LGエレクトロニクス、「Future Vision 2030」に向けた組織改革を発表戦略的再編によりシナジーを強化し、主要事業分野の成長を推進
【LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社】
LGエレクトロニクス(以下、LG)は、取締役会の承認に基づく一連の組織変更および役員人事を発表しました。今回の組織再編は、組織間のシナジーを高め、事業ポートフォリオを革新することで、LGの中長期戦略「Future Vision 2030」を加速させることを目的としています。
この再編は、LGの事業運営部門※を再編成し、既存事業の可能性を最大限に引き出し、プラットフォームベースのサービス事業を強化し、B2Bイニシアチブを加速させ、有望分野における新たな成長エンジンを確保することに重点を置いています。これらの変革は、能力の戦略的な選択と集中を通じて効率を高め、それによって事業間のシナジーも高め、将来の競争力を強化することを目的としています。この変革の先頭に立つため、LGは卓越した専門知識を持つ熟練した人材を任命し、高業績組織の開発を通じて、会社の長期的競争力を強化します。
※LGの組織構造では、主要な事業運営単位を「カンパニー」と呼んでいます。
■事業構造の主な変更点
LGのB2B加速戦略の重要な要素である暖房・換気・空調(HVAC)事業の成長を強化するため、新会社を設立。海外セールス&マーケティング・カンパニーとして、海外B2Bの司令塔として機能します。さらに、テレビ、モニター、サイネージなどのディスプレイ事業も統合し、プラットフォームベースのサービス事業を拡大します。新たな成長エンジンは、事業関連性の高いカンパニーに戦略的に移管し、より安定的なサポートと事業領域横断的なシナジーを創出します。
これはLGが、家庭、商業空間、モビリティ、仮想プラットフォームなど、さまざまな環境にわたって顧客体験をつなぎ、向上させるスマート・ライフ・ソリューション・プロバイダーへと進化させ、4社すべての社名に「ソリューション」を冠します。
■会社の再編
LGは、4つのカンパニーをホーム・アプライアンス・ソリューション(HS)カンパニー、メディア・エンターテインメント・ソリューション(MS)カンパニー、ビークル・ソリューション(VS)カンパニー、エコ・ソリューション(ES)カンパニーに再編します。この再編は、LGにおけるそれぞれの役割とアイデンティティを再定義するものとなります。
H&Aカンパニーは、「Zero Labor Home, Makes Quality Time」のビジョンに沿うため、【HSカンパニー】に改称します。このビジョンをサポートするため、LG ThinQの企画、開発、運営を担当するプラットフォーム・ビジネス・センターをHSカンパニー直下の管轄とします。
この戦略的再編は、HSカンパニーを家庭、商業地域、自動車など多様な空間にわたるAIソリューションのリーダーとして確立し、従来の家庭環境以外の顧客ニーズに対し、効果的に対応することを目的としています。さらに、HSカンパニーはBSカンパニーのロボット事業部を管轄し、コアロボット技術を家庭用ロボットソリューションに統合。リュ・ジェチョルが引き続きHSカンパニーを率います。
HEカンパニーは、メディア・エンターテイメント・プラットフォームで大手になるという目標を達成するため、【MSカンパニー】に社名を変更します。BSカンパニーの情報ディスプレイ事業と情報技術事業をテレビ事業と統合し、ハードウェアとプラットフォーム事業のシナジーを創出します。
パク・ヒョンセは引き続きMSカンパニーを率い、メディア・エンターテインメント・プラットフォームへの変革を推進。主にスマートテレビで使用されていたwebOSのアプリケーションをモニター、サイネージ、車載インフォテインメントシステムに拡大することで、プラットフォーム型サービス事業領域の拡大を加速させます。webOSは、屋内外で使用される統合コンテンツ・サービスプラットフォームへと進化し、シナジー効果と事業構造の改善を通じて競争力を強化します。
【VSカンパニー】は、社名をVehicle component Solutions CompanyからVehicle Solution Companyに変更することでその役割を明確にし、自動車のエコシステム全体にわたって革新的なソリューションを提供するというコミットメントを強調。ウン・ソクヒョンが、引き続き同社を率います。
新設した【ESカンパニー】は、これまでH&Aカンパニーに属し、LGのB2B成長に大きく貢献してきたHVAC事業を、独立したカンパニーとして運営します。現エアソリューション事業部長のイ・ジェソンがESカンパニーを率い、HVAC事業の戦略的方向性を維持します。
これは、HVAC事業がプロジェクトベースである性質と、市場と顧客の特殊性を考慮し、独立した会社として運営することが、将来の競争力と成長の可能性を最大化すると判断したからです。ESカンパニーの設立により、LGは総合的なエアソリューションにおけるグローバルリーダーとしての地位を確立することを目指します。さらに、ESカンパニーは、BSカンパニーから電気自動車充電事業を引き継ぎ、将来の重要な成長エンジンの一つであるクリーンテック分野でのB2B成長を推進する上で、極めて重要な役割を果たします。
一方で、海外でのB2B事業強化のため、LGは海外営業・マーケティングカンパニーの下にB2B事業能力強化部を設置します。
チーフ・ストラテジー・オフィス(CSO)は、LGのFuture Visionの司令塔として、AIの加速を監督し、グローバルなAIの発展に対応します。これまでDXを担当していたチーフデジタルオフィスは、DXセンターに改組され、CSO直下に移管されます。DXセンターは、ジェネレーティブなAI技術を通じて業績を向上させることに重点を置き、チョ・ジョンボムが指揮を執ります。
なお、今回の役員人事では、営業、サービス、研究開発の各分野で実績のある多様な人材を抜擢しました。現在、テレビ海外営業・マーケティンググループを率いるチョン・ピルウォンは、海外営業管理の豊富な経験と中東・アフリカ市場への深い理解が認められ、MEA地域代表に任命されました。さらに、サウジアラビア、ポーランド、マレーシアの子会社をそれぞれ率いるキム・ジョンホ、キム・ユソン、チェ・ジョンウォンは、事業成長への多大な貢献が認められ、役員に昇格しました。
すべての人事は12月1日付で、昇進は1月1日付となります。
※本仕様は予告なく変更される場合があります
※画像はすべてイメージです
※本リリースに掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です
■ブランドスローガン「Life's Good」に込めた想い
「Life's Good」というLGエレクトロニクスのブランドスローガンは、消費者のニーズが多様化する中、より良い生活のため「世界中のお客様をワクワクさせ、感動を提供する」という想いを象徴的に表現しています。LGエレクトロニクスはこのスローガンのもと、革新的なスマートソリューションを通じた「Innovation for a Better Life」というミッションを掲げ、主役であるお客様の日常をより豊かに、より健やかに、より創造的なひとときを堪能する喜びをもたらしてまいります。また、持続可能な社会の実現に向け、循環型社会の構築に着手しています。2030年までに、二酸化炭素排出量を50%削減(2017年比)し、2050年までに再生可能エネルギーに完全移行することを公約とし、炭素排出量の削減や環境に配慮したエコプロダクト設計の製品を通して、国際的な責任を果たしてまいります。
■LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社概要
社名:LG Electronics Japan株式会社(LG Electronics Japan Inc.)
本社:〒104-8301東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワー15階
URL:https://www.lg.com/jp/
設立:1981年1月
代表者:代表取締役 孫 成周(ソン・ソンジュウ)
事業内容:LGエレクトロニクス製品の日本向け輸入販売業。現在は4事業を展開
【ホーム・アプライアンス&エア・ソリューション】
衣類リフレッシュ機等
【ホーム・エンターテインメント】
テレビ、ブルーレイプレーヤー等
【ビジネス・ソリューションズ】
モニター、ノートパソコン、ホームプロジェクター、デジタルサイネージ、ロボット事業等
【ビークルコンポーネント・ソリューションズ】
車載用機器等
■LGエレクトロニクスについて
LGエレクトロニクスは、家電をはじめとするテクノロジーのグローバルイノベーターとして、世界中に141の事業拠点を持ち、約74,000人以上の従業員を擁しています。
2023年の世界売上高は約84兆ウォン(KRW)で、「ホーム・アプライアンス&エア・ソリューション」、「ホーム・エンターテインメント」、「ビークルコンポーネント・ソリューションズ」、「ビジネス・ソリューションズ」の4カンパニーを展開。テレビ、生活家電、エアコン、モニター、デジタルサイネージ、ロボット、車載用機器などを製造する世界有数の総合家電ブランドです。また、IoT家電として様々な家電同士を連携させることで、Life’s Goodな毎日を提案し続けています。PR TIMESプレスリリース詳細へ