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怒りっぽい性格の人は心筋梗塞の再発リスクを高める可能性、米テネシー大学研究報告

2020.10.07

攻撃性が心筋梗塞の再発リスクを高める?

心筋梗塞の既往歴があり、かつ攻撃的な性格の人は、姿勢を改める方がよさそうだ。

怒りっぽい態度は、2度目の心筋梗塞を起こすリスクを高める可能性のあることが、「European Journal of Cardiovascular Nursing」9月14日オンライン版に掲載された論文で明らかにされた。

 急性冠症候群(ACS)は、冠動脈のプラークが破れて血流が悪くなったり詰まったりすることで生じる病態で、臨床的には、急性心筋梗塞、不安定狭心症、心臓突然死を指す。

この研究は、ACSの既往歴を有する患者を対象に、症状の出現から受診までにかかる時間の短縮を目的とした介入の効果について調べた大規模ランダム化試験のデータの二次解析である。

対象者の総数は2,321人で、平均年齢は67±11歳、73%が既婚者、68%が男性で、97%が白人だった。

対象者の攻撃性に関しては、研究開始時点に、不安、抑うつ、敵意の3つの尺度から成る質問表であるMultiple Adjective Affect Checklist(MAACL)により測定され、57%が攻撃的であると判定された。

研究チームは対象者を24カ月にわたって追跡し、Cox比例ハザードモデルを用いて、攻撃性がACSの再発またはACSによる死亡の予測因子であるか否かを検討した。

その結果、性別や年齢、教育水準、婚姻状態、糖尿病、高血圧、喫煙状況などの因子を調整しても、攻撃性はACS再発による死亡の独立した予測因子である一方で、ACS再発の予測因子ではないことが明らかになった。

この研究論文の筆頭著者である米テネシー大学のTracey Vitori氏は、「攻撃性は性格特性の一つで、皮肉屋、偏屈、怒りっぽい、短気、激しやすいなどがこれに当てはまる。攻撃性は、単発で生じるものではなく、ある人の他者との関わり方を特徴付けるものだ」と説明する。

そして、「心筋梗塞患者の予後は、生活習慣の管理によって改善できることが分かっている。今回の研究では、攻撃的な行動の改善も、心筋梗塞の再発予防に有効である可能性が示された」と付け加えている。

さらにVitori氏は、「攻撃性と心血管疾患との関連は1950年代から指摘されてきたが、その理由は完全には解明されていない。今回の研究により、攻撃性がACS既往者によく見られる特徴であり、予後不良に関連することが示された。攻撃性が身体に影響を及ぼす機序を解明するには、さらに研究を重ねる必要がある」と述べている。

心血管疾患患者では、通常、精神症状として不安や抑うつが評価の対象となるが、研究チームは、そこに攻撃性を加えることで、早期死亡リスクの高い患者を特定できる可能性があると指摘する。

そして、攻撃性がもたらす危険について患者に教えることが、患者の行動改善につながる可能性があるとしている。Vitori氏は、「心血管疾患患者が健康管理のためにできることはたくさんある。身体的な面では、禁煙、身体活動量の増加、バランスの良い食事を心掛けると良い。今回の研究ではさらに、攻撃的な行動を制御することも重要になる可能性が示された」と述べている。(HealthDay News 2020年9月15日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1474515120950913

Press Release
https://www.escardio.org/The-ESC/Press-Office/Press-releases/Hostility-linked-with-higher-risk-of-death-after-second-heart-attacks

構成/DIME編集部

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