こんにちは、バブル時代研究家DJGBです。1976年生まれの筆者が、80~90年代の「あったあった」なブランドを男子目線で振り返りつつ、その「今」とともにご紹介してゆきます。今回ご紹介するのは、90年代初頭のNBAブームで人気となったバッシュ「ユーイング」です。
●NYのキングコングと恐れられた男、パトリック・ユーイング
90年代初頭のNBA&バッシュブームにおいて、ひときわゴツいハイカットデザインで人気を博したのが、ニューヨーク・ニックスのスター選手パトリック・ユーイングのシグニチャーブランド「ユーイング アスレチックス(以下「ユーイング」)」です。ダンクを決めるユーイングのパッケージと、オマケで付属した『33』の背番号入りミニボールを憶えている方も少なくないでしょう。
パトリック・ユーイングは、1985年にドラフト1位でニックスに入団。鉄壁のディフェンス力に加え、213cmの巨体からは想像できない柔らかなシュートタッチで、長きにわたりニューヨークのゴール下に君臨します。90年代はマイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズとのライバルとして数多くの名勝負を演じましたが、2002年の現役引退まで、ついにチャンピオンリングには手が届きませんでした。全盛期の1995年には、進研ゼミのCMで当時中学生だった田臥勇太(日本人初のNBAプレーヤー、現・リンク栃木ブレックス)と共演し、日本のお茶の間にも登場しています。