され、学内での教職員による利用が開始されました。
プロジェクトの背景と目的
l プロジェクト開始の背景
このプロジェクトは、山梨大学が業務や教育において、安全かつ安心に利用できる文章生成AI環境を検討する中で、日本マイクロソフト株式会社(以下:日本マイクロソフト)が提供するAzure OpenAI Service を用いた環境を選択したことから始まりました。Azure OpenAI Service を選んだ理由は、クラウド環境のサービスの中で、高いレベルのセキュリティとプライバシーの保証・安全性が確保されている点、入力情報(指示内容)が生成AI の学習データとして利用されないこと、さらに大学独自の環境として調整・設定できることが挙げられます。
l プロジェクトの目標
山梨大学では2023年5月の学長メッセージで、「AI対話サービスなど新しい技術を拒絶せず、効果的・倫理的・適切に利用して学びを深めてほしい」という基本方針を掲げています。さらに、今回のプロジェクトを担当している同大学の大学教育・DX推進センターでは、教職員や学生が業務や教育活動において安全・安心に利用できる文章生成AI環境の整備が、大学として必要になるとの認識から導入検討が進められました。
今回、Azure OpenAI Service を用いたTeams Chatbot環境は、教職員の業務支援に用いることを目指して調整・設定が行われ、学内展開が始まりましたが、これを最初のステップとして、さらに活用範囲や機能を拡大していくことを目標としています。
導入プロセス
l プロジェクトの導入プロセス
弊社は『アジャイル型開発』手法を基軸として、プロジェクト開始後1ヶ月未満で検証用のシンプルなチャットボットをAzure 環境で提供しました。その検証環境を利用して、使用する生成AIモデルの選定と、山梨大学様の考える回答スタイルなど、生成AIに求める基本的な環境の検討が行われました。その検討結果をもとに、Teams Chatbotとしての実装を進め、弊社で作成したMicrosoft Teams(以下「Teams」)用組織専用カスタムアプリを山梨大学様に追加していただきました。その上で、実際にTeams Chatbotとしての試用から得られたフィードバックをもとに、必要な機能の追加や調整をして最終的なリリースとしました。
l 導入過程での課題とその解決策
導入過程では、生成AIモデル(OpenAI GPTのモデル)の選定が課題の一つとなりました。指示入力から回答終了までに要する時間は、使用するモデルと提供されるリージョンにより異なります。そのため、複数の選択肢の中から使用感を体験する中で過程を経て、プロジェクト終盤にはリージョンやモデルの選定日を設け、最新の情報を基に柔軟に選択できるようにしました。また、生成AI分野の進化が早いため、最新モデルの情報を毎日チェックし、必要に応じてモデルの変更提案を実施しました。
l 導入に際して特に工夫した点
プロジェクト開始から3ヶ月の間に、早期にシンプルな形のチャットボット環境を提供し、実際の利用者からのフィードバックを基に機能を追加、調整していく形を取りました。この方法により、山梨大学の担当者の方々も最終的な導入環境を想定しながら検討を進めることができました。そのため、利用者の具体的なニーズに即したサービスの提供が可能となり、実用性の高いシステムを構築することができました。
ナレッジコミュニケーションが提供させていただいたもの
l UYxAI(ゆい)
山梨大学様専用のTeams Chatbot 「UYxAI(ゆい)」です。山梨大学関係者のみ利用可能なTeams 用カスタムアプリの提供を行う方法で環境を提供しました。Teams の基本機能であるチャット機能で他の人とチャットをするように、UYxAI(ゆい)に対して質問や指示依頼ができます。
利用ニーズの高い「文章要約」と「日英自動翻訳」は、専用ボタンを設置することで都度のプロンプト入力を必要としない設定とし、利用者の利便性を向上させました。UYxAI(ゆい)の学内展開により生成AIをより身近に感じ、「いつでも何でも相談できる身近なアドバイザー」として業務での活用を始めて頂いています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4474/52/4474-52-38d27a4d271ff98e649b9e77d48dc53a-2504x1812.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]UYxAI(ゆい) のUI
UYxAI(ゆい) の特徴:エンドユーザーの利便性と高度なセキュリティの担保
l 特定業務や活用シーンに応じた最適なUIの提供
UYxAI(ゆい)は、ブラウザおよびアプリのTeams に対応しており、PCでもスマートフォンでも利用できます。山梨大学のMicrosoft 365 アカウント情報を紐づけることで利用者認証とアクセス制限を実現しています。そのため、Teams の基本機能を使うように、高度なセキュリティを担保しつつ、UYxAI(ゆい)をご利用でき、ユーザーの利便性を向上させました。
l ユーザーが生成AIを適切に利用するための制御
ユーザーが生成AIを不正な目的や、不適切な形で使用できないように、システムプロンプトに制御する条件設定を埋め込みました。例えば、個人情報や著作権侵害の可能性がある場合には、回答の生成が行われず、不適切な利用の可能性についてメッセージを返す仕組みとしています。
今後のプロジェクトの展望や期待する成果
今後は、さらなる利便性向上に向けて業務に必要な特定の機能カードの増設や、RAG(検索拡張生成機能)環境の追加、さらにはログ管理機能など、利用や管理面での機能を拡充させた環境の提供を目指しています。また、他の国立大学や教育機関にも同様のサービスをご支援させていただきたいと思っております。
【日本マイクロソフト エンドースメント】
この度は、山梨大学、Azure OpenAI Service を活用した専用Teams Chatbot 『UYxAI(ゆい)』の導入および「学内コンシェルジュ」サービス提供開始を心より歓迎いたします。
昨今、ICT活用に向けた一人1台の端末整備が進む中で教育データとAIの利活用による教育現場のDX推進の議論が活性化していると認識しております。
当社では、今回の株式会社ナレッジコミュニケーション様の事例を通じて生成AIや教育データの利活用が教育現場でより浸透することを期待させていただくとともに、日本中の様々な自治体・学校でのICTを活用したセキュアで効果的な学びと教育変革の実現を引き続き支援してまいります。
日本マイクロソフト株式会社
業務執行役員
エンタープライズパートナー統括本部
統括本部長 木村 靖
【ナレッジコミュニケーションについて】
ナレッジコミュニケーションは、2012年よりクラウドとAIを活用したデータ活用支援およびコンサルティングサービスを提供しています。「Microsoft Azure を使用した分析」の分野では、高度な専門性と豊富な経験が評価され、「Microsoft Azure の AI および Machine Learning」Specialization を取得しました。また、お客様のAI/ML導入・運用を促進する「AI内製化ソリューション」や「AIアクセラレーターパック for Azure OpenAI Service」などのサービスを提供し、データ活用を支援しています。2024年10月には、AI社会の持続可能な発展を目指して「一般社団法人AI ガバナンス協会(AIGA)」に加盟し、“AIガバナンス”という観点から、AI社会のリスク管理とガバナンスの促進に貢献しております。
●アクセラレーターパック for Azure OpenAI Service
https://www.knowledgecommunication.jp/product/chatgpt.php
●AI社会の健全な発展を目指し「一般社団法人AIガバナンス協会」に加盟
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000004474.html
社 名:株式会社ナレッジコミュニケーション
本 社:千葉県市川市相之川4-6-5 フォーリーフ南行徳2F
代表取締役: 奥沢 明
設 立: 2008年11月13日
事業内容:クラウドAI導入支援、運用サポート等
URL:https://www.knowledgecommunication.jp/
<本リリースのお問い合わせについて>
株式会社ナレッジコミュニケーション
マーケティングチーム contact@knowledgecommunication.jp
※ Microsoft、Azure、Microsoft Teams、Microsoft 365 は米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※ Microsoft 365 は、Microsoft Corporationが提供するサービスの名称です。
※ その他記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。PR TIMESプレスリリース詳細へ