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私たちが踏み出した、新たな一歩

STORY 02
前編

入社7年目社員のホンネ
「前の会社を半年で辞めて、楽そうだからこの会社を選んだのですが…」

営業カレッジ事業部 横浜支店支店長 採用担当
笹森成人さん(29)

 20代で管理職といえば、これまでの仕事に対する悪戦苦闘は想像がつくというものだろう。今回は若手社員の仕事へのモチベーションと、管理職としての自覚の物語だ。若手社員にとっては、どんな仕事のやり方を経て管理職を任されるに至ったのか。興味のあるところだろう。
 株式会社ジェイック 営業カレッジ事業部 横浜支店支店長 採用担当 笹森成人さん(29)、入社7年目だ。ジェイックは求職者と企業のマッチングをコーディネイトする転職支援の会社。得意とするのはフリーターや第2新卒、大学中退者等、いわゆる“負け”の味を知っている、履歴書で人事担当者にはじかれかねない20代の求職者。そんな若者に独自の研修を行い、意欲のある人材を企業に紹介している。実は今回取材した笹森さん自身も前職を半年で退職していた。

“ノー残業デー”もあるし、なんとなく楽そうだなと…

 学生時代はアルバイトと旅行と趣味のサッカーに明け暮れていました。スポーツが好きだったので、健康福祉関係の学科に進学しましたが、そっちの道に進む気はあまりなくて。好きな100円ショップに関係する、雑貨専門の商社に就職を決めました。その会社は大手コンビニの倉庫管理事業も手がけていて、入社3ヶ月後には石川県に転勤になり、注文書に沿ってのパートさんのパッキング作業を管理し、商品を荷受けする仕事をして。
 上司や同僚も倉庫近くに住んでいるので、よく休日返上で出勤している。その姿をみていると、将来の自分が見えるような思いがして……。実家がある大田区の蒲田には当時、彼女も仲間もいましたから月のうち2、3回は地元に帰っていました。
「辞めたい?ちょっと決断が早いんじゃないの?」前職の上司には言われましたが、辞表を提出し荷物をまとめて地元に戻ったのは、入社して半年後でした。「これから何をするつもりなの?」と、親には言われましたが、とりあえず後輩や友人と、3ヶ月間たっぷり遊んで、さてどうするか。

 エンジニアの勉強はしてこなかったし、建設等の知識もない。できる仕事は接客か営業しかない。就職サイトで自宅からのエリア検索かけ、未経験OKの会社をクリックしていくと、ジェイックに出会いました。
 この会社は“ノー残業デー”を打ち出していましたし、仕事は楽に違いない。当時の僕の心境は、給料が安くてもいわゆる窓際社員でもいい。将来的に家庭を持ったら共稼ぎでいいから、自分の趣味や交友関係を大切にしたい、そんな人生を思い描いていたのです。

「友人に会いたくて、前の会社を辞めました」面接でそう答えると、「弱すぎるんじゃないか」等の理由で、7人の面接官のうちほとんどは反対したそうですが、「まっ、素直だからいいんじゃないか」事業部長が入社に賛成してくれたそうです。最終面接で「人柄も良さそうだし」と、代表も押してくれたと後日、聞きました。

 うちの会社は主にフリーターや第2新卒者、大学中退者等、いわゆる“負け”を味わったことがある若い求職者に、研修やトレーニングを行い、マッチしそうな企業に紹介することで企業から報酬を得ている会社です。
 求職者の研修はうちの会社の要で、特にメインとなるのは「営業カレッジ」という研修。今の研修期間は7日間ですが、僕が入社した当時は2週間。他の求職者に混じって僕も「営業カレッジ」で名刺交換の仕方からビジネスマナー、仕事に対する心構え等をみっちりと教え込まれました。

 配属は営業でした。求職者を紹介した実績がある企業さんなら、「あー、ジェイックさん」と、電話口で気軽に応じてくれますが、僕が最初に担当したのは新規の開拓。ネットの求人サイトで人材を募集している企業を中心に、軒並み電話をして、「是非ともご紹介したい求職者がいます。一度お伺いしてお話をする機会をいただけないでしょうか」という感じで、アポイントメントを取るのですが、100件電話をして1件取れるかどうか。
 前職では電話での営業の経験がないし、入社してしばらくは、電話をかけるのも出るのも怖かった。アポ取りができた企業に初めて一人で訪問した時は雑談もできず、10分ぐらいで話題も尽きてしまい、テーブルに冷や汗が垂れるんじゃないかという感じで。対応してくれた人事担当の女性が、僕の緊張を察して温かい目を向けてくれたのが印象的でした。

不器用だが自分なりの方法がある

「最近どうなの、顔色も悪いし元気ないよ」
 2才ほど年上の上司からそう声をかけられたのは、入社して半年ほど経った頃でした。自分にできるのは体を動かすことぐらいで、朝は誰よりも早く8時10分に出社して、事務所の鍵開けをしていました。慣れない仕事で残業が多くなり、平日は睡眠時間も十分に取れない。第一に営業職なのにうまくしゃべることができない――上司は僕の愚痴めいた話を黙って聞いてくれて。
「笹森くんさ、まず元気になろうよ、元気さだけは忘れずにやり続けよう」上司に諭された後、「まず挨拶からやり直してみようよ」と、促されて。
 応接室の外に出てコンコンと扉をノックして部屋に入り、「失礼します。ジェイックの笹森と申します。本日はよろしくお願いします」これを上司の前で、30分ぐらい繰り返したんです。すると、だんだん大きな声が出るようになり、霧が晴れるように気持ちも明るくなってきました。

 挨拶の練習なんて、自分でやれよと思うのがふつうです。ところが上司は仕事が終わった後、時間をとって付き合ってくれて。
 正直、入社してしばらくは“辞めようか……”という思いを何回も抱きました。でも前職に続き、就職をしたのにまた早々に会社を辞めてしまうと、自分の人生が終わってしまうような思いが頭をよぎったのと、上司もそうですが、この会社の先輩や同僚が親切にしてくれた。
「今日どうだった?」「何か困っていることない?」とか、いろんな人が声をかけてくれて。

 入社して半年を過ぎる頃から徐々にですが、訪問する企業さんに、曲がりなりにも会社のことを説明できるようになってきました。
 例えば、
「あなたの会社の紹介者は、前職を早期退職したり、正社員としてのブランクのある若者が多いけど、大丈夫なの?」
「挫折の経験があるからこそ、みんな逆に人生を挽回したいという思いを抱いています。弊社の研修を受けているので、モチベーションも高いものがあります。事実、うちの紹介者の定着率は94%を超えています」
「でもね……」
「一度、挫折を味わった人間のほうが強いです。僕も前職は半年で辞めましたが、今は一人前になりたいと思っています」
 頑張っている自分をみてください、不器用な僕はそんな感じで、うちの求職者に対する企業の理解に繋げていきました。

 入社して1年もすると、仕事にも慣れてきて、この業界でやっていけそうだという自覚を持つようになっていました。ところが、そんなある日のことです。
「笹森くん、キミはもっとできる人間だと思っていたよ」挨拶の練習をしてくれた上司に、落胆したような口調でそう言われたのです。

 仕事より趣味や交友関係を充実させたいと転職した笹森さん。いつの間にか仕事に奮闘する社員になっていたが、尊敬する上司はそんな彼にどんな苦言を呈したのだろうか。その詳細は後編で。

取材・文/根岸康雄( http://根岸康雄.yokohama
撮影/高仲健次

後編

入社7年目社員のホンネ「数字に対する責任感と自分の頭で考える力がつきました」

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